三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 19h秋晴れの週末に、 クラスナホルカイ・ラースロー/北は山、南は湖、西は道、東は川、 細野晴臣/HOSONO RECORD HOUSE Vol.3、 奥泉光/木蓮記、 松浦寿輝/文学の黄昏、 蓮實重彦 山田宏一 山根貞男/映画を輝かせるためにⅠ そして、 大貫妙子/明日から、ドラマ/Wander Lust(1stアルバム未収録曲とヴァージョン違いのシングル)、 中古からKokomo、 マリア・クレウーザ/Eu Disse Adeusを入手、 John Roseboroの軽快で切ないアルバム“Va Va Voom”を聴きながら、 youtu.be/9gIfyfuJdRk?... 0140
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 02/10/2026『ドン・デリーロ・コレクション』刊行記念 柴田元幸× 都甲幸治 @ 紀伊國屋書店 読めるはするけどわかったとは言いにくい作家としてV・ウルフ、H・ジェイム、D・デリーロがいて、理解しようと授業で取り上げたときに生徒だったのが都甲さんです、という導入から、スタイリッシュな文体で(パワーズに近いような)ギャグもふんだんにあると言いつつ、作品の捉えどころのなさと作家としてのあり方の特異さについての話が面白い。 好きな作品としては柴田/リブラ、都甲/ボディ・アーティストとのこと。 2110
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 01/10/2026是枝裕和「ルックバック』 窓に面した机に向かう後ろ姿。ペンが紙を擦る音。着ているもの、雑煮、スイカ、外から聞こえる祭囃子などで時間を立たせていく。 窓から入ってくる光の変化にうっとりと。 膝まで積もった雪の中歩いていく二人を浮かび上がらせる夕暮れの電柱、風に靡くたんぼの穂、夕闇のなか走る電車、説明的なセリフはなく、情景のなかの人物の姿を通して感情を浮かび上がられる美しい風景にも。 物語が転調をしてからも、同じ時間の同じ景色を使って違う感情を描くあたりにこころ震える。 そして変わらなく机に向かって後ろ姿のラスト。 坂東祐太の控えめな音楽も。 090
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 30/09/2026最近聴いているアルバム、 ジョアン・ボスコ/Amigos Novos e Antigos 自身の80歳の誕生日を記念したデュエット集。カエターノ・ヴェローゾ、ヴァネッサ・モレーノ、シルヴァなどが参加、快活で活気に満ちた曲を中心にしっとりと聴かせる曲ありと(時に入る弦、ピアノ、で全曲のレコーディング風景が見れる)聴きところ満載。特にシコ・ブアキとのこの曲が。 youtu.be/DU_ee8QhSmk?... 150
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 29/09/2026ジョン・チーヴァー『橋の上の天使』 ジョン・オハラ、アーウィン・ショーと並ぶ雑誌「ニュー・ヨーカー」のサバービア/郊外を描く代表的な作家とは、常盤新平の本で得た知識。カクテルパーティ、夏の別荘など、道具立ては、1950年代の白人のサバービアでの生活とアッブダイクを連想するところもある。ただ、上記の3人と違うのは、不意の暴力や死に突然見舞われる短編が多いことで、全体的なテイストは凄惨なものに。表題作も心温まる展開からの結末は苦い。 本の整理をして、10以上未読のものの山を作り、少しづつそこから読んでいくことにした最初の本。 1130
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 27/09/2026トニーニョ・オルタ @ 武蔵野市民文化会館小ホール 休憩前の最後の”Aquelas Coisas Toda”。変幻自在なギターと声が織りなすライブならではの躍動感に圧倒される。とともに後半の(ロー・ボルジェス、ミルトンの話の後で)”O Trem Azu”にミナスの独特な(リズムや美しい旋律)を感じすっかり魅了される。 さらに次の”Travessia”に不意打ちされたように、ただただ感動。 その他、ギターだけでの美しい“Moon River”、トム・ジョビンや(最新作からの)スタンダードのカヴァーも印象に残る。 ユーモラスなMC、手拍子.コーラスを求めるなどからうかがえる人柄のよさも。 0120
