痩せたタイヤがごりごりと砂利を噛みながらピックアップトラックがやってきた。パソコンセックスは残りの燃えさしを靴の底で踏み潰し、運転手には一瞥もくれずただ黙って助手席に乗り込んだ。運転手は「Gmailに」と言った。パソコンセックスは続きの言葉を待ったが、運転手はもう必要十分といった面持ちで鼻をひくひくさせるばかりだったのでこれ以上喋るつもりはないようだった。それからしばらくの間、正確にはエルパソに着くまでの4時間と20分、パソコンセックスたちは一度も口を開かなかった。間延びした道路と2種類のビープ音しかなかった。ビー。時々、運転手はドリンクホルダーに挿した瓶詰めのピクルスをこりこりと齧った。