すわぞ @suwazo.bsky.social · 17h人間「お通夜と葬儀手伝いに行かなきゃならなくなった。親戚のおばさん……じゃなくて、えと」 吸血鬼「大叔母さんだね」 人間「何で俺より俺の親戚に詳しいんだ」 吸血鬼「君のひいおじいさまに昔話聞いたし」 人間「死人に聞くな」 #吸血鬼と人間 0221
すわぞ @suwazo.bsky.social · 11/10/2026#140字小説 眠れない夜、羊を数えていたはずがいつのまにやら鰐を数えていた。夢の中でウサギになった私は、並ぶ鰐の背中を次々と飛び移ってその数を数えながら、「これやばいやつだ」と気づいて焦りながら目覚めた。毛をむしられなくてよかったと思いながら、再び眠れない時間と暗闇がはじまった。 04510
すわぞ @suwazo.bsky.social · 10/10/2026もう逆に「実店舗行ったら買った商品がその場で手に入って便利」とも思う 品が店にあるか、行けるところに店があるか、ってのはあるけど あと配送事故がない 0275
すわぞ @suwazo.bsky.social · 10/10/2026#140字小説 奉公先は大きなお屋敷で下男下女が大勢いた。座敷牢があって、中のお嬢様のお世話が私の仕事だった。やがてお嬢様の従姉妹という少女も増えて、お世話相手が二人になった。お嬢様たちは夜中でもよく歌をうたっていた。花を摘んでくると喜んだ。二人の葬儀は身内だけで、同日に行われた。 0161
すわぞ @suwazo.bsky.social · 09/10/2026#140字小説 あの足跡のことを一生忘れないと思う。途中まで靴跡だったのが裸足の足跡になり、靴が逆さまに転がっていて、更に進むと服が放り捨てられており、さっきまで人の足跡だったのが少しずつ形を変えて四つ足の獣のものとなって、そしてまっすぐ森へ駆けていった。彼は二度と戻らないのだ。 0517
すわぞ @suwazo.bsky.social · 07/10/2026#140字小説 寂れた商店街で福引きをしたら金賞を当ててしまい、その景品が商店街の隅の古い店舗兼住居で、「何の店でもいいんですよ」と言われて商売を始めることを確定されていて、これは何かの罠だったのであろうかと訝しみつつ、便利屋か探偵事務所かどちらにするか迷っているところである。 0469
すわぞ @suwazo.bsky.social · 05/10/2026#140字小説 貧しい生まれながら彼は必死に働いて成り上がり、その財で美術館を建てた。隅の壁にはいつも同じ絵を飾った。その絵こそが、この美術館を作った理由だった。彼は待ち続けた……誰もが素通りするこの無名の画家の絵の前で、足を止める者を。不遇のまま早世した兄の絵の価値を認める者を。 0499
すわぞ @suwazo.bsky.social · 04/10/2026#140字小説 猫がうっかりそこに入ってしまったのは箱が好きだからで、箱があれば入るのは当然だった。長い時がたって箱が開かれたとき、彼は絶望的な顔をした人間どもに言ってやった。「中にいたのはムカつく奴ばかりだったが、最後に飛び出たあいつは、頼りになるいい奴だぜ」それは『希望』だった。 0437
すわぞ @suwazo.bsky.social · 03/10/2026原因のわからない体の不調、どうにかしようと調べて「軽い運動をしましょう・ストレスを溜めないようにしましょう・三食きちんと食べましょう」的なこと言われると、まあわかるけど、「それができないのが不調ってやつですよね」と思う 18223
すわぞ @suwazo.bsky.social · 02/10/2026#140字小説 蜜蜂みたいなものです。私たちはあちこちを飛び回り、小さな光を集め、巣に持ち帰る。光というのは、例えば花を見て綺麗と呟いたあなたの言葉、赤ん坊の頬の柔らかさ、野良猫の欠伸などです。光が溜まったら、無念のうちに死んで悪霊と化していた私たちが空へのぼるエネルギーになります。 05812
すわぞ @suwazo.bsky.social · 29/09/2026#140字小説 果てしない広い広い図書館だった。「入口か出口はどこですか」問うと司書は答えた。ありません。この世界はすべて図書館だから。「じゃあ本を読んだり借りたりしている大勢の人々は一体どこから」それは、と司書は棚から本を一冊取って開いた。僕は僕がその本から出てきたことを思い出す。 04911
