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ユキ

@yukimemo2020.bsky.social
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読んだ本のことなど書いています。

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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 21h
本の帯のアリス・マンローの推薦文に、この人の名前を見てこれほどしんどい気持ちになるとはと、改めてつらい。増刷分では消してほしいが。 著者自身の加害を脇に置いてマンロー作品を読むことは、自分はもう出来ないと思う。 日本ではマンローの訳者の小竹さんが著者を一切擁護せずに正面から毅然と向き合って発信・対応してくれたことが救い。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 23h
今朝起きたらアン・カーソンがノーベル文学賞を受賞していた! フォロイーさんが前に『赤の自伝』の、とあるフレーズを自分の墓石に刻みたいと言っていたことを思い出した。 アン・カーソン『赤の自伝』は、英雄側ではなく怪物視点のギリシア神話を現代を舞台に再構築していて、豊かで独特な表現の重なりとリズムの散文詩で紡がれる物語に、本を読むという行為からこんな種類の衝撃を受ける未知の読書体験がまだあったのかと、読んだ時はとにかく驚き痺れた。
アン・カーソン『赤の自伝』(小磯洋光訳/書肆侃侃房)を壁の前で持っている写真
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 20/09/2026
こんにちは。あまりに面白かったので、前日譚もすぐに読みました! ハメドが語り手となって描かれるフェミニズムのお話だった表題作、とても良かったです。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 20/09/2026
西アフリカの皇女がドイツ皇帝とロシアの将軍を率いて、3人で崩壊した宮殿の瓦礫の中から手作業で人命救助に回ってるシーンも好き。 とにかく示唆に富むシーンが物語中に溢れている小説だった。 現実世界のあれこれが毎日毎日酷すぎるから、真っ当なメッセージのある作品を読むと最近ちょっと大げさなほどに感動してしまう。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 20/09/2026
終盤の内容に少し触れますが、ジンを統べる古のジンの王たちを前に「われらは奴隷にはならない!」とカイロの街じゅうから集まったジンの群衆が抵抗の言葉を叫びシュプレヒコールが起きるシーンがめちゃくちゃ良かった。 抵抗のきっかけとなる声を最初に毅然として上げたのが、年老いた女性のジンというのも良くて。 それとシティが、栄光と名誉の戦さを始めようとするジンの王たちに向かって、「現代じゃそんなクソゲームはとっくに人間が代わってやってるよ」的な啖呵を切るのも最高にふるっていた。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 20/09/2026
『精霊を統べる者』 恋人同士のファトマとシティの関係の行方も物語全体を通して描かれていて、共に戦う女性カップルの胸が熱くなるシークエンスを怒涛の勢いで畳み掛けてくる終盤の展開はすごかった。 女性カップルたちのこんな格好良いシーンや熱い展開を初めて読んだよ。 ほんとに最高。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 20/09/2026
『精霊を統べる者』 19世紀末に出現したジン(精霊)によってイギリスの支配を退け、今や西欧列強に先駆けて女性参政権を獲得したカイロの街……という歴史改変ファンタジーの中で、まだまだ男性社会であり様々な差別や偏見も根深いことも描かれている。 植民地主義、女性差別、人種主義、民族差別、宗教差別の問題とそれらへの抵抗が明確にストーリーのキモに据えられた、超面白いエンタメ小説だった。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 20/09/2026
P・ジェリ・クラーク『精霊を統べる者』が本っ当に面白かった。 クィアな女性主人公とその恋人をはじめ様々な女性たちが活躍するスチームパンクで、真っ当なメッセージに溢れている。大好き。 ジン(精霊)の技術で発展した1912年のエジプトを舞台に、有能でめちゃ洒落者な魔術省の女性エージェントのファトマと、強くて優美で超かっこいいシティの女性カップルと、新人で部署の二人目の女性エージェントのハディアを中心に大スケールの物語が展開するのだけど、特に終盤はド派手な見せ場に次ぐ見せ場がひたすら続き、見たいシーンが全部出てきて凄すぎた。 この全篇が見せ場なの、映画版『LotR 王の帰還』を観た時の感覚だった。
