「おお、花火よく見えるな」
「あまりはしゃぐなよ。屋根から落ちたら危ない」
「わかってるって。こんなにのんびり花火見れるの、何年ぶりだろうな」
「……」
「子供の頃は花火を純粋に楽しめてた気がするけど。今は忙しいなやら顔隠したりやら仕事やらで、あんま楽しめなかったな」
「今日くらい楽しんだらいい」
「もちろん。恋人とこうして、静かな特等席で見れるとは思ってなかった」
「来年も見れるといいな。ほら、西瓜」
「お、いいね」
「アイスもあるぞ」
「甘やかすじゃん」
「子供の頃、こうして花火を見るのが好きだったから」
「いいな、俺もお前の弟だったら」
「そしたら恋人にはなれないだろ」
「それは嫌だな」