hsjoihs.hatenablog.com
副詞誤訳シリーズ(翻訳書の『明らかに』『効果的に』『技術的に』には特に要注意)
## TL;DR
* 「(本当にそうというわけではないが、)事実上」と訳すべき effectively が「効果的に」と訳されてしまう
* 「見たところどうやら〜のようである」と訳すべき apparently が「明らかに」と訳されてしまう
* 「一見まるで〜かのように見える(しかし、実際にはそうではないので、見かけに騙されてはいけない)」の意味の apparently すら「明らかに」と訳されてしまう
* 「例外があることを認めつつ話の根幹としては」という意味の essentially が「本来」と訳されてしまう
という誤訳が理工書などで散見されるので、みなさん注意しましょう
## なぜこの記事を書こうと思ったのか
このミスによって局所的にも意味が通らないような訳文を何度も見てきており印象に残っていた、というのが 1 つ。
もうひとつは、本業の「オートマトンと形式言語理論」の授業を執筆している最中に 「この essentially ってひとことで和訳できないな〜」と思った、というのが 1 つ。
> 「essentially noncontracting grammar」の訳語選定、難しすぎる
>
> この essentially は「例外があることを認めつつ話の根幹としては」という意味の副詞であり[この説明はオーレックス英和辞典第2版より引用]、
>
> 「実質的には非縮小である文法」
>
> とでも訳すしかないかなぁと思っている
>
> — はすじょい (hsjoihs)@コミケ2日目 南o03b (@hsjoihs) 2026年5月3日
> Collins COBUILD Advanced Learner's Dictionary は、“You use essentially to indicate that what you are saying is mainly true, although some parts of it are wrong or more complicated than has been stated.” と書いており、この用法の essentially を日本語に訳すのがかなり難しい
>
> — はすじょい (hsjoihs)@コミケ2日目 南o03b (@hsjoihs) 2026年5月3日
## ミスの具体例① [essentially]:ラウドン有機化学
ラウドン有機化学(下)原著第6版 第1版第1刷 2019 年 1 月 9 日発行
p.767 にこうある。
> §11・5B で学んだように,プロトン化した第三級エポキシドは効果的に遮蔽されたカルボカチオンであり,枝分かれの多い炭素原子で求核剤と反応する.ここでもこの反応が起こる。
この日本語文を見たときに自然に思いつく解釈は、
「世の中には『効果的な遮蔽』と『そんなに効果のない遮蔽』があって、ここでは前者について話しているんだなぁ」
しかないだろう。
しかし、これは誤訳である。私はこれを見て、真っ先に「あっ、これは effectively の訳語を間違えたことによる誤訳だな」と判断した。
そこで、原著を確認したところ、p. 866 にこうあった。
> As we learned in Sec. 11.5B, protonated tertiary epoxides are essentially shielded carbocations, and they undergo reactions with nucleophiles at the more-branched carbon atom.
effectively ではなくて essentially であった。いずれにせよ、誤訳である。
### 詳しく見ていこう
文中で言及されている §11・5B では、このような記載がある。
> プロトン化したエポキシドの構造的特徴から,これが第三級カルボカチオンと同じようにふるまうと予測される。
原文は、こう。
> The structural properties of the protonated epoxide show that it can be expected to behave like a tertiary carbocation.
to behave like A「A と同様にふるまう」ことが期待できる、と書いているということは、「プロトン化したエポキシドのことを『カルボカチオンである』と断言するわけにはいかない」という**留保を込めた上で** 、同じような挙動を示すのだという事実を伝える意図でこの文は書かれているはずである。
さて、ここで記事冒頭で引いた Collins COBUILD Advanced Learner's Dictionary での essentially の説明を見てみよう。
> You use **essentially** to indicate that what you are saying is mainly true, although some parts of it are wrong or more complicated than has been stated.
「言っている内容が、概して正しい(ただし、その一部に関しては誤っていたり、言っている内容よりも実は複雑であったりする)」ということを示すのに essentially という語を使う。
www.collinsdictionary.com
特に、ここに挙がっている例文
> The company won the contract by essentially saying it would do the job for free.
