楊 駿驍『闇の中国語入門』(ちくま新書)発売中 @yaoshunshyo.bsky.social · 20/09/2026逆に、利口にもその者が悪を成す可能性を警戒したとしても、その悪を後押ししたのはまさにその警戒そのものであるという可能性もある。よそ者は悪を成すだろうという想定で接すること、まさにそれによってよそ者は悪を成さざるを得ない状況に追い込まれることもある。善悪を問わず、偽はしばしば本物の条件をなしてしまう。ここで言う偽とは愚かさのことにほかならない。 021 0
楊 駿驍『闇の中国語入門』(ちくま新書)発売中 @yaoshunshyo.bsky.social · 20/09/2026誰もが愚かさを抱えている。愚かだからこそ戦争をしてしまうし、その戦争を平和のためだなどと正当化してしまう。しかし、同じ愚かさが善の条件でもある。考えないことが愚かさの表れだが、こいつはテロリストになるかどうか、得体のしれない外国人かどうか、盗みを働くかどうか、そういったことを考えずに迎え入れること、食事を与えること、それが平和の条件でもある。たとえその者が悪を成そうとしてやってきたとしても愚かな歓待がその者を思いとどまらせることもある。懐で温めた蛇は噛むかもしれないが、人間が必ずしもそうではない。 121 0
楊 駿驍『闇の中国語入門』(ちくま新書)発売中 @yaoshunshyo.bsky.social · 20/09/2026個人的に『オデュッセイア』を押さえての今年の暫定ベスト映画『歓迎来龍飯店/龍飯店へようこそ』をぜひ多くの人に観てもらいたい。ただ、中国の外交的なナラティブとしてではなく、戦争を乗り越えるためにこの映画は何を与えてくれるかという視点で観てもらいたい。 note.com/yaoshunshyo/...note.com戦争から料理へ──『歓迎来龍餐館』における愚かさの宇宙論|楊駿驍※本文には映画の結末も含むネタバレがある。ただ、ネタバレぐらいでこの映画の面白さは少しも減じないと筆者は思っている。 歴史に残るであろう(残ってほしい)中国映画が今年の夏に中国で上映された。『歓迎来龍餐館』だ。9月18日に日本でも中国語と英語の字幕で上映される。監督は『薬の神じゃない!』で一躍脚光を浴び、「小人物」を描くことに定評のある文牧野である。 中国を代表するコメディー俳優である沈騰と、... 176 0