『精霊を統べる者』(鍛治靖子訳/創元推理文庫)上下巻が並べて置かれた写真。本の帯には「魔術省の敏腕女性エージェントファトマと恋人の女性シティたちが蒸気魔法都市を駆ける!ネビュラ賞、ローカス賞など4冠」と書かれている。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 30/08/2026
戦争小説で真っ先に思い出すのは、イェジー・コシンスキの『ペインティッド・バード』。映画『異端の鳥』の原作。 戦争中に人間がやれてしまう暴虐と底なしの悪辣さを見続けた少年の変容がひたすら残酷で苦しい。 著者の友人が「この小説は自分達や家族の多くが戦時中にくぐり抜けた経験に比べれば、牧歌的な小説である」と著者を責めた話にはもの凄い衝撃を受けた。 正直トラウマ本であり人に読んでほしいとは全く言えないが、自分の中の戦争や暴力への絶対的な忌避感は、アゴタ・クリストフの『悪童日記』三部作など、子供時代や若い頃に読んだこうした本の読書体験から作られていると思う。 #夏休みオンライン反戦読書デモ2026
『ペインティッド・バード』(西成彦訳/松籟社)を壁の前で持っている写真。本の帯には「戦争はこうやって子供に襲いかかる」と書かれている
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 30/08/2026
#夏休みオンライン反戦読書デモ2026 『その人殺しは全然ムダで損だらけの手間にすぎない』 軍拡に対する坂口安吾のエッセイ「もう軍備はいらない」が超ふるっている。 「自分が国防のない国へ攻めこんだあげくに負けて無腰にされながら、今や国防と軍隊の必要を説き、どこかに攻めこんでくる兇悪犯人が居るような云い方はヨモタンのチンピラどもの言いぐさに似てるな。ブタ箱から出てきた足でさッそくドスをのむ奴の云いぐさだ(p245)」 過去を省みず活かさず、酷い有り様となっている現状が嫌すぎる。 こういうアンソロジーを『このミステリーがすごい!』の編集部(宝島社)が出すのは意外だったけど、すごく良いと思う。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 30/08/2026
#夏休みオンライン反戦読書デモ2026 『その人殺しは全然ムダで損だらけの手間にすぎない』 戦争の時代を生きた夢野久作や江戸川乱歩ら作家8人の、戦争をテーマとしたアンソロジー。 ずっと読みたかった山川方夫『夏の葬列』が収録されていたので買ったが、小松左京の『召集令状』がめちゃくちゃ怖かった。戦後生まれの若者たちにどこからともなく赤紙が届き、なすすべなく消えてゆく不条理さと社会の混乱の空気感が怖すぎるホラーSF。 本のタイトルは、巻末に収録されている坂口安吾のエッセイ「もう軍備はいらない」の最後の一文から取られている。
『その人殺しは全然ムダで損だらけの手間にすぎない』(『このミステリーがすごい!』編集部編)が机の上に置かれた写真。本の帯には「坂口安吾、小松左京、江戸川乱歩ほか、あの時代を生きた作家たちは戦争をどう描いたか」と書かれている。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 25/08/2026
#夏休みオンライン反戦読書デモ2026 真尾悦子『新版 いくさ世を生きて 沖縄戦の女たち』 今もなお「戦争は終わっていない」という生々しい感覚を抱えながら暮らす、沖縄戦を生き抜いた女性たちの記憶を聴き取った、戦後33年が経った1978年の記録。
『新版 いくさゆうを生きて』(ちくま文庫)が置かれた写真。本の帯には「1945年、沖縄 叫べなかった女たちの声を聴き取る。県民の四人に一人が犠牲になった地上戦。戦後なお秘められた傷跡を辿るノンフィクション」と書かれている。
042
ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 25/08/2026
『女たちの太平洋戦争』は貴重な記録だけど、連載を読んだ男性読者からの投稿がたまに挟まれるのがノイズだった。 ある女性の体験記を曲解してズレた反論をする人や、「学徒動員されたのは女子だけではない。男子もだ」と釘を刺す人がいたり、「最も辛い思いをした女性たちは言葉にすることもできないのに、この企画は早計では」的な男性からの苦言を本の最後に位置付けているのも嫌。 これまで男性の視点で語られてきた戦争について、語る機会を持てなかった女性たちの体験を聴くことが目的の企画のはずなのに、その女性たちの声を奪うような内容の男性の投稿をわざわざ載せる必要があるのかと、初読時から蟠りが残っている。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 23/08/2026