が好例であろう。実際に契約書に「無料でやります」と書いたわけではないけれども、「**事実上** 『無料でやります』と言ったも**同然** 」のことをしたことで、契約を勝ち取った、という文である。
このように、essentially は「説明のために過度に単純化していますよ」という**留保** を表すのに使える語である。
protonated tertiary epoxides are shielded carbocations「プロトン化した第三級エポキシドとは、遮蔽されたカルボカチオンである」という主張をしてしまうと少々過度な単純化になってしまうので、この主張全体を修飾(いわゆる文修飾)するために副詞 essentially で留保をする、というのが著者の意図である。
これを「プロトン化した第三級エポキシドは効果的に遮蔽されたカルボカチオンであり」と訳してしまうのは明らかにマズい。日本語の係り受けとして「効果的にカルボカチオンである」とは言えるはずがないので、ここに「効果的に」と書いてしまってはそれは動詞「遮蔽された」を修飾する語としか解釈できなくなってしまう。
### 「なぜ essentially はこんなことになっているのか。納得がいかない」
essence というのは、雑多で複雑な俗世から「抜き出して」きた髄の話をしていて、髄でないところを捨てるという話をしている。ゆえに、髄だけを見たいのか、それとも捨てた「髄でないところ」にも思いを馳せたいのかによって、解釈が
* ごちゃごちゃしてるけど〜という話が本質ですよ
* 事実上〜も同然ですよ。まあ例外があることは認めますけど、話の本筋・根幹は〜ですよ
の両方のニュアンスとして振る舞えるのである。
## ミスの具体例② [technically]:入門 監視
手元に書籍の現物がなく、メモしか残っていないので最新の版では直っているかもしれないが、2023 年 6 月に遭遇したということを書き残しておく。
> 技術的に言えば、HTMLはDOMではなく、DOMはHTMLではありません。
会社の同僚が、これを見て「なんだか難しい話に感じられる。」と書き残していたのを見て、「いや! それはなんか深遠な背景があるわけじゃなくて、普通に誤訳です」と説明した。
そのときの説明を転記する。
これ端的に言うと Technically speaking, って表現の誤訳です(あまりにもよく遭遇する誤訳なので、もはや日本語の技術者コミュニティでの慣用句と見なすべきだけど)。この Technically speaking, は「厳密にいえば」と訳すべきで、「本当に細かいことを言うと~だけど、まあ実際は」というノリの表現です。 https://en.wiktionary.org/wiki/technically
1. Based on precise facts, which, however, may be contrary to common misbelief or to a traditional name.
2. Based on formal (de jure) arguments, which, however, may be misleading.
にも「厳密な事実に基づいてはいるが、それはそれとして」というノリであると書いてある
あとはこの漫画とかも technically, の温度感を掴むのにいいかもしれません https://xkcd.com/1475/ xkcd.com
---
この漫画を詳しく見ていこう。
二人の人物が会話をしていて、片方が
> Well, technically, food is a "drug", since it's a substance that alters how your body works, so yes, I'm—
つまり、食べ物というのは身体のはたらきに変化をもたらす物質であるから technically には “drug” である、という**明らかな屁理屈** を唱えているのに対して、もう片方が
> Hey, look at that weird bug!
と、相手の屁理屈を意に介さず、いなしている。
そして、一番下に
> My life improved when I realized I could just ignore any sentence that started with "technically."
つまり、「technically という語で始まる文は無視していい、と気付いたことで人生が好転した」と書いてある、というオチになっている。
この漫画シリーズ xkcd には、有志による解説サイトがあるので、それも見てみよう。
www.explainxkcd.com
> Usually, when the word "technically" is used to start a sentence, the remainder of the sentence tends to follow one of a number of patterns:
>
> An explanation which is far more complex than the listener needs/wants.
> "Technically, a bug is a very specific order of insects, including aphids, cicadas..."
>
> A justification of a particular (usually unpopular) viewpoint through an unusual technical definition.
