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ぼやけた、かなしみの鏡像──八木重吉と「外側の自己」についての素描|同人雑誌『概論』
文責:城輪アズサ かなしみが萌した日のことを、わたしはもはや覚えていない。 それはいつしかわたしの中に棲みつき、わたしをわたしたらしめるひとつのエレメントになった。然るべき方向性と、然るべき激しさをたたえた感情とは決定的に異なるそれ。湿っていて、沈静するようなそれを、わたしは扱いあぐねていた。 キリスト教詩人として知られる八木重吉(1898-1927)は、まさにその「かなしみ」についてしる...