すわぞ @suwazo.bsky.social · 28/09/2026#140字小説 「とびきりの美女なんだろ? それが無防備に寝てるんだと」百年の眠りにつく美女の噂。男たちは下品に笑いながらいばらに囲まれた城に向かいます。しかし姫はどこにもいません。諦めて帰ると、ちょうど妻たちが告発しているところでした……夫からの長年の暴力を。女たちが目覚めたのです。 0538
すわぞ @suwazo.bsky.social · 23/09/20262〜3日か1週間くらい、SNSからちょっと離れてお休みしようかと思います 140字小説の再掲も少し休みます(と言いつつすぐ戻るかもしれませんが) 0591
すわぞ @suwazo.bsky.social · 22/09/2026#140字小説 老人は薔薇園の世話をする。丁寧に丁寧に。薔薇がお好きなんですね。問われて首を横に振る。薔薇を育てて増やすのはトゲがあるから。ほらあの陰を見てごらん。子供が隠れんぼしている。トゲだらけの枝の中なら誰も苛めに来ないから。寂しいまま死んだ子供の霊を、薔薇が美しく包む。 ※再掲です 0449
すわぞ @suwazo.bsky.social · 22/09/2026吸血鬼と人間シリーズ途中までまとめ 連休お暇な方へ note.com/suwazo/n/nab...note.com吸血鬼の屋根に雪 吸血鬼と人間シリーズⅠ|すわぞ 三 月 吸血鬼「日本、なんか川の数多くない? 行動範囲めっちゃ狭いんだけど」 人 間「故郷に帰れよ」 ◆ 吸血鬼「君がどこに引っ越そうが構わない。県外でも市外でも。ただし川は越えるな」 人 間「選択範囲狭い」 ◆ 吸血鬼「この間、河川敷道路を散歩してたんだけど」 人 間「それはできるんだ……」 吸血鬼「橋の下に何かいて、何者か聞いた... 12711
すわぞ @suwazo.bsky.social · 21/09/2026吸血鬼「ここの物置部屋にもしものときの備蓄を置いておくから、必要なときは勝手に使ってほしい」 人間「あー、水とか食料とかか」 吸血鬼「それと簡易トイレもあるし」 人間「この棒は何だ?」 吸血鬼「杭」 人間「杭?」 吸血鬼「一応銀製だし、私に何かあったら」 人間「ざけんな」 #吸血鬼と人間 1394
すわぞ @suwazo.bsky.social · 21/09/2026#140字小説 やめとけと何度も忠告したのに、友人が貯金をつぎ込んで探偵事務所を開設してしまった。「うまくいくわけないだろ」「そうでもないよ。この日を目指してずっと頑張ってきた」友人は得意気な顔で受付席に座る。「君と会った十歳のときから、君を名探偵にするのが僕の夢だったんだから」 ※再掲です 0479
すわぞ @suwazo.bsky.social · 20/09/2026#140字小説 「そんなに愛していたなら、なぜその人を仲間にしなかったんだ?」友である吸血鬼に訊くと、彼は答えた。「人と吸血鬼では寿命が違いすぎる」「それが理由?」「寿命が違うと生きる速度も感情の速度も違う。愛してると気づいたのは、その人が寿命を全うして百年ほどたった頃だったよ」 ※再掲です 0559
すわぞ @suwazo.bsky.social · 19/09/2026#140字小説 少年の花嫁は腰の曲がった老婆だった。失笑の中で行われた婚礼のあと二人きりになると、老婆は凛とまっすぐ立ち、剣を抜いて言った。「これでお前は私の夫として玉座を請求する権利を得た」老婆は古き王家の最後の一人だった。「坊や、どの首から欲しい? どれからでも獲ってやろう」 ※再掲です 0354
すわぞ @suwazo.bsky.social · 19/09/2026#140字小説 元王妃は知らぬ罪で地下牢に落とされた。外は王の結婚式の最中。見張りが『うっかり』落としていった短剣はこれで自害せよということだろう。「お可哀想な王妃さま」誰かが呼ぶ。「血を一滴くださいませ」短剣で突いた指先を舐めさせてやると、鼠は敬礼して、笑った。「では始めましょう」 1397
すわぞ @suwazo.bsky.social · 18/09/2026#140字小説 「今夜は皆で焼肉に行くぞ」なんて珍しいことを父が言うから、僕は怖くなって身を隠した。僕か、兄か姉か誰かが、元の家やシセツに戻されるのかもと思って。すぐ見つかって焼肉屋に連れて行かれた。そこに僕より幼い痩せた女の子がいた。「お祝いだ」と父が言った。新しい家族だぞ。 ※再掲です 0376
