Reposted by ひなち🩵💜のぞえりForever🦊🍃
起きた時、隣はすでにもぬけの殻だった。
睦み合った後は目覚めるまで腕の中に居て欲しいと言っているのに、希は中々叶えてくれない。
膨れっ面でベッドを出てキッチンに向かうと、求めた姿は丁度ホットケーキを焼き上げた所で。
「えりち、おはよ」
「もう…どうして隣にいないの?」
あいさつもよそに抱き着けば、子どもを宥めるみたいに頭を撫でる彼女。
「だって、お腹減ったんやもん」
ほら、とキツネ色に焼けたケーキを差し出されたら、私のお腹もぐうと鳴った。
お陰でさっきまでのもやもやも消えていったけど。
このままだと次も叶えてくれそうにないから、勿体ぶってこう告げた。
「じゃあ、食べさせてくれたら許してあげる」