Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 06/10/2026わざわざ修道院長に一神教であるキリスト教との整合まで説明させている本作は、スピルバーグの宗教映画だ。 賛否両論吹き荒れるわけだ。 000
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 06/10/2026「未知との遭遇」で、発電所技師ロイと、娘がUFOアブダクションされた母ジリアンも、科学者クロード・ラコームらのデビルズタワーに集う。「神」の意志によって引き寄せられる。 「未知との遭遇」は「降臨」の映画だったが、本作は「神託」の映画だ。ただし、「新しい神」が何を告げたかは分からないまま、幕が下りる。 もはや既成宗教では、世界は治まらないのだ。 「未知との遭遇」は、中東問題と経済危機の時代だったし、本作では、朝鮮労働党分派が核基地を占領し36度線に中国韓国他が派兵する一触即発状況を背景にしている。 100
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 06/10/2026「ディスクロージャー・デイ」於:ローソン・ユナイテッドシネマみなとみらい 「We are not aLone」で本作と半世紀近く昔の「未知との遭遇」がリンクする。政府関連組織ワーデックスの造反者ヒューゴ一派一員の台詞だ。政府は、地球外文明搾取を隠蔽し「第三種接近遭遇」さえDisclosure(情報開示)しない。 諸々の記録とともに「神に等しい存在」までも持ち出したヒューゴ一のもとに、元サイバー担当職員ダニエル・ケルナーと気象予報士マーガレット・フェアチャイルドが導かれる。「啓示」によって導かれ集うのだ。 111
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 04/10/2026フジテレビの「逃走中」でTVバラエティが現実のものとなってしまっているのだけど、 人間狩りを中継する未来社会の話で、貧富格差が凄まじい社会の露骨なメタファ。階級社会は、シュワルツェネッガー版よりも前面に押し出されて、ラストは革命前夜の様相となる。 医衣装住の生活問題が深刻なアメリカでは、民主党左派アメリカ民主社会主義者(DSA)が大幅に勢力を拡大し、ニューヨーク市長に民主社会主義者ゾーラン・マムダニが就任している。 かなりあからさまにリアルを滲ませたエンタ映画。 020
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 04/10/2026「ランニング・マン」2026年 1987年アーノルド・シュワルツェネッガー「バトルランナー」のリメイク。スティーブン・キング原作で、邦題も原題に戻っている。 80年代シュワルツェネッガーは、「ターミネーター」「コマンドー」「プレデター」「コナン・ザ・グレート」と、ムキムキ肉体派ヒーロー街道まっしぐらで、ただの「走る男」では物足りなかったのだろう。映画と同時期に同じ邦題で出されたリチャード・バックマン名義の翻訳も、文庫で読んだ記憶があるけれど、あまり内容は覚えていない。 110
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 03/10/2026年を経て、家父長制は次第に現実感を喪失していき、おそらく本作が触発した清水崇ホラーは、ホラーに徹してその非現実の要素を削除している。 ……などということをクダクダ述べているのは、成立目前だった選択的夫婦別姓制度を潰したり、民意を無視して皇室典範での男系男子継承に固執したりしている政治動向への「反語」である。おそらくは宗教的インスパイアによる伝統的家族観は、もはやエンタメでも「亡霊」でしかない。 031
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 03/10/2026「八つ墓村」に限らず、おおよその横溝正史作品は、事件の最後に旧家が崩落する。 大日本雄弁会講談社から「八つ墓村」が出版された1951年、つまり横溝正史作品世界と現実が同時代であった敗戦直後は、戦前が崩壊していく渦中であり、前近代の呪いである家制度が消滅し、戦後への希望を抱くていくリアルタイムであった。 多治見家炎上を遠望して笑みを浮かべる尼子落武者亡霊と、事件後の諏訪弁護士と金田一の会話がリンクしてホラー色が濃厚な本作でも、その爽快感は用意されている。 120
