五夏
君と眠りたい
「悟、もう寝るかい?」
眠い目を擦って、悟に声をかける。悟は全然寝そうにない。私はこんなに眠いのに。
「まだいいかな」
その言葉に悲しくなる。
「そっか」
ベッドの上によじ登って、悟の布団に包まる。悟の匂いに包まれると安心して、だんだん瞼が重くなる。
「君は眠くなくてもさ、私は眠いんだよね」
聞き取れないくらいの小さな声で零したけれど、悟には聞こえていたらしい。
「なに、傑くんは俺と寝たいわけ?」
その言い方と絶対に、ニヤニヤ笑ってる事がわかるから、私は布団に頭まで潜り込んで体を丸める。もうこのまま寝てやる。そう思う。
「傑?」
悟の声は無視する。