昨日久しぶりに見ることができたSNSで「反戦読書デモ」のタグを知り、遅まきながら自分も。 毎年8月に戦争についての課題図書を用意して読んでいたけれど今年は出来なかったので、このタグを参考に探してみる。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 23/08/2026
#夏休みオンライン反戦読書デモ2026 『女たちの太平洋戦争』 新聞掲載当時の27歳の出産直後の女性からのお便りがすごく真摯で、戦後に生まれた世代が戦争体験者の声を聴いた際の真っ当な応答が胸に残った。 「今の私たちが戦争を体験せず子育てできるのは、日本に永久に戦争を放棄した平和憲法があるから。この憲法だけは絶対に守り次世代に引き継がねばならない。 選挙でも目先の公約ではなく憲法をどのように考えているか日頃の言動を注視せねば(※要約)」 この投稿から25年以上経ち、憲法9条や核兵器廃絶すら揺らぐような空気が恐ろしいが、この投稿者のように受け止めることが当たり前の世の中であってほしい。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 23/08/2026
#夏休みオンライン反戦読書デモ2026 『女たちの太平洋戦争』 1990年に朝日新聞が読者投稿欄で女性から募った戦時中の体験記を、戦後80年を迎えた昨年に再編集した文庫版。 ささいな行動を咎められ憲兵に引っ張られた人々、近所での肩身の狭さから兄に早く兵隊にいって戦死してほしいと願った人、各地の大空襲や沖縄戦での凄惨な光景、国外での苦難、戦時下の学校や家庭や軍需工場での日々について、100人を超す投稿者の方々の過酷な体験が収録されている。 これまで語る場を得られなかった女性たちの声を聴いた貴重な記録。
『女たちの太平洋戦争』(朝日新聞社編)が置かれた写真。本の帯には「風船爆弾の補修紙の花びら形に癒された青春、わが子を山に埋めて引き揚げ、愛する者の「名誉の死」にも涙を堪えるしかなかった日──それでも生き抜いた。」と書かれている
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 22/08/2026
20代半ばで父親の死後手続きをした時も、「なぜ奥さんではなく娘さんが……?」と怪訝な反応を行く先々でされて嫌だったことも思い出す。 10年前も今回も結局、先方はボリュームゾーン以外の人間が来たことにバグって変な反応が出たのだと思うが、とはいえ私がもし息子/男の孫だった場合にこんな対応をされたのかは疑問なので、性別規範も影響してますよね?と思ってしまう。 というか高齢の方の死後手続きには、孫どころか甥や姪やその他の親戚が行う場合も全然珍しくないと思うし、いろんな状況の人が日々来てるはずなのになんでなの。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 22/08/2026
謄本を出して「私は祖母と同住所に住む孫/祖母は私の扶養に入っている/私は相続人(祖母の死亡した子供の娘)」と説明して、必要なら相続人全員から私を手続き代表人とする委任状に署名もらってきますと言ってもなお、「でも息子さんのほうが早いですよ」と返されて、話が通じなさすぎてキレそうになった。 存在しない息子について引っ張り続けるのは一体なんなの……!?
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 22/08/2026
もし故人の娘の配偶者がいると想定して言ってるとしても、義理の息子は相続人ではないし。本当にどういうことなんだ。
110
ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 22/08/2026
家族の死亡後にしなければいけない各種手続きをほぼ終えたのだけど、ある手続きに行った先の担当の人から「なぜお孫さんが来るんですか?息子さんはいないんですか?」と訊かれて戸惑ってしまった。 故人に息子がいるかどうかなんて、謄本を見せてもいない段階でこの人には分かるはずもないのに、なぜ息子を指定して問うのか意味不明すぎて。 しかも全く別の所でも同じことを言われて、二度ビックリした。 孫よりも子のほうが相続順位が上だからこう訊くのかもしれないけど、子供の有無を確認するのではなく「息子」限定で言ってくるのは何でなの……?息子がいない人もたくさんいるでしょ???