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 03/10/2026「八つ墓村」1977年 野村芳太郎「八つ墓村」が配信されたので、復習する。 監督も脚本も、萩原健一、渥美清はじめ出演者も故人ばかりだが、私が浪人生時代の公開だから無理もない。 Wikiを見ると、清水崇と本作を含めて「八つ墓村」は6回映画化されている。 多羅尾伴内テイストの片岡千恵蔵金田一版と、村ホラー尾上松也金田一版以外は、豊川悦司版も稲垣吾郎版も吉岡秀隆版も、陰惨な話の陰鬱な結末にも関わらず、多治見家炎上にどこかしら快感を覚えるのではないか。 133
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 03/10/2026「劇場版モノノ怪 第三章 蛇神」2026年 大奥といい状、吉原のようでもある閉鎖世界での妖怪アニメ映画。三部作の最終。 唐傘、火鼠に次ぐのは蛇で、陰謀策略情念渦巻く、後宮にふさわしい怪異。 なぜ伏魔師が薬売りなのか、「御水様」という信仰は何なのか、などという合理を求めてはいけない、幻想の錦絵世界。東洋とも西洋ともつかぬながら、和紙の匂いがする。 極彩色の異世界は、あるいは「まどマギ」にインスパイアされたのかも、などと思った。 040
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 03/10/2026ムルゲは宮廷内での交配実験が生んだ怪物であるとともに、伝染病の病原体感染源でもある。 ダイヤモンド・プリンセス号横浜港大黒ふ頭沖到着の、おおそよ一ヶ月後の公開であるから、なにやら含みがあるようにも思えてしまう。 新型コロナの原因ウイルスがどこで生まれたかは、現時点でも確定しておらず、WHOは検討中だ。 021
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 03/10/2026「ムルゲ 王朝の怪物」2020年 11代中宗王の命を受け、最強の武人ユン・ギョムが盟友ソン・ハンらの仲間とともに、宮廷背後の仁王山に潜む“物怪(ムルゲ)”を退治に向かう、というストーリーで、主演キム・ミョンミンであるから、「朝鮮名探偵」シリーズを彷彿とさせる。 しかし、キム・ソクユン作品よりもコミカル度は低く、朝廷内陰謀を背景にした本格時代劇だ。 121
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 03/10/2026しかし、サッパリ分からないのは、世界観やストーリーラインの不案内だけのためではない。製作者が、その理解に全然注力していない。 生徒に感化されて見た初期アニメも、シュールリアリズムな表現に人気があったのではなかったか。夢魔的・幻覚的なイメージの奔流に身を任せてしまえば、アンダーグラウンドな快感に浸れる。 ドラッグカルチャーの、アブない映画だ。 020
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 03/10/2026「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ ワルプルギスの廻天」於:イオンシネマみなとみらい 現役の頃、図書委員募集や文化祭のポスターにやたらとキュゥべえが登場していたのを思い出した。調べてみると、TVアニメは2011年1月〜4月。もう十数年前だ。 だから、全然話を覚えていない。その上に、本作は、総集編劇場版2作後の新作「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編 叛逆の物語」の続編なのだから、サッパリ分からないのは仕方がない。魔法少女の内紛顛末ということだけは把握できた。 120
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 03/10/2026戦争はいつの世も変わらず、幕末には、西軍(官軍)に乗じて、「世直し」が略奪強盗を働く。その博徒浪人から鎌倉の地を守るべく村役人の意を受けたのが、小栗公。 「七人の侍」の島田勘兵衛の役どころだ。 小栗公は、江ノ島の洞に籠もりながら上州高崎と相州鎌倉の間五十里を行き来する。もとより生きた人間ではない。 ……という、血湧き肉躍る物語を、モブの村人を除けば、六人で演じる。 覚園寺薬師堂の十二神将が活躍するのだけど、あいにくの大雨で拝観を諦めてしまった。 年末恒例長谷「麻心」でのカフェ公演は、べたべたギャグのコメディなのだが、そのテイストも忍び込ませているのが、愉しい。 000