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 26/09/2026クラスナホルカイ・ラースロー『サタンタンゴ』 章ごとに登場人物が変わる第一部では、何が起こっているのかが見当がつかないまま進んでいくが、長くうねるような文章の魅力や、酒場での大人数登場する時の視点の切り替えの見事さで読み進めていき、どうやら時間順の語りではないことだけはわかってくる。 第二部は、六章から一章へ進む構成で、ここで全体の構図が見えきて、(幕間劇的な爆笑ものの二章を挟んでの)最後で(第一部にも言及されていたが)語りの仕掛けが示されて、それこそ頭から読み直したい欲求に駆られる。久しぶりに手の込んだ作品を読んだという読後感。 とともに、タル・ベーラによる7時間を超える映画も見て見たくなる 1150
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 25/09/2026『ナイトシフト』 表情をほとんど変えることのないホテルの夜勤のフロントと訪れる様々な(没落した貴族、ミュージシャン)客の姿を交互に映し出す、そんな単調な繰り返し基本としつつ、ときに旧式のエレベーターの移動で各階に待っている客の姿や客室での夜の過ごし様が(賭け事、「新学期 操行ゼロ」を思わせもする羽毛を撒き散らして遊ぶ三人の女性)映り、(ざらついた映像も効果的で)どこか夢のなかにいるような感覚になる。 そして、夜が明け、ドアを開くと聞こえる街のざわめきに、そうした一夜の夢が醒めていく感じになるのもいい。 ペンギン・カフェ・オーケストラ/サイモン・ジョフスの音楽も効果的。 0170
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 23/09/2026最近聴いているアルバム、 aron!/Too Close For Running A・ギターが爪弾くシンプルなメロディーから、菅が、そして厚い弦が入る展開は、それこそティン・パン・アレーの頃のアメリカン・ポップスを思わせる。それに加えてチェットベイカーを思わせもするノンシャランな声が曲の魅力をさらに引き立てる。ドディー、メイ・シモネスが参加。 youtu.be/DsT69Kz4w4k?... 160
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 22/09/2026密やかな美 小村雪岱のすべて @ 埼玉県立近代美術館 装丁、挿絵(新聞小説の挿絵は、新聞原本の展示)、日本画、雑誌の表紙、団扇、関わった島津保次郎の映画の映像など(ライトでモダンな色使いといったテイストを保ったまま)多岐にわたるメディア登場していることがわかる見応えのある展示。 パノラマ的な舞台装置原画、都会、高層ビル、工場など(珍しい題材を扱った)「婦人の友」の表紙が面白かった。印象に残るのは、カラーで箱入りの贅沢な書籍の装丁。特に久保田万太郎は、作品の内容とも合い欲しくなる。 泉鏡花との関係の深さを改めて感じて、帰宅して種村季弘の鏡花論「水の迷宮」の装丁を見たりなど。 0180
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 20/09/2026松浦寿輝『川の光2」 囚われの身となったゴールデン・レトリーバーを救う七匹の小動物スズメ、クマネズミ、クマタカ犬などの冒険。冒頭で救出チームを結成するが、そこから、初めてみる海、東京大横断、人間との触れ合いなど様々な経験をする、紆余曲折するあたりの物語の面白さ。そして、終盤に再集結して、各々の経験/個性を生かした救出劇こアクションの連鎖で息もつがせゆ生き生きとした描写の素晴らしさ。 そして、これまで共に過ごしてきた仲間が別々になり、別の物語に向かっていく(後日談的な)語りに、寂しさ、切なさを覚え、物語の終わりの余韻を際立たせている。 1110
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 18/09/2026この週末は、 山東京伝、須永朝彦訳/復讐奇談安積沼/桜姫全然伝曙草紙、 マリア・レヴァ/絶滅種たちの国、 エリカ・クラウス/だれか、わたしを助けて、 そして、最近日課になりつつある中古のレコード棚から すばらしきサンバの仲間達、 セルジオ・メンデス&ブラジル’66/Stillness、 フィービ・スノウ/Second Childhoodを入手。 セルソ・ホンセカ、久しぶりの新曲”Kiss”を聴きながら、 youtu.be/NibrtEqsIgw?... 0150
