こくり、こくり。
ソファで舟をこぐ希を眺めていると、自然にこみ上げてくる欠伸。
愛しい彼女の寝顔はいくら見ても飽きないけど、催眠効果があるのかと思うほど眠すぎるのが難点だ。
このままではまた二人して夕方まで寝てしまいそうで。
ぐっと踏み止まり、一度寝たら中々起きない彼女の覚醒を図る。
とはいえ手段は簡単だ。
「希?寝ちゃった?」
そう言いつつシャツの裾から忍び込もうと手を滑らせれば、窘めるようにはたかれて。
さっきまで眠っていた筈の彼女がじとりとこちらを見据えていた。
「えりち、寝込み襲うのはあかんやろ?」
「ごめんね?寂しくてつい」
一緒に寝るのもいいけれど、今はあなたともっと話がしたいの。