寝起きのせいでか上手く発声ツールが起動せず、若干舌足らずになってしまったのが自分でもわかったが、気に留める事なく彼女は現在時刻を報せてくれる。
「なんだ、まだ夜中じゃん…」
寝れない?と聞けば、目が覚めちゃった、と。
普段から睡眠時間が極端に少ない彼女は、度々こうして真夜中に目覚めては、退屈を紛らわせるようにピコポを弄る。
「なんか飲む?」
ホットミルクでも淹れようかと提案すると、俺が起きたからかさっさとピコポを手放して、体ごとこちらに向き直り、いらない、と返事をしながら抱き着いて来る。
「…痛くねぇの?」
「全然」