ねも @nemolegit.bsky.social · 12/09/2026寺尾範野『貧困に抗うリベラリズム』が大変な良書。 T.H.グリーンを端緒とする社会的リベラリズムが、19世紀英国が直面した「貧困」という課題への対処や市民の尊厳ある生の実現のため、どのように理論を練り上げ実践に臨んだか。優生学的な考えとの親和性など、それらに内在したある種の限界にも触れて、WWⅡ後に至る思想と制度の展開を辿る。 今ではいわゆる「ネオリベラリズム」によって転倒させられてしまった救貧と市民的徳(人格の陶冶)との関係について、歴史を尋ねてオルタナティブを提示し、包摂的な福祉国家を支える理念の復権を静かに訴える。 0102
Reposted by ねも木村夏彦/文芸誌『jem』3号制作中! @natsuhiko-kimura.bsky.social · 06/09/2026拡散希望🌈/ 文芸誌『jem』日本文学の海外受容の状況を大特集した号を刊行したい! クラファン、本日の22:00までです!残り3時間、まもなく終了です。もう少しで、支援くださった方の人数は180人に届きそうです(現在179人)。応援、本当にありがとうございます。 greenfunding.jp/lab/projects... 093
Reposted by ねも木村夏彦/文芸誌『jem』3号制作中! @natsuhiko-kimura.bsky.social · 17/07/2026\拡散希望🌈/ 文芸誌『jem』 3号刊行のためのクラウドファンディングに挑戦中! アルメニア、タイ、台湾における日本文学受容、中国における日本SF受容についての論考(計4語圏) 「表記」から日本語に新たな光を当てる大特集 海外文学と言語教育の関係をめぐる小特集 ・シーンを牽引する詩人、歌人、俳人から、最前線で活躍中の国内外の翻訳家・研究者までが一同に集結 ・翻訳小説や詩歌など創作も多数!過去最大ボリュームの一冊 【ツリーに目次あり】 9/6(日)まで ぜひ、ご支援をお願いいたします。 greenfunding.jp/lab/projects... 1121122
ねも @nemolegit.bsky.social · 17/07/2026直接に接点があるかどうかや好きか嫌いかなどとは無関係に、現にいろんな人がいて、どうせその人たちと同じ時空で生きていくほかないのだから、という気持ち。 050
ねも @nemolegit.bsky.social · 01/07/2026上半期よかったもの(順不同、今期初読のみ) 『二月のつぎに七月が』堀江敏幸 『わたしたちの不完全な人生へ』ヴェロニク・オヴァルデ 『平和の追求』川出良枝 『自由の精神』萩原延壽 『遙かなノートルダム』森有正 『おじいさんに聞いた話』トーン・テレヘン 『明六社』河野有理 『懐疑論』古田徹也 『宗教・抗争・政治』苅部直・梅田百合香・瀧井一博編著 『知識で国家を拓く』瀧井一博 『天空の都の物語』アンソニー・ドーア 『抱擁』アン・マイクルズ 『11 eleven』津原泰水 『「死の跳躍」を越えて』佐藤誠三郎 『馬場辰猪』萩原延壽 『ブルックリン』コルム・トビーン 『陸奥宗光』萩原延壽 1110
ねも @nemolegit.bsky.social · 21/03/2026水俣病特集 MINAMATA ユージン・スミスの伝言 - プレミアムA:朝日新聞デジタル www.asahi.com/special/mina...asahi.com水俣病特集 MINAMATA ユージン・スミスの伝言 - プレミアムA:朝日新聞デジタル水俣病の真実をカメラで追った世界的な写真家ユージン・スミス。作品写真をもとに、公害病の歴史と患者の今に光を当てます。朝日新聞デジタルのプレミアムA「MINAMATA ユージン・スミスの伝言」です。 010
ねも @nemolegit.bsky.social · 14/03/2026「シュタインと異なり、伊藤は憲政に軸足を置いた国制を構想した。そこには、憲法政治に対する伊藤の強い思いがある。変動常なき世界に政治が対処していくには、行政のみならず国民の知見と活力の導入が必要とされる。それらを結節する場が議会にほかならない。そのような統治のプロセスを可能にする政治の実践を耐えずおこなっていくことが、伊藤にとっての立憲主義の課題であった。すなわち、その時々の問題状況にあわせて、合理的な秩序を漸進的に作っていく協働の原理と作用としての立憲主義である。」 瀧井一博『増補 文明史のなかの明治憲法』補章②「日本憲法史における伊藤博文の遺産」 040
ねも @nemolegit.bsky.social · 08/03/2026本来侵略とみなされるべきでない状況において,侵略国とみなされるべきでない国家が侵略国とみなされ,それに対して集団的な軍事行動が正当化されるならば,それが世界戦争になることを止めるものはなにもない,ということが危惧されたのである.主観的判断がもたらすこうした危険は,個別的自衛権についても生じるものではあるが,その集団性のゆえに,集団的自衛権の場合により強調されたのであり,それに対して発動要件を限定することによってその危険を縮減しようとしたのである.その意味で,集団的自衛権の先駆と個別的自衛権との発動要件の区別─前者の限定─は,集団的自衛権のもつ,根本的な危険性から導かれるものであった(第4章). 040