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 16/09/2026最近、聴いているアルバム、 Myles Sanko/I See the Light シルキーな声によるソウルを基調とした曲調に加えて、長尺なエレビの長尺なソロ、トランペットとピアノの絡みのスリリングさやリラックスしたギターのフレーズからホーンが重なるなどのジャズ的な演奏が魅力的。 youtu.be/Ll63uNoFJzU?... 160
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 15/09/2026前田弘二/Man 逮捕されかけた車の窃盗団の萩原護を更生させようといきなり現れる宇野祥平。その動機も曖昧な上、行動もストレンジでいささか居心地の悪い思いに。それが二人のカットを割らない長回しでの緊張感のある会話などを通して、萩原護(と見る者)に次第に受け入れられていく軽妙な展開は秀逸。次第にお互いの立場が変わっていくユーモラスで、こころあたたまる、さらにその先の意外性のある展開が楽しい。 少しづつ変わっていくひ萩原護の表情、物語の転換点となる唐田えりかが印象に残る。 「まともじゃないのは君も一緒」は恋愛もの、本作はバディーものだが、いずれも変わり者が絡んでいるあたりが共通しているのが面白い。 050
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 14/09/2026嶋護『ジャズの秘境』 ジャズミュージシャンの逸話とCDについて、 なかでも晩年のポール・デズモンドのカナダでの活動は、先日、たまたまモザイク・レコードのCDボックスセットを入手したので興味深かった。また、スコット・ラファロがいたビル・エバンス・トリオのアルバムの聴き比べも、確かに(久しぶりに聴いた)XRCD盤のベースのふくよかな感じにあらためて感心。実践的な記述がわかりやすく説得力があり、諸々の聴き比べたくなる。 1131
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 13/09/2026エドワード・ヤン『恐怖分子』 一発の銃声から始まり、医師/作家の夫婦、銃撃現場にいた少女、写真家志望の青年、各々の人生/日々が並行して描かれる。それが一本の電話で、人生/生活が交錯し、波紋が広がり、一発の銃声と共に物語が閉じる、最小限の台詞でアクションの連鎖を中心とした語り口、風に靡く写真、荒廃した部屋の佇まい、高層ビルのガラス窓拭き、狭い路地とときに挿入される映像の美しさとともに、スタイリッシュな作品。 0190
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 12/09/2026ローラン・ビネ『遠近法』 16世紀フィレンツェで起きた画家殺人事件の真相の追及をミケランジェロ、ヴァザーリらの書簡を通じて語られる。書簡を通じて、各々が受けと取った(主観的)状況の違いのが浮かび上がってくる。また、それが数あることで少しづつ客観的なものが見えてくる巧みさ。一人の人物が(人によって)全く違う意見の書簡を書くとにより、当時の状況、権謀術数がほの見えてくる面白さ。そんななかで明かされる真相は(タイトルの意味を重ねつつの)悲痛なものに。 かつて、同じ書簡小説である「ドラキュラ」、「月長石」を読んだ頃を思い出したりも。 190
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 11/09/2026森山威男 @ 新宿ピットイン ドラムスとピアニカでゆったりとメロディを奏で、そこに飛び込むようにベースがリズムを刻み始めると、森山の左手の一閃を合図に全員が入る。これから始まる演奏に期待する沸き立つような気分に いつものピアノがヴィブラフォンに変わって、ずいぶんとニュアンスが違うものに。速さを競う合うようなところから、ドラムとヴィブラフォン各々の音の隙間を埋めるよう、ときには激しく、ときにジェントルにと、バラードにおけるクールなテイストがとにかく聴かせる。「サンライズ」などお馴染みの曲の新しい魅力をひきだしていた 森山威男(Ds)川嶋哲郎(Ts)中山拓海(As)山本玲子(Vib)須川崇志(B) 080
