【文章収集】
――科学者は、戦争がはじまった途端に排外的愛国主義に囚われた。
「戦争〔第一次大戦〕直前まで、物理学者や化学者はこのように世界市民として振る舞い、国籍を問わず共同で研究していたのです。
それにもかかわらず、いったん戦争がはじまったら、多くの科学者が一夜にして熱狂的で時には排外的な愛国主義に囚われ、国家への帰属を学問世界における世界市民であることの上位に置き、率先して戦争に協力していったのです。」〔 〕は引用者注。
(山本義隆『原子・原子核・原子力――わたしが講義で伝えたかったこと』岩波書店、2015、pp.144-145) *文庫化されてます(岩波現代文庫、2022年)。