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 03/10/2026もう1週間経ってしまったが、9月26日(土)、紅月劇団「Ogri~小栗上野介~」於:鎌倉・覚園寺。 1年ぶりの、劇場以外の空間での上演にこだわる鎌倉劇団。群馬中条ビエンターレ参加作品を鎌倉に舞台を移した改訂版。 覚園寺山門入ってすぐの、愛染堂客殿三蔵三階の空間。木造板の間の広い屋根裏で素舞台。槍に掲げた首級が能面だったりする、いつもの抽象化が嬉しい。 「革命に非ず移動なり」なのだが、会津白虎隊や新撰組を除けば、倒幕派が善玉で佐幕派が悪玉というイメージがある。しかし、本作ヒーローの幕臣小栗上野介は、戊辰戦争徹底抗戦派で、大政奉還の徳川慶喜にまで逆らって、上州上田村に隠遁した人物。 100
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 24/09/2026元彼のことを偶然見かけて昔をちょっと思い出しただけで、彼氏の誕生日ごと過去へ過去へ遡る構成。「花束みたいな恋をした」と同じく、何といういことのない過去が胸に迫る。エンドロールの劇判がクリープハイプ「Night on the Planet」で、絵解きになるのでなおのこと。 2020年東京オリンピックの時、マスク・消毒液・体温計・ZOOM会議とコロナ禍を記録する作品でもある。劇場の椅子一つずつを空けるソーシャルディスタンスやマスクだらけの観客席は、今となっては奇態な風景だ。 高円寺映画でもあり、前年の今泉力哉監督下北沢映画「街の上で」へのオマージュも感じる。 000
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 24/09/2026「ちょっと思い出しただけ」2022年 マイリストに放置していたジム・ジャームッシュ「ナイト・オン・ザ・プラネット」が消えてしまったので、隔世遺伝だけでも感じようと、同じく積ん録(?)の本作をシルバーウィークの最後に見る。ジム・ジャームッシュにインスパイアされた尾崎世界観の楽曲に触発された松居大悟の映画。 「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」や「爆弾」で、伊藤沙莉に心惹かれてもいる。 110
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 23/09/2026かなりのシーンが配送センター内なのにテンションが下がらないのは、作品のテンポを体現したようなセンター長満島ひかりのキャラクターのおかげ。本作が映画遺作となる火野正平の老いぼれドライバーぶりも忘れがたい。 ところで、意固地な巨大通販会社上層部を動かすきっかけとなったのは、ラストマイル(物流センターから消費者までの最後の配送区間)のドライバーのストライキだが、現実には、個人事業主化している労働者が多いのではないか。 「家族を想うとき」の世の中では、舟渡エレナはヒーローになれない。 010
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 23/09/2026「ラストマイル」2024年 監督塚原あゆ子・脚本野木亜紀子の「アンナチュラル」「MIU404」コラボ映画だが、テレビドラマを見ていないので、全然肩入れはない。それでも、Amazonを思わせる巨大通販配送センターの出荷が無差別連続爆弾テロになるというミステリは、面白くて目が離せない。 WhenWhereWhoWhatWhyHowを配送センター長と警察がフルスピードで追求するサスペンスであるとともに、ビッグトラブル対処のお仕事映画でもある。同時に、流通業界の労働問題を投げかけて、エンタメにリアルが滲む。 120
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 22/09/2026それにしても、歌舞伎俳優二代目尾上松也の金田一耕助は発見だ。色々な人が演じているけれど、映画の石坂浩二、TVの古谷一行にイメージが固まっている。しかし、原作の敗戦間もない50年代ならばともかく、現代にそのトレードマークの風体は奇態だ。書生の身なりで頭から雲脂を落とさずとも、所作で金田一を感じさせる。 040
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 22/09/2026「八つ墓村」於:TOHOシネマズ上大岡、カミさんと 角川文庫横溝正史ブームの頃に中高生だったので、大概を読んで見ている。 1977年野村芳太郎監督版、燃えさかる多治見家豪邸を遠望して笑みを浮かべる尼子落武者亡霊のラストシーンにぞっとしたのを覚えているが、その戦慄を凝縮したようなのが、本作。 清水崇監督作品だから、「八つ墓村」という村ホラーになる。 エンドロール後に、野村芳太郎版ラストよりも、背筋が凍るワンシーンがあるので、せっかちに席を立った人は損をする。 130
