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流暢な説明と確かな因果は別物である――ジャレド・ダイアモンド主要三著の説明力を測り直す|Reading Monkey
序 ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』(1997年)、『文明崩壊』(2005年)、『昨日までの世界』(2012年)は、広範な歴史・社会現象を一つの枠組みで説明しようとする著作である[1][2][3]。この三著の重大な弱点は、環境に注目したことではない。個別には有力な因果メカニズムをつなぎ合わせた物語に、その連鎖全体について実証された以上の説明力を背負わせていることである。 彼を批判するために、「地理は関係ない」「感染症は重要ではなかった」「先住民社会はつねに平和だった」といった逆向きの神話は必要ない。むしろ、そうした逆神話に依存する批判は弱く、彼の議論のうち最も堅固な部分に