> "Technically a tomato is a fruit, so there is no reason it shouldn't be used in a fruit salad."
>
> A pedantic overapplication of rules or laws, often to avoid the inquiry through a technical and usually unrelated loophole.
> "Technically, American flag napkins are illegal."
>
> The speaker repeating a 'little known fact', believing that they sound incredibly knowledgeable. In many cases these 'facts' are actually false, as in the example to the right (see the 10% of the brain myth).
> "Technically we only use 10% of our brains, so imagine what we could do if we used 100%!"
>
> An attempt to disguise an outright lie as a simple misunderstanding in point of view.
> "Technically, we're not wolves. We're coyotes."
>
> Cueball, possibly representing Randall, has decided that any sentence beginning with the word "technically" is highly likely to be completely worthless for him to listen to; so whenever he hears it at the beginning of a sentence, he allows himself to be distracted by anything which happens to be around.
このように皮肉る漫画が出るくらいには、文修飾の technically というのは「注意を払う実利が乏しい、かなりの屁理屈」を示唆する語として使えるのである。
先ほど私が
> 技術的に言えば、HTMLはDOMではなく、DOMはHTMLではありません。
を「本当に細かいことを言うとHTMLはDOMではなく、DOMはHTMLではないのだけど」と訳すべき、と述べた理由がお分かりいただけただろうか。
このようなことも相まって、私は technically は「重箱の隅をつつくと、」などと訳出することもある。
「重箱の隅をつつくと、C 言語の 1 byte は 8 bit とは限らないが、まあ皆さんがお目にかかる事実上ほぼ全ての実装で 8 bit である」というタイプのやつ。
なお、逆に重箱の隅をつつかないことを表す副詞が practically であり、今回紹介した technically とは対義語のような使われ方をする。理工書を読んでいて「技術的には〜だが、実質的には〜だ」という訳文を見かけたら、この記事のことを思い出していただければ幸いである。
### 余談
関連して、technicality という語についても紹介しておこう。これまた Collins English Dictionary を引くと、a petty formal point arising from a strict interpretation of rules, etc と説明されている。
www.collinsdictionary.com
ここで petty「些細な、つまらぬ」という語が用いられている。例文として挙がっている the case was dismissed on a technicality というのは、「事件を起こして多大な損害を招いたアイツはどう考えてもしょっ引かれるべきなのだが、法の条文にしょうもない不備があったせいでアイツをとっちめてやることができなかった」といったニュアンスである。
ということで、ソフトウェアエンジニアリングの文脈では、technicality という語は「本来こんな実装詳細なんて気にしなくていいはずなんだけど、実際にはここの実装がこうなっているせいで困りごとが発生してしまって」といった話をするのに使える、**現実に起こっている****厄介さ** を表す語として機能することが多い。
そして、このニュアンスで technical という語が(特に technical details というフレーズで)用いられることも珍しくない。しかしこれを「技術的」などと訳してしまうことで、「『技巧的で優れている』というニュアンスを持った肯定的評価」であると読み違える人が多発している印象がある。
### 余談の余談
先ほどの「なぜこの記事を書こうと思ったのか」に書いた essentially noncontracting grammar の話をきっかけに、2026 年 5 月 3 日に私はこの「副詞誤訳シリーズ」について「記事かなんか書いた方がいい気がしてきたな」と思っていたが、思っただけでそのあと放置していた。
そうしたら、2026 年 7 月初頭に、やたら technically の訳語についての話題が TL に流れてくるようになったのを観測した。その際にも「『副詞誤訳シリーズ』の記事を出すべきだなぁ」と思いつつ、書かなかった。
当時は「なぜ盛り上がっているのだろう」と気に留めなかったが、いまこの記事を書くにあたってちょっと検索をかけたことで理解した。なるほど政治マターね。
> 記事引用だけの「取材に基づかない」記事でしたので、引用元の米記事でインタビューされているキップ・シェルーテスさん(総理の米国時代元同僚)に直接「取材」したところ、「She was technically a Congressional Fellow」(彼女は正確に言えばコングレショナル・フェロー)とのことでした(続く) https://t.co/SeSQDshPTY
>
> — 内閣広報官(色々投稿試し中) (@PressSec_JP) 2026年6月29日
これにまつわる議論を色々読んだことで、以下のような補足をすべきだなぁと思った。
当記事は、「technically に皮肉・屁理屈的な用法がある」ということを**知らないこと** による誤読(および、この用法を知らない訳者が訳した本を読む人が混乱をきたすこと)を避ける目的で執筆したものであるが、**文修飾の****technically は全て皮肉・屁理屈的な用法であると決めつけるのも誤り** である。たとえば、Wikipedia で "is technically a" で検索をかけると、
> Urfa biber is technically a red (chili) pepper, ripening to a dark maroon on the plant.