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 22/09/2026トリカブト畑がらみの横領や偽銀造りや王世子暗殺や、王朝内陰謀の不正を暴き「悪代官」を懲らしめるから、助さん格さんでもあるね。 天主教(キリスト教)の下の平等を支持したり、奴婢(奴隷)解放に助力したり、「民主派」世子暗殺の陰謀を暴いたり、李氏王朝下であるにしてはデモクラティックなのが、軍政を倒した現代韓国らしい。 ゾンビものの第4作が暗示されているのだが、まだ製作されないのだろうか。 010
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 22/09/2026「朝鮮名探偵 トリカブトの秘密」2011年 「朝鮮名探偵 失われた島の秘密」2015年 「朝鮮名探偵 鬼(トッケビ)の秘密」2018年 映画館でお目にかかれない韓国映画を配信で見て、台風をやり過ごす。 キム・ミョンミン&オ・ダルスの韓国大人気シリーズ。名探偵と言ってもホームズ・ワトソンではなく、李氏朝鮮第22代国王正祖の密命を受けた国事探偵で、凸凹コンビぶりは、0011ナポレオン・ソロ&イリヤ・クリヤキンよりもスラップスティクだ。 130
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 21/09/2026神霊信仰を核とする原始共産制的な共同体と、自然保護と私有財産制の確立を旨とする政府機関森林局の対立が軸だが、背景は1990年代。いまだ水牛が動力の主である南インド森林地帯であれば、リアリティがあるのか。 終盤、突然仇討ちも加わって分かり易い善悪構造に変化してしまうのは、アクションですっきりするには対抗関係が抽象的すぎたせいか。 インド史に無知なことを、知らされた映画でもある。 010
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 21/09/2026「カーンターラ 神の降臨」2026年 台風の中、迷っている内に終了してしまった映画をWOWOWで。 飲料水販売や不動産業と掛け持ちで監督・脚本・主演を務めたインドの安田淳一、リシャブ・シェッティの本国ロングランヒット作品。 歌もダンスも、恋もアクションも、入るだけ詰め込むがインド映画の魅力なので、2時間半は短いくらい。南インドの神降ろし儀式「ブータ・コーラ」がモチーフで、精霊が憑依して悪を懲らしめる人力大魔神が魅力なのだが、そのカタルシスがラストのみで邦画時代劇に似通っているのも、殺陣がほとんど神楽の舞なのも、愉しい。 110
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 19/09/2026連載を得て、「もっと絵がうまくなりたい」と美大に進学する京本と別れ、都会に出た藤野には、もうその音はない。売れっ子となりアシスタント達を抱える彼女は、デジタルで創作する他ないのだ。京本が腐心していた背景画は、作画ソフトが素材から一瞬で画像編集してしまう。 是枝裕和監督前作「箱の中の羊」は、中国での失った人への思いをAIで補填するサービスから発想したものだそうで、私には、鉄腕アトムの物語に見えた。AIを友人や恋人の代替とする世界はいづれ崩壊することを悟っているアトム達だ。 静かなペン音の消失は、大きな喪失を暗示しているように思える、というのは、牽強付会だろうか。 000
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 19/09/2026京アニ事件へのレクイエムであることは確かだけど、原作者には読者が知るよしもない、大切な何かを失う経験があったのではないか。 「知るよしもない」ところに、モチーフから創作する表現者のモチベがある。 多くの評が指摘しているが、100円ライターで先をあぶって、漫画原稿用紙に走るペンの音は本作だけのものであり、原作は勿論アニメにもない。「バクマン。」の執筆シーンは、ほとんどスペクタクル映画だったけれど、本作の静かなペン音は、東北の草深い田舎町でのシスターフッドにしっくりと馴染む。 100
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 19/09/2026「ルックバック」於:ローソン・ユナイテッドシネマみなとみらい 「look back」は「過去を振り返る」という意味であり、東北が舞台で、「シャークキック」は「チェンソーマン」にしか見えないので、原作もアニメも本作も、原作者藤本タツキの「自伝」なのだと思う。しかし、「キャラクターに自身を投影するようなことはない」(wiki)作者なので、メタモルフォーゼを幾重にも重ねた、作品なのだと思う。 そして、喪失の物語だ。 原作もアニメも本作も、その半分ほどが、京本が夭逝した後の悲哀であり、もしも引き籠もりから誘い出さなかったならばというマルチバースまでをも描いている。 100