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 10/09/2026『オークストリートの異変』 家族に隠れて小説を書いている妻となぜかビザの宅配に精を出す夫、二人のギクシャクした関係の描写から恐竜のいる世界へ。こうしたミステリ/は、誰が姿を消すな/殺されるかが物語のかなめになるが、この映画は、そこらあたりのつくりがうまく、冒頭の夫婦の関係を前提に、少しストレンジで、少しこころあたたまり、少しモヤモヤする結末が秀逸。 初めは、音と影だけで始まり、カメラをかなり引いて点景的に家族を捉えたり、クローズアップも片側に寄せて、その余白に、もしくは不意のパンで、いきなり恐竜が現れるシーンに何度もビクッと身体が反応をするような驚かされ方をした。 0140
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 09/09/2026最近聴いているアルバム “Viva Donato” ドリ・カイミやマルコス・ヴァーリらの編曲のもとジルベルト・ジル、モニカ・サルマーゾ、ベベル・ジルベルト、ジョイス・モレーノ、ジャヴァン、ジャヴァンら錚々たる面々によるジョアン・ドナートのカヴァー集。 どの曲/ミュージシャンも魅力的だが、なかでも、パウラ・モレレンバウムとドラ・モレレンバウムの声が重なるキュートな”Cadê Jodel?”、イヴァン・リンスの切ない”E vamos lá”、アントニオ・アドルフォのピアノとあたたかな音色のホーンが聞ける“Simples Carinho”が印象的 youtu.be/HV1qkAprJeM?... 190
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 07/09/2026松浦寿輝 『月の光 』 前作「川の光」に登場した小動物たちを主人公にした七つの短編。 前作で「これはまた別の物語」語られなかったことについての短編、様々な形態の詩が読める詩の朗読会をテーマにした短編、さらには、SF、ファンタジーみのある短編と様々趣向を凝らしていてものが読めて楽しい。なかでも、孤独なフクロウ/ルチアと小惑星探査機はやぶさとの交感を描いた「孤独な炎」は感動的。 また、情景描写の美しさも前作と同様。 190
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 05/09/2026R・デミング『絞首台のある庭 私立探偵マニー・ムーン』 一人称で荒っぽい仕草/言動といったハードボイルド的な体裁をとりつつ、物語は、例えば最後に関係者を全員集めて謎解きをするといった本格物で、そのギャップが面白い。 また、真相が分かってからのひと捻りをきかせた展開の意外性も。 既訳の中編集に続いてのシリーズ共通のキャラクターの活躍も楽しい。 ーおれは煙草の吸い殻や灰から無限の推理を働かせるようなタイプじゃない。そういう能力は持ち合わせていない。足で稼ぐ昔ながらの探偵だ。どんな成果も基本的には足のおかげだ。(中略)まずおれの頭に浮かんだのはアーノルドのアリバイを確かめることだった。 0120
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 04/09/2026この週末は、 ウンベルト・エーコ/プラハの墓地、 堀江敏幸/もののはずみ、 青木淳吾初期コレクション、 デヴィッド・バーン/自転車日記、 H・R・ウェイクフィード/幸運の木立、 そして、bar buenos aires essentials Vol.3を入手、 ロンドンのSSW Matilda Mannのポップな新作”Kismet”聴きながら、 youtu.be/Qy6oI0dvgB4?... 0140
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 03/09/2026カサンドラ・ウィルソンが亡くなった。 “The WayYou Look Tonight”、”A Sleeping Be”、”The Weight”、”Wichita Lineman”など様々なジャンルの曲を自分のスタイルでカヴァーするところが好きだった。 2015年”Coming Forth by Day”の次の作品を待ち望んであただけに悲しい。 好きな”New Moon Daughter” 、”Traveling Miles”を聴いて偲ぶ夜。 youtu.be/DIQ6NT3hmhA?...youtu.beA Little Warm DeathYouTube video by Cassandra Wilson - Topic 040
