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心ならずも「被=監禁者」となってしまった後期高齢者の、ごくごくとりとめもない呟き|webちくま(筑摩書房の読みものサイト)
✒︎ 蓮實 重彦 蓮實重彥さんの連載時評「些事にこだわり」第24回を「ちくま」3月号より転載します。思いもよらず洗面所への「セルフ監禁」という羽目に陥った筆者。スマホは手元になく、家人は不在で、隣家も遠くかつ深夜であるーー絶体絶命の状況からいかに脱出しえたか、奇遇としか言いようのないオチも含めて、一枚の扉がもたらした「個人的な冒険」、ご覧下さい。 「芸術家」とも訳せるアーチストという奇態な名の錠剤を含む十一種類もの薬を朝食後に嚥下したばかりだから、文字通り病身と呼ぶべき立場にあるこのテクストの書き手は、今回にかぎり、ごく例外的に、つい最近その身に起ったさる珍事を詳述することにな