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 19/09/2026英雄譚冒険譚の原典であり、怪獣映画やホラー映画の父、水戸黄門的なカタルシスの母でもある。その物語自体に感動したのであり、痺れるほどに胸揺さぶられたのは、本作が「本物」だからだ。 CG主体を嫌うクリストファー・ノーラン監督は、6か国を横断して91日間の撮影を行い、浜辺のトロイの木馬は勿論、怪物キュクロプスさえ巨大サイズパペットと特殊メイクの俳優の合成を使ったそうだ。 映画館で映画を観ることが、祝祭であったのを思い出させてくれる作品だ。 020
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 19/09/2026しかし、帰還したオデュッセウスが妻ペネロペと西の海に去り、トロイの木馬が燃えるラストシーンで、震えるほどに感動してしまったのだ。それは政治的高揚ではない。 60年も昔の読書体験は記憶の底の底だが、「イリアス・オデュッセイア」がモチーフとされた無数の作品に触れる度、物語は繰り返し何度も蘇って来る。何しろ「2001年宇宙の旅」でさえ、「2001: A Space Odyssey」なのだ。 110
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 19/09/2026「オデュッセイア」於:横浜ブルグ13 子どもの頃、部屋に講談社の「少年少女世界文学全集」50冊がずらりと揃っていた。故親の願い通じてか国語教師を全うしたのだが、「イリアス・オデュッセイア」という書名が面白くて呪文のように唱えていたのを覚えている。 英知の英雄イタケ王オデュッセウスを転換して、誓いと秩序のゼウスの掟を破った卑怯者の虐殺者略奪者として描いたという、映画評をよく聞く。 ストレートではないものの権力や制度への批判が作品に滲む監督なので、暴君トランプの下でのホメロスの詩曲は、このように語られなければならなかったのだろう。 120
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 19/09/2026昨日、勤務校文化祭。年休・振替・在宅勤務取らずに出勤したが、選択科目ばかり担当しているので、クラスに馴染みがなく、小論文添削。演劇部だけ見る。 ほぼ座りっぱなしの会話劇で、最後にカタストロフィという、高校演劇にしては難しい作品。バーバル・ノンバーバルのピンポンを健気に頑張っている。ICTでは決して身につかない力。 勤務時間終わって、神奈川高教組シニア運動役員会へ。出向く度藤棚の坂道登るのはつらくなる。色々請け負う。 010
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 17/09/2026「1942奇談」(2007年、監督:チョン・シク チョン・ボムシク) アマプラのマイページにあった韓国ホラー。取っておいた記憶がない。 1942年、日本植民地下の朝鮮・京城にある安生病院での怪異。セット中心で、簡素さがかえって古美を感じさせる。 開頭脳手術のファーストシーンから、日本兵を狙った謎の連続殺人事件が続いているという出だしだが、猟奇が主体で、抗日民族解放の映画ではない。 冥婚・亡霊・憑依が乱麻の因縁とともにあふれ出る。 なぜか、江戸川乱歩の味覚を感じたが、「夜の夢こそまこと」の世界ではなく、ネット解説を見ると、朴正煕が背景にあるらしい。 021
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 17/09/2026昨日、午前中授業の後遅刻して、神奈川高教組シニア運動紹介の「高齢者集会」(文京シビックホール)に、全く内容を知らずに参加する。古希目前を寿いでくれるのかと思ったら、全然違った。 連合系労組退職者組織の退職者連合の全国集会で、団結ガンバローで閉会する。 来賓挨拶社民党ラサール石井さんが新宿梁山泊に出演するというお話に興味をそそられ、中道改革連合小川淳也代表のお話は鬼哭啾啾を感じた。 星浩ニュース23キャスターのレクチャーは平易にして深遠だったが、もっとも感動的だったのは、高校生平和大使の活動報告だ。もう、国会は、この子たちに議席を譲るべきだと思う 000