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 03/09/2026最近聴いているアルバム、 グレッチェン・パーラト/The Wise One 一曲目こギターから始まり、楽器が増えていき厚いコーラスが加わりと演奏が広がっていく様の心地よさ。アラン・ハンプトン、ミシェル・ンデゲオチェロ、ベッカ・スティーヴンス、マーリー・ジュリアナをフューチャーして、その個性が曲の幅を広げていき、よりカラフルなものになるとともにグラッチェンの歌のうまさを際立たせている。 youtu.be/Ri1-BR9Q32A?... 140
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 02/09/2026細野晴臣 @ LQUID ROOMにて タイトなリズムを刻みつつ、ニュアンスに富むプレイのドラムス、様々な音色を駆使するギター、コーラスの厚みとマリンバが効果的な演奏で、「Hong Kong Blues」、「北京ダック」、「薔薇と野獣」などおなじみの曲を披露。CHAPPOとくくくも一曲づつ。アンコールは、新作に収録の(再録した)Stellaを弾き語りで。 ずっと点滴していてベースメーカーを入れたと最初のMCから、合間にも昨日退院するまでの事やデヴィッド・バーンの話をユーモラスな口調で話すが、これらからニューヨーク公演も控えているので、本当に大事にしてください。 0100
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 31/08/2026『左利きの少女』 台湾の夜市での母娘の物語。(iPhoneで撮ったという)カメラが五歳のイージン/子供の目線で、街中、夜市の人混みを縦横無尽に動き回る様や、姉のバイクの後ろに乗って、猥雑な街中を走る様は素晴らしい。 左利きは悪魔の手という祖父、偽造パスポートで稼ぐ祖母、ドロップアウトした姉、借金の返済に追われる母といった親族のしがらみが織りなすヘヴィな喜悲劇が展開して、祖母の還暦パーティに収斂していく物語の作りも秀逸。 0131
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 30/08/2026魚返明未 トリオ @ 新宿ピットイン ブライトな音色のピアノがゆっくりと旋律を奏で、ブラシを使ったドラムスが続く叙情的に始まり、ベースが同じフレーズを繰り返すなか、ピアノとドラムスの演奏が次第に激しくなる。そして、遂には三つ巴のフリーフォームな演奏を延々と。 そんな二時間の演奏にすっかり魅せられたアンコールでは、クールダウンするかのような端正な演奏で締めくくる。 森山威男の演奏に参加しているピアノが気になり、ソロ、ベースとのデュオを聞き、今日のトリオの充実した演奏を堪能する。 魚返明未(P)高橋 陸(B)中村海斗(Ds) 070
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 29/08/2026没後50年 髙島野十郎展 @ 渋谷区立松濤美術館 「からすうり」の鮮やかな赤と影の対照、「境内の桜」の精緻な書き込みと桃色、こぶしとりんご、「古池」の枯草と池に映る像、「夏雲」の雲とどこまでも続いていく田舎道、 など見てまわるうちに細部に目が向くようになり、魅きつけられることに。 特に、継続的にモチーフにしている蝋燭、月、太陽の描き方の変遷がわかり見応えがあるし、その展示の仕方も圧巻。 0251
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 28/08/2026KIRINJI PREMIUM SYMPHONIC CONCERT @ サントリーホール 流麗な弦に弦やピチカートリズムを刻む「航海日記」から指を全員で鳴らす「指先ひとつで」ですっかり引き込まれる。音の大小/厚み、テンポの変化、間奏、エンディングてのたっぷりとした演奏が印象的な東京フィルハーモニーとの共演。 バラード系の曲が多く、”Love is on line”が聴けたのがうれしかった。 最後の「早春」、「真夏のサーガ」の声/オケが一体なって高揚していく演奏は迫力があり、ここ何年かの弾き語りツアーを経ての歌の、声の強さを感じる。 1120