ねも @nemolegit.bsky.social · 08/03/2026 この点に加えて,戦間期における集団的自衛権の先駆の発動要件は,個別的自衛権の発動要件よりも,限定的に定義されていた.この区別は,当時不可欠なものと考えられていたが,それは,集団的自衛権の先駆とされたものは,集団安全保障と対立し,世界戦争を引き起こす危険があると考えられていたからである.そうした危惧は,一方で,侵略を定義し,侵略国を認定することの難しさから,他方で,集団的自衛権の先駆が,集団安全保障体制による侵略国の認定なしに集団的な軍事措置をとることを正当化するものだという基本的な性質から生じていた. 130
ねも @nemolegit.bsky.social · 08/03/2026集団的自衛権は,1945年に国連憲章が制定された際に国際法上はじめて認められた新しい概念とみなされることが多いが,戦間期において,集団的自衛権の先駆というべきものを見出すことが可能である.とく注目すべきことは,その時期の集団的自衛権の先駆と個別的自衛権とが,機能だけでなく,その発動要件という点でも異なるものとして理解されていたということである. 一般に共有されているように,集団的自衛権は,直接に攻撃を受けていない他国に,攻撃された国を援助するために武力を行使することを認めるものであり,直接に攻撃を受けた国の反撃の権利を認める個別的自衛権と,機能という点で異なることは言うまでもない. 130
ねも @nemolegit.bsky.social · 25/02/2026吉野は民本主義と「善政主義」との対立点をより明確にする必要を感じたと思われる。政治の目的として「一般民衆の利福」を掲げるという点では、民本主義と「善政主義」とを区別することはできないからである。そこで吉野は民本主義の本質的な要素を政治の目的ではなく、もっぱら政治の方法を求める立場に立つにいたったと考える。すなわち政治の方法や手段は問わず、もっぱら政治の結果を重視する「善政主義」に対立するものとして、民本主義を改めて打ち出したのが大正七年一月の論文であったと思われる。吉野の民本主義の重要なモティーフとして、寺内内閣の「善政主義」に見られるような結果主義的政治観に対する批判を読み取るべきであろう。 140
ねも @nemolegit.bsky.social · 02/02/2026これは普通の「投票」とか「選挙」とかではなく、自分の指導者的使命[ベルーフ]にたいする賛同を要求する男の、その使命に寄せる「信仰」の告白である。」 M.ヴェーバー「新秩序ドイツの議会と政府」 030
ねも @nemolegit.bsky.social · 02/02/2026「能動的な大衆民主化が位置するのはつぎの事実である。すなわち、政治指導者は、名望家層内部における資格の承認にもとづいて候補者たることを宣言され、そのあと議会でぬきんでることによって指導者となる、こういう過程をもはやたどることなく、大衆デマゴギー的手段を用いて大衆の信任と信用そのものを、したがって権力を獲得する、これである。これは、ことがらの本性上、指導者選抜のカエサル主義的な転換を意味している。じじつ民主制度はすべてこういう傾向を示す。特殊にカエサル主義的な手段とはなきか。それは人民投票[プレビスツイート]である。 140
ねも @nemolegit.bsky.social · 31/12/2025下半期で特によかったもの。当期初読。読んだ順。 『眠れる主権者』リチャード・タック 『評伝 福田赳夫』五百旗頭真監修 『擬制の論理 自由の不安 近代日本政治思想論』松田宏一郎 『シェルコレクター』アンソニー・ドーア 『帰れない探偵』柴崎友香 『匿名への情熱─政治と知的世界をつないだブレーン 楠田實』和田純 『亀たちの時間』フランチェスカ・スコッティ 『メモリー・ウォール』アンソニー・ドーア 『コンパートメントNo.6』ロサ・リクソム 『たとえば「自由」はリバティか 西洋の基礎概念とその翻訳語をめぐる6つの講義』渡辺浩 『民主的理性』エレーヌ・ランデモア 『ファシストたちの肖像』マイケル・マン 0110
ねも @nemolegit.bsky.social · 19/11/2025水底に宝石あまた散りばめて光を返すきらめいて、青 ひとがいることすら知らず水の中 廻るあなたにひかりの梯子 その羽根の使い方さえ忘れても空を見るのね 鳥籠の君 二十年今でも残る日焼け跡 こころには塗るクリーム無くて 「わぁ、虹!」とそば焼く手止め暮れの空6時のビーチ響くポップス 070