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 17/09/2026ここ2~3年で、精神障害のある方の劇団、知的障害の方中心の劇団のワークショップを受け、少年院内プログラムのお話を聞いたけれど、実践内容にはさほど大きな差異はない。退職してもう10年近く経ってしまったが、自身が現職時に担当していた演劇授業の内容からも大きな隔たりはない。 「演劇」の何が肝なのかを、また、機会ある度に探っていきたい。 010
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 17/09/20261週間経ってしまったけれど、9月12日(土)児演協演劇教育ファシリテーター養成講座「こどもの『特性』を活かす演劇教育」於:オリセン 千野孝之(児童劇作の会)・山本ゆうき(プレイキッズシアター)・光延朋哉(都特別支援学級教員) 元役者お笑い芸人の特別支援教諭光延さんとは、演教連で長いお付き合いなのだけど、お仕事に関わるとりくみを伺うのは初めて。 「わらしべ長者」を現代シチュエーションに置き換えて立体化するワーク。 失敗例のお話もあったけれど。知的障害の子どもでも、こういうエチュードができるのだなと、感心というよりは、自らの内なる偏見に気づかされる。 111
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 08/09/2026「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」2023年 伊藤沙莉主演で、歌舞伎町で小さなバーを営む探偵である、彼女の魅力がマグネットの映画。 内田英治、片山慎三の両監督が3話ずつ脚本も手がけているので、ストーリーがスパイラルに拡散する。宇宙人の捜索を依頼するFBI、落ち目のヤクザの最期、その娘のマジックミラー号AV、無理心中するホス狂い、殺し屋姉妹等々、新宿の路地裏のように入り組んでいく。 大繁華街の夜空に、「未知との遭遇」みたいなUFOが飛来するぶっ飛んだラストは、この街のこの物語にふさわしい。 010
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 08/09/2026前作は、変態殺人鬼グラバーから少年フィニーを犠牲者の幽霊たちが救う話で、本作では、怨霊となったグラバーが襲いかかってくる。ストレートなホラーなのだが、前作の方がおぞましく恐ろしく感じるのは、イーサン・ホークが生身で狂っているからだろう。 000
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 08/09/2026「ブラックフォン 2」2025年 映画館で前作を見たのは4年前で、つながりが全然分からないので、前作も配信で見返す。前作は「狂気」から、本作は「ザ・ウォール」から、ピンクフロイドが劇判に使われているのに気が付く。プログレッシブ・ロックが70年代末から80年代初めの雰囲気を醸すのを、同時代に20代だったから、体感できる。PCもiPhoneもない、黒電話の時代だ。 100
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 05/09/2026とはいえ、A24ホラーであり、ロバート・エガースやヨルゴス・ランティモスやとつなげてしまう。抽象ホラーと評するpodcast番組もあった。 ネットの迷宮を彷徨い、自我(エゴ)が無意識(イド)に食い殺されてしまう物語、などと、絵解きしてしまったが、言葉にするとことさめる。 エンドロール後に、16分にも及ぶ、おそらくゲーム由来のバックルーム探索隊のオマケ映像がある。考察に陥った観客をネットロアに引き戻すためだろう。 020
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 05/09/2026「きさらぎ駅」や「樹海村」(コトリバコ)やと同類なのだが、邦画の狐狸妖怪の親族とは全く異なる、人間疎外の冷たさがある。 リミナルスペースと呼ばれる異空間は、延々とどこまでも無人で、その不自然さに不安が募る。 コロナ禍2020年の、The Rolling Stones 新譜「Living In A Ghost Town」は、MVに、ロックダウン下世界各国都市を写していたが、どこにも誰もいない光景に、戦慄を覚えた。 「バックルームズ」には、同質の恐怖がある。 120