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 22/08/2026
友人に、珈琲豆を挽くのも今は億劫で豆を駄目にしちゃったとポロっと話したら、私の大好きな地元の和菓子屋さんのドリップバッグをお菓子と一緒にたくさん送ってくれた。優しい……
ガラステーブルの上に、カップ&ソーサーに淹れたコーヒーと、黒猫のイラストのドリップバックが2袋置かれた写真
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 22/08/2026
100歳目前で元気だった祖母が突然亡くなり、日々のケアのルーティンがぽっかり消えて生活のリズムが変わったことにもおばあちゃんの不在を意識してしまってずっと落ち込んでいたが、ようやくこの不在の感覚に慣れてきた。
000
ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 17/07/2026
いやシングルで子供を育てながらフルタイムで働きつつ祖父母や親の介護をしている状況の方はたくさんいらっしゃるけども! でも今の状況の私に養子をすすめてくるって意味不明すぎて……
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 17/07/2026
親族が集まると将来についての話を振られて面倒なのは毎度のことだけど、大学生の頃から「私は結婚する気は全く無いです」と散々言い続けてきた上にもう自分の家を建ててるからか、「結婚はいつでも出来る。だから養子を迎えてはどうか」と真剣に勧められて本当〜〜に辟易した。なんでそうなる!? というか30代独身女性(私) で99歳の祖母と母のケアをしている状況の人間に対して取れと勧める「養子」とは、どのくらいの年齢の人を想定しているんだろう…… 「家を継いでいかないといけない」とか言われてもそんなのマジでどうでもいいし、人んちの何をそんなに気にしてるんだ、怖……ってなった。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 17/07/2026
祖母の姉で本家の最高齢だった大刀自が亡くなり、コロナ禍以降は止めていた昔ながらの大規模な葬儀が久々に行われたため、とにかく数がめちゃくちゃ多い親族の中で二日間揉まれまくりやっと解放されてグッタリしている。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 30/06/2026
上半期に読んだなかで揺さぶられた本、小説以外ではスタッズ・ターケルの聞書き集、『死について! あらゆる年齢・職業の人たち63人が堰を切ったように語った。』がすごかった。 年齢も境遇も職業も経験もバラバラな63人の市井の人々が自らの人生を語る言葉からは、その人にとってけして身近とは言えない他者へ対しても当然のように実践される利他の精神や、他者をひとりの人間として尊重して接する姿が共通しており、人間の営みについて語られる言葉の奔流にひたすら圧倒される。 死について語ることは生について語るということ、もの凄いインタビュー集だった。
『死について!』(河出文庫)の上・下巻が並んでいる写真
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 30/06/2026
上半期を振り返って一番揺さぶられた小説は、トニ・モリスンの短篇『レシタティフ』(篠森ゆりこ訳)。 児童施設で出会った8歳のトワイラとロバータの、その後の数十年間における4度の再会。 2人の女性どちらが白人でどちらが黒人であるかは最後まで分からないままで、物語中の数多の人種コードを追うことで自分が持つ偏見も露わになってしまう読書となる。 ラストシーンでの、2人がともに過去を振り返り見つめ直したことで至った感情に、たまらない気持ちになった。
机の上に『レシタティフ』(晶文社)が置かれた写真。本の帯には「ノーベル文学賞作家が唯一書き残した実験小説」と書かれている。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 30/06/2026
#2026年上半期の本ベスト約10冊 (続き) ◆『ディトランジション、ベイビー』トーリ・ピーターズ/吉田育未訳 ◆『みんなこうして連帯してきた 失敗のなかで社会は変わっていく』ジェイク・ホール/安藤貴子訳 ◆『すべての石に宿る神』カミーラ・シャムジー/河内恵子訳 ◆『記銘師ディンの事件録 木に殺された男』ロバート・ジャクソン・ベネット/桐谷知未訳 ◆『雪の如く山の如く』張天翼/濱田麻矢訳
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 30/06/2026