すわぞ @suwazo.bsky.social · 17/09/2026#140字小説 魔女は言いました。「12時の鐘が鳴ったら魔法は解けてしまう」「つまり」「その前に鐘を破壊せねばなりません」シンデレラは高くそびえる塔を見上げます。てっぺんにあるあの鐘を壊せるのは彼女だけ。「各階に敵が待っています」シンデレラは不敵な笑みを浮かべます。「行くわ」 ※再掲です 05516
すわぞ @suwazo.bsky.social · 17/09/2026ああっありがとうございます! ちまちま続いてる吸血鬼と人間です… 今はなきスズトウさんで作って貰ったので、続刊どうしたもんか悩みどころです… 110
すわぞ @suwazo.bsky.social · 16/09/2026#140字小説 「あなたが……あなたが神ですか!」「違う……世界の管理者権限持ってるだけ」「管理者権限」「持ってるというか押し付けられた」「押し付けられた」「下手に技能持ってるとこういう面倒くさい役ふられる。下っぱなのに」「下っぱ」「トラブル起きる度に呼び出される」「トラブル」 ※再掲です 0337
すわぞ @suwazo.bsky.social · 15/09/2026「本の概念が怪獣になった!」 「何?」 「例えばあのバカでっかいのは京極だな」 「あー、そういうこと」 「あっちの大群やそっちの大群は赤川次郎や西村京太郎」 「数が多い」 「あっちの信者っぽいのがいっぱい祈ってるのは……」 「新刊がなかなか出ない奴か……」 「心当たり多い」 06622
すわぞ @suwazo.bsky.social · 15/09/2026#140字小説 先輩すいません、人魚の肉やっぱり無理でした。昔だったらうちの村で幾らでも……あ、がっかりしないでください。かわりにこれ。純粋な人魚の肉ではないんですけど、きっと少しは効果が。僕も先輩に生きてて欲しいですもん。食べてください。僕の腕の肉です。僕の祖母の祖母が人魚でして。 ※再掲です 0357
すわぞ @suwazo.bsky.social · 14/09/2026自助というか「自分の身は自分で守れ」「頼れるのは自分だけ」精神もいいんだが、そのすぐ隣に「そのためには他者(弱者)を踏みにじり利用する」があって用心しないといけない気がした 05012
すわぞ @suwazo.bsky.social · 14/09/2026#140字小説 「きのう助けて頂いた鶴です。恩返しに参りました」 「えっ何で血だらけなの」 「返り血です。先に猟師へのお礼を済ませてから来ました」 「復讐済」 ※再掲です 06219
すわぞ @suwazo.bsky.social · 13/09/2026#140字小説 霊が視える人「半年前に近所の美容院のおばちゃんが急死したんだけど……」 視えない人「何かあったの?」 霊が視える人「近隣の霊がみんなちょっとお洒落になった……髪型が……」 ※再掲です 05918
すわぞ @suwazo.bsky.social · 12/09/2026#140字小説 突然の腹痛で駆け込んだ公園のトイレ。ギリギリ間に合ったものの何と紙がなかった。頭を抱えていたら、ドアの下の隙間からペーパーが差し込まれた。「昨年助けていただいた鶴です。やっとご恩返しができました」えっ。物凄く助かったが、ずっと俺を付け回して恩返しチャンスを伺ってたの? 06422
すわぞ @suwazo.bsky.social · 12/09/2026#140字小説 お宝を隠し持つという妖怪を倒したが、その宝とは『人間になれる秘薬』だった。人間の俺には必要ない。返してついでに怪我を手当してやると、妖怪はきょとんとして、それから薬を飲んだ。以後、俺の相棒面でどこにでもついてくる。あのとき初めて、人間になりたい気持ちがわかったそうな。 ※再掲です 0378
すわぞ @suwazo.bsky.social · 12/09/2026人間「裏庭のマンドラゴラがなくなってるんだが……」 吸血鬼「ああ、欲しいって言われたからあげたんだよ。陰陽師の人に。いつも野菜もらってるしね」 人間「野菜とマンドラゴラの物々交換……そして陰陽師がマンドラゴラで何を何するんだ……」 #吸血鬼と人間 1395
Reposted by すわぞhalluria @halluria.bsky.social · 12/09/2026それは嫌なので、コツコツとやれる範囲で頑張ってみてはいるなあ… 効き具合如何はこの数年の踏ん張りと情勢次第ながら、「私は嫌だと言ったからな」を示して生きるのは、大事だと思って。 02914