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 26/08/2026最近、聞いているアルバム、 Leonardo Marques/Ecos À Deriva ミナスのSSW、これまでのSSW的なものから一転、(自身の声やコーラスも入ってはいるが)基本的にはインストルメンタル中心のもの。 メランコリックで、物悲しい音色のホーンなどが醸し出す手触りは共通するものがあり、そこに魅かれる。 youtu.be/LOwGvGQFKy8?... 1130
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 24/08/2026清原惟『A Window of Memories』 監督と二人の祖母との(自伝的な)原稿の打ち合わせ風景を導入に、二人の女性が、その(二つの人生についての)原稿を朗読する。その合間には、過去の写真や祖母の現在の日常生活の様子が挿入される。 終盤に、これまで原稿を見て朗読していた二人が、(まるで思い出しているかのように)面を上げエピソードを語り始める様に不意をつかれ感動する。 (声を出して)読むこと/思い出すこと。 電車の車窓から(監督が)見る夜の風景が醸し出す余韻に、さまざまな感情が錯綜する。 080
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 23/08/2026ルーシー・リー展 @ 東京都庭園美術館 まず目を奪われるのは、青など色の鮮やかさ、浅さ、薄さ、アンシンメトリーな優美さで、様々な角度からためつすがめつ見てしまう。 戦時下のロンドンで生計のため製作したというボタンの可憐さにも魅了される。 電気釜の導入、先日史時代の土器からの着想を得た模様/線の描きた方など、晩年に至るまで、変化しつつ優美さを保つ様がよくわかる映像作品がありがたい。 また、影響を受けたというバーナード・リーチや交流のあった濱田庄司の作品も展示されているが、その優美さと比較して無骨なものに見えてしまったりも。 0190
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 22/08/2026『作者の語彙 セミナーと『ロラン・バルトによるロラン・バルト』の未完断章』 「バルトによるバルト」としてまとめられるセミナーの記録。著作のスタイル、内容が試行錯誤をしつつ形を成していく様は興味深い。また同時期にクリステヴァ などとの中国旅行の報告も収録。 断章によって自身のことを語る(融通無碍でユーモラス、読んでいると不思議な幸福感に包まれる)語り口は魅力的で、バルトの著作で一番好きなのもこの本。だから未刊行の断章が読めるのが何よりもうれしい。 1111
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 21/08/2026ウワノソラ @ SHIBUYA PLEASURE PLEASURE ドゥーワップの流れるなかメンバーが登場して、激しいギターリフからライブで幕が上がる。 ドラムス、パーカッション、サックス/フルート、ギター二人、ベース、キーボード二人、コーラス二人の大編成。 どこかノスタルジックで切ないポップス、そんな曲の魅力に加えて、例えばサックスからコーラスへの長いソロの叙情、5人がパーカスを持ちピアノからギターへとソロをつなぐラテン風味のといった演奏の魅力も。 7年ぶりのライブ、はじめの11曲は初披露とのこと、長く聴いてきたバンドの演奏を聴く喜びにひたりつつ、次はもう少し短いスパンで見たい思いも。 040
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 20/08/2026マルコ・ベロッキオ『私の血に流れる血』 17世紀の魔女裁判から、不意に現代の吸血鬼の物語へと接続される。関連がないと思われる二つの物語は、二役で登場する役者が登場し、ある種の血縁性を感じることに。 そして、光と闇、魔女と吸血鬼、生と死といった対比が明らかになる鮮烈なラストは衝撃的。 また、不意のクローズアップ、正面からシンメトリーに捉える構図の美しさ、広い部屋に外から白い光が入り際立つ修道院尼の姿、暗い部屋に多くの人の顔だけに照明が当てられ歌う人々姿など、(物語の行方もさることながら)画面の強さに魅かれて、ただただ見入ってしまうことも。 0120