#2026年上半期の本ベスト約10冊 読んだ順。 ◆『レシタティフ』トニ・モリスン/篠森ゆりこ訳 ◆『ジェイムズ』パーシヴァル・エヴェレット/木原善彦訳 ◆『死について!』スタッズ・ターケル/金原瑞人・野沢佳織・築地誠子訳 ◆『ガールズ・ノワール ハードボイルドよりも苛烈な彼女たちのブックガイド』霜月蒼 ◆『男と女とチェーンソー 現代ホラー映画におけるジェンダー』キャロル・J・クローヴァー/小島朋美訳 (続く)
ガラステーブルの上に、表紙を上にした本を10冊並べた写真
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 24/06/2026
ほんと全出版社で自民党に抗議の姿勢を何故とらないんだろう。というか全経済団体、企業がだけど……
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 24/06/2026
あと『このホラーがすごい!』を読んでいたら、S・キングの最新長編のお値段にビビった。 上下巻それぞれ¥4,675で、合計¥9,350って……!前作からものすっごい値上がりしていてマジで驚いた。 一年も前に発売した本の値段なんて本当に今更すぎるけど、私は前作を積んでいて今作は買わなかったので、今初めて知ったよ。 これまで長編は上下巻各¥2,930だったから、一年で¥1,705も値上がりしてる。ページ数はほぼ同じ。 円安がヤバすぎるし翻訳権料も高騰してるのだろうけど、キングの長編を読むのに毎年約6,000円か〜高いよねと思っていたのが急に9,350円って、レジで初めて知ったら焦りまくると思う。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 24/06/2026
今年の『このホラーがすごい!』、作家のエッセイ+近刊情報のページで澤村伊智が『怪談小説という名の小説怪談』の二次文庫版発売について、新潮社による週刊誌での民族差別的記事の掲載と被害者への対応の不誠実さを理由に「この会社に自分の小説で商売してほしくない」と考えたため版権を移したと経緯を書いていた。 再文庫化しますとだけ紹介することもできたのに、自分に与えられた誌面・機会にあえてキッチリと「異議申し立て」を語る姿勢がめちゃくちゃ良いと思った。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 24/06/2026
男の復讐に巻き込まれる主人公の男子大学生も父権社会の犠牲者であり、そうした虐待被害にジェンダーは関係ないとはいえ、この村の「因習」で女性たちが強要される暴虐と主人公の傷つきと厭世観は、ちょっと非対称に思えて乗れなかった。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 24/06/2026
有名作家の初ホラー作品として話題の小説、宣伝が「因習村」を押し出していて買わずにいたが、評判が良いから結局読んだが……うまいけれどすごくモヤモヤした。 女の心身に文字通り地獄の苦しみを生涯与え続けて生贄とする外法によって潤ってきた村の話なのだけど、その呪いと暴虐を女に押し付けてくる奴らに女が抗う物語ではなく、呪いを利用して個人的理由から復讐を企てる男の物語だったのが嫌で……。 呪いの主にもかかわらず、嬲られ犠牲となり続ける女性たちの主体性は遠景に退き、物語を握り動かすのも語られる感情も男性という、いつもの光景のやり切れなさ。 そんなメタ的視点で見て感じる絶望感も含めて「ホラー」ではあったが。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 17/06/2026
今年のトニー賞、アリ・ルイス・ブルズギのミュージカル助演男優賞受賞スピーチが素晴らしかった。 「幸福は絶対に買うことのできないビリオネア」や、「土地を奪っても満足できない入植者」、「群れて意味を見出せないファシスト」などを次々と批判しながら、演劇の力を讃え、「この国を形成する移民の家族にこの賞を捧げる」「あなたたちから利益を得ているこの国が、オーディションなどせずに人々の存在を認める日が来ますように」と。 「クィアとトランスのコミュニティを権力者は奪えない」、「パレスチナの人々は占領下ではなく自由な人生を送る権利がある」と続けて、ものすごい熱量のスピーチだった。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 17/06/2026