>
> https://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Urfa_biber&oldid=1339670280
> A hubcap is technically a small cover over the center of the wheel, while a **wheel cover** is a decorative metal or plastic disk that snaps or bolts onto and covers the entire face of the wheel.
>
> https://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Hubcap&oldid=1347940037
というふうな例がすぐに見つかる。
## ミスの具体例③ [apparently]:私家訳 シュメール語文法入門 Vol. I - II
「明白な」「明らかな」という意味を表すのには、is apparent(文法用語を使うなら、叙述用法の形容詞としての apparent)という形を用いることができる。
では、これに対応する副詞「明らかに」を意味する表現はどうなるだろうか。
オーレックス英和辞典 第 2 版をひもとくと、apparently の項にこのような補足がある。
p.81
> 形容詞 apparent の ❶ に対応する「明らかに」の意味では clearly, evidently, obviously などを用いる。
そう、記事冒頭で述べたように、apparently という語は
* 「見たところどうやら〜のようである(し、その推測に**疑いの目を向けるべき積極的根拠も特にない** )」
* 「一見まるで〜かのように見える(しかし、実際にはそうではないので、**見かけに騙されてはいけない** )」
という**ほぼ正反対の 2 種類の意図** を示唆できる語であり、そのうえ**「明らかに」の意味で使われることは少ない** という、極めて厄介な単語なのである。
2 種類の意図が両方出てくる好例として、 Introduction to Sumerian Grammar by Daniel A. Foxvog と、ゆー (@uyum) さんによる翻訳を紹介する。
### 文脈
シュメール語は楔形文字で書かれるメソポタミア南部の言語であり、4000 年前に口語としては用いられなくなったもののその後 2000 年間ほどメソポタミアのアッカド語話者に文章語として用いられ続けたという稀有な経緯を有し、極めて多数の文献記録があるものの表音性が若干低い書記体系であったため語形変化が隅から隅まで克明に分かるというわけではない。
ゆえに、文法書を書く上でも「ここは推測になってしまうのだが」となっている箇所が多く、実際 160 ページほどある原著の中で apparently は 16 回登場する。(ただし、いま私の手元にある和訳は原著 p.43 までの翻訳であり、この範囲に限ると apparently の登場回数は 3 回である。)
そして、そのうち 15 回が「見たところどうやら〜のようである(断言はできないけどね)」であり、1 回だけ「一見まるで〜**かのように** 見える(でも**見かけに騙されてはいけない** )」の意味で用いられている。今回題材に挙げるのは、この 1 回のほうの箇所の誤訳である。
なお、訳者序に「不審な点や間違いを見つけた方はぜひご連絡いただければ幸いです」とあったことを根拠に、技術書典でこの同人誌の初版 (2024 年 4 月 1 日) を購入した私は、対面でご本人に「これは apparently の誤訳ではないか」の旨を指摘した。その場で原文の PDF を開いて確認していただけたため、今の版ではきっと直っていることであろう。
pp. 80-81
> これらの助母音helping vowelは、OBの擬古シュメール語classical OB Sumerianでは規則的に表記されますが、それ以前の時代では、少なくとも文字では頻繁に省略されます。そのため、サルゴン期以前のテキストやグデアのテキストでは、lugal-ni《彼の王》や lugal-ne《王たち》と書かれるところ、後のアッカドの書記は規則を守り、lugal-a-ni や lugal-e-ne と書いています。話し言葉の慣習との接点を失った後代の書記たちは、助母音を接尾辞の必須部分とみなすようになり、lú-ne < lú+(e)ne《男性、人》の代わりに lú-ù-ne のように不要なところに助母音を書くことさえあります。初期の、** _明らかに_** 「欠陥のある」文章を校正する誘惑に負けて、例えば lugala-ni、lugal(a)-ni、lugal-(e)ne のように、/a/ や /e/ を実際のテキストの翻字に挿入してはなりません。(中略)lugal-ni、lugal-ne と翻字しましょう。
(強調は引用者)
対応する箇所の原文は、以下の通り。
