アリス・マンローの長編小説でオンタリオ州ジュビリーで暮らす人々を少女の目を通して冷静に丁寧に書かれている。
マンローの短編は有名だけれど、長編も海外ドラマのようでとても面白かった。
巻末にアリス・マンローの末娘が義理の父親から性的虐待を受けていたことを彼女は知っていたという事件に触れていて、私が感じたのはマンローにとって「小説を書く」ことだけが唯一の現実だったのだろうということ。誰かにとっては宗教だったり家族かもしれない。
「私たちの持ついかなるものより重要な何者かを作り出そうとする」
小説家にとって自分自身も家族も全てはお話のネタなのだ。