五夏大人if
流れ星
夜のコンビニからの帰り道、流れる光を見つけて教わった。
「消える前に3回お願い事を言うんだよ」
「んなことで叶うのかよ」
「こういうのは気持ちだろ」
願いなんて自分で叶えるものだと思ってたあの頃の俺は、流れ星なんて無意味だと思ってた。
「あ」
星が流れるのが見えた。昔の記憶がよみがえる。咄嗟に、傑に会いたいと願った。
「馬鹿だね、僕も」
会いたいなら会いに行けばいいし、声が聞きたいなら電話でもなんでもすればいい。いくら忙しくたって、それくらいできるはずだ。なのに、できない。一度すれ違うと、うまく戻れない。
「僕って最強なのにね」