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 05/09/2026「バックルームズ」於:横浜ブルグ13 かつての2チャンネルにはそれほど興味がなく門外漢なので、耳学問。 The Backroomsは、英語圏匿名掲示板に投稿された、黄色い部屋の写真とそこが現実外の空間であるというクリーピーパスタ(怪談ミーム)が起源。様々なプラットフォームに拡散し、空間も広がりストーリーも複雑化して、ネットロアを形成していったのだそうだ。監督ケイン・パーソンズは、16才の時にYouTubeに短編動画を投稿して好評を博し、ネット伝説に一役買っている、若干21才。 151
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 03/09/2026つげ義春作品は世界に通用するらしい。 しかし、つげ義春は、あくまで日本である。美しい日本でも経済大国日本でもなく、鬱屈した田舎町や裏町やうらぶれた陋屋ばかりが出てくる。それが紛れもなく日本であり、だからこその普遍性がある。 つげ義春やその映画化作品の「インターナショナリズム」を深く考えてみるべき時かもしれない。MAGAの猿まねに過ぎない、浅薄なナショナリズムの流行には、うんざりしている。 020
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 03/09/2026「旅と日々」2025年 つげ義春映画と言ってよいジャンルがあるのだと思う。映画comで見ただけでも、原作映画は8作もある。その未見の最新作を配信で見る。 「海辺の叙景」「ほんやら洞のべんさん」が原作。 シム・ウンギョンが、前者映画化のシナリオライターで、ハングル文字のシノプシスから始まる。映画が完成して後、雪深い山間の旅に出た彼女の体験が後者。韓国語でナレーションを付ける。そこに違和感がない。 片山慎三の「雨の中の慾情」は、ほぼ全編が台湾ロケだ。「池袋百点会」「夏の思いで」「隣りの女」などを原作とした、昭和初期日本の設定ながら、亜細亜の異国であることを隠しもしない。 110
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 01/09/2026……というように、ある事件までは、赤ん坊が異常な存在なのか、母親が育児ノイローゼで異常になっているのかの区別が付かない。幻覚ホラーでもある。 ぶち切れたセイディ・ハーラの表情は、「ヘレディタリー 継承」のトニ・コレットを思い起こさせる、凄まじさだ。 しかし、この子は、森から来た「何か」であり、北欧アニミズムの赤子だから、聖水などは効かない。血を飲み、生肉を喰らう人獣混血であり、鉄と日光を嫌うトロールの特性を持つ。 アイスランドの「LAMB ラム」ともども、「ローズマリーの赤ちゃん」の系譜が非キリスト教文化圏に生まれたことを、ホラー・ファンとして寿ぎたい。 030
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 01/09/2026「ナイトボーン 夜哭」於:kino cinema 横浜みなとみらい ハンナ・ベルイホルム監督の、「ハッチング 孵化」以来のフィンランド・ホラー。 「ナイトボーン」は邦題造語。原題はフィンランド語「Yön laps」で「夜の子」という意味。 邦題造語に邦題副題を付けるのは屋上屋だが、「夜哭」というのはうまい。子供がいないので私自身は未経験だが、睡眠時間を削る夜泣きの声は、「哭」だろう。 本作の赤ん坊は、獣のうなり声だが、目を充血させた両親にはこのように聞こえるのかも。 142
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 30/08/2026原作・脚本は、チャーリー・ヒューストンというミステリ作家で、早川書房でも東京創元社でも、検索をかけても出てこないので、日本では未訳なのかも。本作は、ハンク・トンプソン・シリーズ3部作の1冊目。原書レビューのサイトによると、巻を追うごとに、ハンクはどんどん悪い人になるそうだ。 まだとば口。悪い人になりきったオースティン・バトラーと、バットマン並みにぶっ飛んだ悪党とのドタバタが見たいので、続編を期待する。 020
Kz氏 @kuzesi.bsky.social · 30/08/2026「コート・スティーリング」2026年 フライヤーのパンキッシュなビジュに惹かれて、配信で見た。 トゲトゲ鋲ジャンのモヒカン親父やら、つるっ禿のロシアンマフィアやら、黒スーツ黒シルクハットあごひげもみあげのユダヤ教ギャングやら、噛みつき猫まで出てくるのだから、「トレインスポッテイング」風味の「ジョン・ウイック」を期待した。 しかし、バーテンダーのハンクはやられっぱなしで、知人友人も殺されまくる。フラストレーションは全然解消されず、とにかく運の悪い主人公だ。しかし、それが、最後に笑うのだから世の中は分からない。 130