ねも @nemolegit.bsky.social · 05/08/2025note.com/cieletmer_cl... 昔自分が書いた記事を久しぶりに眺めて、我ながら↓のは結構いい解釈じゃないか?と思った。 >(When given the choice between being right or being kind, choose kind.の)“right”という単語について、ここでは、「言い訳ができること」といった意味で使われているのだと、わたしは解釈したい。note.com目の前のひとに手を差し伸べるときのように|ねものろーぐWhen given the choice between being right or being kind, choose kind. (拙訳:正しいことと親切なこととの間で迷ったときには、親切な方へ) 映画「ワンダー 君は太陽」から 座右の銘と言うと大げさだけれど、行動の準則にし続けていたいと思っていることばだ。「親切であること」と「正しくあること」は、重なることも多いだろう。ひょっとす... 020
ねも @nemolegit.bsky.social · 21/07/2025“that's my greatest strength”というのも、誰でもスーパーマンになれるんだと、勇気をもらった。フィクション作品は虚構でも、現実に立ち向かう力をくれる。 040
ねも @nemolegit.bsky.social · 21/07/2025お父さんがクラークにかけた“Your choices, your actions, that's what makes you who you are.”の言葉、クライマックスでクラークが言う“Despite not knowing what to do, I put one foot in front of the other and I try to make the best choices I can."は、「理念の国」アメリカの理念で、映画スーパーマンは人間性というものを讃え、奮い立たせる、胸を打つ作品だった。 130
ねも @nemolegit.bsky.social · 30/06/2025『天使も踏むを畏れるところ』は、名作『火山のふもとで』の前日譚に当たる物語。戦後の復興を遂げた日本の、高度成長期。新たな宮殿の設計、建設をめぐる建築家と建設官僚、宮内官僚、侍従たちの群像劇。作品の中心には、日本国憲法、戦後民主主義と共にある、象徴としての天皇や皇室のあり方とはどういうものか、という日本にとって避けられない根源的な問いがある。 『21世紀の日本政治』は、デジタル化とグローバル化の潮流の中で、執政がある程度上手くいきながらも閉塞感が拭えないわが国の政治について、雇用政策と高等教育政策を中心に論ずるもの。政治が問題なのは、場当たり的でも執政が上手くいっているからか。 030
ねも @nemolegit.bsky.social · 30/06/2025『ケイパビリティ・アプローチ』は、アマルティア・センと並ぶケイパビリティ・アプローチ論者であるマーサ・ヌスバウムによる概説書。「豊かさ」とは何か。そのリストを提示する。 『この村にとどまる』は、ファッショに、ナチスに、資本に、すなわち大きな権力に踏み躙られ、それでもなお歴史を背負って、先につなごうとした小さな人々の物語。石牟礼道子や森崎和江が好きなのと通ずるか。 『戦後日本と政治学史』は、現実政治とは一定の距離を置きつつ、「政治的なるもの」とは何か、その源泉と範型を汲み上げようとした、東大法学部や社研の知的伝統と、気鋭の学者が切り結ぶ好著。 130
ねも @nemolegit.bsky.social · 30/06/2025『水曜生まれの子』は、イーユン・リー待望の短編集第三作。尽きない哀しみと底に滲む諦念に似たユーモア。人の憐れさと生のままならなさを描いてなお、ある種の楽天が垣間見える。 『〈やわらかい近代〉の日本』は、自由を旨とし、現実主義的に秩序へのインストールを試みたリベラルモダニスト達を取り上げる。知識人として半身で体制に加わる彼らのやわらかな構想は、過去にあったひとつの潮流としてだけ扱っていいものかしら。 『FREE』は、政治哲学者が自らの少女時代を振り返る自伝の形を借りた思想的エッセイ。暗闇で人間にとっての自由を探す。大好きな『もっと、海を』にも通じる叙述のスタイル。 110
ねも @nemolegit.bsky.social · 30/06/2025『上海の螢/審判』所収の「上海の螢」は、恬淡とした、さらりとした、伸びやかな文体で、戦中の上海での風物や空気、人々の姿を慈しむように綴る名品。 『占領期』は、占領期の日本という変革と国難にあって、GHQという支配的な権力が存在する政治力学の中で、理念と大義、学識に裏打ちされた政策の企画、対人交渉と敢えてする政局を通じた舵取りを描く。 『独りでいるより優しくて』は、今期読んだものの中でピカイチ。ある事件にまつわる三人の人生の群像劇。時間と記憶と孤独と他者との関わり。ひとは誰もが孤児で、愛と安らぎを求め、同時にそれらを拒んでいる。しばらく別の小説に手が伸びなかった。 120