それとめちゃくちゃ良いスピーチもたくさんあった。 17年ぶりに女性劇作家が演劇作品賞を受賞した『リベレーション』(70年代の女性解放運動がテーマ)での女性へのエンパワーや、ボールルームカルチャーに再構築した『キャッツ』カンパニーをはじめアワード全体を通してプライドマンスの祝福とトランスコミュニティへの連帯スピーチをたくさん聞けた。 何よりミュージカル助演男優賞受賞のアリ・ルイス・ブルズギが素晴らしかった。 「パレスチナの人々は占領下ではなく自由な人生を送る権利がある」とはっきり明言して、会場も大きな拍手と歓声で応えていて安心した。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 17/06/2026
先月末から忙しすぎて虚無だったけど、やっと落ち着いて今日は久しぶりにフルで休みを取れたので、朝一番にパン屋へ行って珈琲豆も買って帰って先週のトニー賞授賞式を観たら、P!NKの司会とパフォーマンスが最高だった! P!NKが歌う「Lady Marmalade」の替え歌に合わせてノミネート俳優や作品の演者たちが次々に歌唱とダンスに加わって最後にはステージと会場を埋め尽くし、まだオープニングなのに盛り上がり最高潮でもはやクライマックスだった。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 30/04/2026
小沼理さんの『悲しい話は今はおしまい』が本当に良い本だったし、ジェイク・ホール『みんなこうして連帯してきた』も今読めてめちゃくちゃ良かったから、当該書店の件をどう捉えているかを丁寧に書いて出版社としての姿勢を示してくれたことにマジでホッとした。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 30/04/2026
性暴力被害へ遭われた方への葉々社の対応を苦しく見ていた中、今回のブックフェスタとは全く無関係とはいえ小沼理さんの当該書店での新刊イベントが何の言及もないままに開催されたらモヤモヤしてしまうな……と思っていたので、柏書房からとても誠実な声明が出たことに本当に安心した。 懸念や指摘を伝えられた時にまず取るべき行動、問題への認識と向き合い方、何より被害当事者の方への誠実な言葉がしっかり示されていた。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 31/03/2026
◆『ケアする心』キム・ユダム/小山内園子訳 ◆ 『悪夢工場』トマス・リゴッティ/若島正編訳、白石朗・宮脇孝雄訳 ◆『ホロコースト後の機能不全 ドイツ、イスラエル、犠牲と加害の関係』武井彩佳 ◆『仕事(ワーキング)!』スタッズ・ターケル/中山容訳 ◆『ガールズ・ノワール ハードボイルドよりも苛烈な彼女たちのブックガイド』霜月蒼
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 31/03/2026
3月に買った本。 有名な聞書き集であるスタッズ・ターケル『仕事!』の文庫版が出たので、何年も積んでいた『死について!』を先に読んだ。 63人の市井の人々が人生を語る言葉の奔流、年齢も境遇も職業も経験もバラバラながら皆に共通する利他の精神と、身近とは言えない他者を人間として尊重する在り方にひたすら圧倒されて、堪らない気持ちになる。 死を語ることは生を語ること、もの凄いインタビュー集だった。
6冊の本が棚の上に、背表紙を向けて立てて並べて置かれた写真。左側にはドライフラワーを差したペンギンの花瓶がある。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 28/03/2026
あらゆる企業業界団体が自民党に抗議すべきなのに、なんで黙って耐えしのごうとしてるの??? 本来あるべき人道的観点からの批判はもう長年はなから期待できない体たらくなのも辛いけど、各企業団体が自社と自身の利益を損なう状況を文句も言わずに受け入れてるのが意味不明すぎて……
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 28/03/2026
これほど生活が危機に陥ってもなお、テレビの空気が全然変わらないことが恐ろしすぎる。なんなんこの国は。 これから先の物資食糧の備蓄にも物流にも電気や医療にも本当に不安しかないんだけど、でもこの危機感が周囲に全然共有されていないことは超感じてるので、テレビの影響力ってまだまだ強いんだなと実感している。 今からでもテレビ新聞全メディアで、イランへの軍事侵攻に対する日本政府の対応は全て失敗どころか意図的に最悪な選択をしていること、他国と違ってろくに対策を取らないせいで産業にも国民の生命にも危機的事態が生じていると、事実をまともに報道してよ。てか何でしないのマジで……
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 16/03/2026