> These helping vowels are regularly written in classical OB Sumerian, but are frequently omitted, at least in writing, in earlier periods. Thus, a Pre-Sargonic or Gudea text may write lugal-ni 'his king' or lugal-ne 'kings', while the later Akkadian scribes will adhere to the rules and regularly write lugal-a-ni and lugal-e-ne. Having lost contact with the practices of the spoken language, later scribes even begin to regard the helping vowels as required parts of the suffixes and often write helping vowels where they are not needed, as in lú-ù-ne instead of lú-ne < lú+(e)ne 'men, persons'. Do not yield to the temptation of adjusting early, **apparently **"defective" writings by inserting an /a/ or /e/ into your transliterations of actual text, e.g. lugala-ni, lugal(a)-ni, or lugal-(e)ne. The Sumerians probably pronounced the helping vowels, but they felt no need to write them consistantly, and neither should we. Transliterate as written: lugal-ni, lugal-ne, etc.
(強調は引用者)
直後の defective という単語が二重引用符で囲まれている (scare quotes) ことからも分かるように、ここでの原著者の意図は、「古い文献に見られる lugal-ni や lugal-ne のような表記のことを defective(不完全)なものであると思うべきではない。翻字のときに**勝手に補ったりするんじゃないぞ** 」というものである。
ゆえに、ここの apparently "defective" は「一見まるで defective **かのように** 見える(でも**見かけに騙されてはいけない** )」と読むしかない。
せっかくなので、「見たところどうやら〜のようである(断言はできないけどね)」のほうの apparently も見ておこう。
p.93
> Note in passing that, unlike mu-√ forms, im-√ verbal forms are **apparentl y** nonexistent in Lagash I Pre-Sargonic texts and begin to appear regularly only in the time of the Gudea inscriptions. Perhaps the /mu/ allomorph served the same purpose as /(V)m/ in Old Sumerian.
(強調は引用者)
これは、
* Lagash I Pre-Sargonic の時代ではそういった形は**どうやら存在しないっぽい**
* もちろん、新規の発掘でそういう形が出土する可能性はいつだって排除できないけどね
* Gudea の頃にならないと登場しない(少なくとも、我々が今知っている範囲では)
という留保の表現である。当然、「見かけに騙されてはならない」という意図は全く入っていない。この段落全体が「確信はできないなぁ」というモードであることは、次の文の Perhaps からも読み取れることだろう。
## まとめ
翻訳書を読んでいたところ、『明らかに』『効果的に』『技術的に』『基本的に』『本質的に』などと書いてあるのに遭遇したけれども文章の筋がなんか通らない。納得がいかない
→ それは apparently, effectively, essentially, technically などの厄介な副詞が誤訳されてしまっているのかもしれない!
ということを意識していただくと、不毛な悩みが減る可能性がある。
## 締めの余談
以上を見て、**「「「やっぱ英語ってカス!」」」** という気持ちになった人も多いのではなかろうか。
まあその気持ちも分かるけれども、
「〜は確かで、」と言えば定まった事実であるという意味であるのに、「たしか〜は〜で、」と言ったら事実かどうかを断定せずに留保する表現になるという仕様の日本語も、大概であるのであって。