ねも @nemolegit.bsky.social · 30/06/2025『上海の螢/審判』武田泰淳 『占領期─首相たちの新日本』五百旗頭真 『独りでいるより優しくて』イーユン・リー 『水曜生まれの子』イーユン・リー 『〈やわらかい近代〉の日本 リベラル・モダニストたちの肖像』待鳥聡史、宇野重規 『FREE─歴史の終わりで大人になる』レア・イピ 『ケイパビリティ・アプローチ』マーサ・ヌスバウム 『この村にとどまる』マルコ・バルツァーノ 『戦後日本と政治学史』熊谷英人編 『天使も踏むを畏れるところ』松家仁之 『21世紀の日本政治 グローバル化とデジタル化の中で』曽我謙悟 上半期印象に残ったもの(今年初読のもののみ。)。読んだ順。 1130
ねも @nemolegit.bsky.social · 04/06/2025「戦後日本の保守体制は「私」の論理の拡張のなかで節度と抑制を失い、日本人を納得させる公共性を獲得しているとは思えません。同時に、革新陣営もまた社会主義の論理と運動のなかで挫折し、日本人を納得させる公共性を形成していません。私には戦後の日本人は、自らのものとしての国家を公共の場として、まだつくりえていないように思えます。」 粕谷一希「鶴見俊輔氏への手紙─戦後史の争点について」から 1978年に書かれたもので、今の政治的見取り図は、当時の保革の図式とは随分異なったものではあるものの、ここで指摘される公共性の形成の失敗というのは、現代においてより一層重く深刻に響く。 080
ねも @nemolegit.bsky.social · 27/04/2025個々人の善意に期待しないシステムを構築することが必要だと考えることと、他人の言動を好意的、(先方の前提から素直に導かれたものであるという意味において)合理的に解釈し受け止めることとは、難しさはあれど両立すると思うし、その両立が協議と意思決定のあり方の要諦な気がしている。 060
ねも @nemolegit.bsky.social · 15/04/2025『FREE─歴史の終わりで大人になる』が素晴らしい。無邪気でひたむきで感じやすい少女の目が見る体制と社会の変革。祖母ニニが体現する自律と引き受け。 090
ねも @nemolegit.bsky.social · 06/04/2025杉咲花も広瀬すずも清原果耶も、素敵な役とお芝居をみせてくれた。目で、表情で、声で、役が確かにその役のこれまでの蓄積の上に生きている人格であることを感じさせてくれる素敵な俳優。 061
ねも @nemolegit.bsky.social · 05/04/2025明日「片思い世界」を観てくる。最近俳優杉咲花のお芝居に強く惹かれているから、どんな役をみせてくれるのか楽しみでならない。 070
ねも @nemolegit.bsky.social · 29/03/2025何もかもが異なる個人個人がそれぞれに、「自由だ」、「満たされている」と感じられるような秩序ある社会の基盤、条件はどのようなもので、どのような主体がどのようにそれらの基盤、条件を準備できるのか、どのような制度や仕組みをもってすればそれらの基盤、条件が脅かされないのか、ということへの強い関心から、最近ケイパビリティ・アプローチについて学んでいるところ。 070
ねも @nemolegit.bsky.social · 09/03/2025「軽やかな流行は、また、軽やかに過ぎ去って行きます。しかし、時代を見つめつつ、野暮を承知で、人間の、社会の、歴史の、根本的な諸問題を改めて真剣に考えぬいていくとき、そこに、人々を深い所で啓発し、徐々に動かしていく思索が生まれることがあります。人生は「洒落」でも「戯れ」でもないのですから。 かつて丸山先生は、私に、「学問は野暮なものです。野暮を恐れてはいけません。」と言われました。」 丸山眞男文庫だより : 第八回(最終回)「学問は野暮なものです」(渡辺浩) twcu.repo.nii.ac.jp/records/19825twcu.repo.nii.ac.jp東京女子大学学術情報リポジトリCMS,Netcommons,Maple 040
ねも @nemolegit.bsky.social · 24/02/2025『貧困とは何か─「健康で文化的な最低限度の生活」という難問』、『ゆたかさをどう測るか─ウェルビーイングの経済学』、『日本の国民皆保険』の3冊を同じ月に刊行したちくま新書から静かな気概を感じる。まだ読めていないけれど『日本経済の死角─収奪的システムを解き明かす』もねらいは近いところにありそうに思う。 080
ねも @nemolegit.bsky.social · 23/02/2025埴谷雄高の『死霊』をぽつぽつ読みはじめた。もちろん凄味もあるが、それ以上になんとなく奇書、怪作の類な気がするな〜。 『富士』や『快楽』、『神聖喜劇』、『スミヤキストQの冒険』とかの方が今のところ(第1巻の真ん中にも辿り着いていないけれども。)好きかな。 0120