それとアカデミー賞授賞式、『罪人たち』のパフォーマンスが最高すぎた!! 劇中で黒人青年サミーがギターで歌うブルース「I Lied to You」と共に様々な国や時代の音楽と表現者たちが時空を超えて渾然一体となり、音楽の力が爆発して文字通り燃え上がる酒場の一夜の至高のシーンを完全再現してた。 アフリカ民族音楽もDJも中国京劇もバレエも全部ちゃんと出てきて再現した上に、マイルズ・カートンと一緒にラファエル・サディークやシャブージーやブリタニー・ハワードが共演する、永久保存の超豪華ステージだった。 ジャック・オコンネルとKKK夫婦の吸血鬼3人が仲間に入れてよ〜演出も挟んできてて最高。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 16/03/2026
今年のアカデミー賞、撮影賞の発表でオータム・デュラルド・アーカポーの名前が呼ばれた時の会場の盛り上がりがすごかった。大喝采。 オスカー初の女性カメラマンの撮影賞受賞に会場全体が祝福していた感じで、全ての女性を称えるスピーチもすごく良かった。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 16/03/2026
午後早く切り上げて録画していたアカデミー賞授賞式を見たが、国際長編映画賞でプレゼンターのハビエル・バルデムが言った「No to war and Free Palestine」が、同時通訳では訳されなくて最悪だった。 NHKでは「戦争反対」も「フリー・パレスチナ」も禁句なんですか?本当に最悪。 トラブルでのミスだったなら申し訳ないがわざとだとしか思えなかった。 司会のコナン・オブライエンのオープニングトークも、トランプやエプスタイン問題や今の政情について喋ってるのにそこを全然訳さないから、同時通訳だけ聞いてたらマジで意味不明な内容だよ。 禁句ワードは訳すなと事前に言われてるの?と思ってしまう。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 14/03/2026
『ウィキッド』がテーマの課題では、オスカー受賞衣装デザイナーのポール・タゼウェルがアドバイザーに来た超豪華回で、シンシア・エリヴォ&アリアナ・グランデのエールまであって最高だった。 この回のゲスト審査員のタイラ・バンクスを久しぶりに見たけれどやっぱりスーパーゴージャスで、若い頃に夢中で見ていたタイラが司会の『アメリカズ・ネクスト・トップモデル』が懐かしくなった。 出場者たちのギスギスが嫌になって見るのをやめちゃったけど、色々エスカレートしていった番組の裏側をタイラら関係者が語るドキュメンタリーが最近作られたらしいので観たい。ヴィクトリアズ・シークレットの問題にも言及あるのだろうか。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 14/03/2026
それと『ソーイング・ビー』もだけど、最近はラストにランウェイを歩くモデル達が、人種にも体型にもかなりの幅があって義足の人もいたりして、とっても良いと思う。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 14/03/2026
『プロジェクト・ランウェイ』S21を見終えた。 今シーズンは年代も出身国や人種ルーツも様々な、ゲイやノンバイナリーやトランス女性やドラァグのデザイナー達が集まっていて、審査員のロー・ローチや指導役のクリスチャン・シリアーノも含めてめちゃくちゃクィアな空間で最高だった! 司会のハイジ・クラムの異性愛者的な下ネタが逆に浮いて聞こえるレベルのクィア空間、超良かった。 サステナビリティとは真逆なギラギラの資本主義ショーを楽しむことに罪悪感がありつつ、でも毎回ものすごく美しいものが作り出されるワクワク感は別格で、毎日落ち込むことしか起きない中でここ2ヶ月間はこの番組を楽しみに毎週なんとかやっていた。
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ユキ @yukimemo2020.bsky.social · 07/03/2026
先月買った国内ホラーミステリのシリーズ新作が2,310円で、なんか高いな!?と思って前作を確認したら、二作目と三作目は1,980円だった。2021年発売の一作目は1,870円だったので、5年で440円も値上がりしてる(ページ数は同じくらい)。 紙も印刷代も諸々のコストが上がってるから仕方ないとは思っているけど、でもエゲツないお値段になってきてるし、300ページ未満の軽めの本が2,000円超えというのは買うのを躊躇ってしまう。 本が高くてダメだとか安くしてほしいとか言いたいわけではなく、問題は所得が上がらないことだし、社会保障サービスを削りまくるくせに税負担は激重の日本政府がヤバすぎますよ……
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