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 19/08/2026Acústico Luedji Luna 未発表曲も含めた既存の曲のアコースティック・バージョン集。 テンションの効いたギターの弦の音が重なり繰り広げる演奏の緊迫感と、そこに重なるゆったりとした声の魅力。次第にベース、コーラスが入り、Zudizilla、Jadsaなどの声が加わり高揚していく様がスリリング。 youtu.be/8WU81l9Qrv0?... 170
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 18/08/2026ニック・ハーカウェイ『カーラの選択』 ル・カレの四男によるスマイリーシリーズ新作。ギラムらお馴染みの 名前が記された登場人物一覧表を見るだけで胸が躍る。 失踪事件が(「寒い国からやってきたスパイ」の結末で)傷心のスマイリーを巻き込んでいく。一人の人間の(これまで見えていたものとは)違う姿が明らかになって行く過程の鮮やかさと、尾行の存在を確認するさりげない描写のディテールを久しぶりに読む悦び。ただ、ハーカウェイは、「エンジェル・メイカー」などの、迂回しつつ展開する文体/物語も好きで、「タイタン・ノワール」の続編も読みたい。 170
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 16/08/2026ギヨーム・ブラック『また会えるのね』 まもなく終わる高校と寄宿舎での生活。最後の日が近づくのを感じつつ川遊びや山でのパーティなどを楽しむグループのメンバー。そこに何人かのモノローグを挿入し、各々の考えや背景を持ちつつ(3年かかったという言葉もあるように)のグループだとわかる語りの巧みさ。それにより(見るものも共に)終わりへ向けての時間がさらに意識され、寂しさが募っていく。 かつて大騒ぎをした寄宿舎の廊下、部屋が、ポスターも外され無人で全く違う表情を見せる様と、旅立っていく姿にオーヴァーラップする曲がただただ切ない。 0130
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 15/08/2026塩塚秀一郎『ジョルジュ・ペレック』 伝記的なことから、個々の作品についての解説。 バルトの影響、レーモン・クノーのウリポに加わり、バリー・マシューズ(「シガレット」はとても好き)との出会いが、作品に反映されていくあたりについてや、「Wあるいは子供の頃の思い出」などの自伝的/個人的な思い出をモチーフとした作品を前衛的な手法を用いてを描くのかについてが興味深く面白かった。 未完のプロジェクト『場所』の翻訳も出版されるとのことで、とても楽しみ。 180
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 14/08/2026この週末は、 栩木伸明編訳/トレヴァー短編選集、 バルザック/ラブイユーズ、 サマンサ・ハーヴィー/オービタル ある一日の16回の夜明け、 蓮實重彦/大江健三郎論集成、 そして、(リトル・フィートのメンバーが参加した)カーリー・サイモン/Another Passenger、 ロギンス&メッシーナ(後期の)/進世界(マザー・ロード)を入手。 最近は、いわゆる名盤扱いのものはとても高いけど、そこから外れたレコードは気軽に買えるので、面白そうなもの見つけて聴くのが愉しみ パンチ・ブラザーズの(今回は全曲インストルメンタルの)新作を聴きながら youtu.be/w76bnDpldYg?... 0120
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 12/08/2026最近、聴いているアルバム、 Nay Porttela/Caetano Veloso por Nay カエターノ・ヴェローゾのカヴァーアルバム ベースとパーカッションがシンプルにリズムを刻み、そこに アコースティック・ギターもしくはピアノが加わる二通りの演奏で構成。前者は朴訥としてインティメイトな、後者は優雅で切ない印象で、いずれも甘美でアンニュイな声と曲の魅力を引き立てでいる。そこに(どれもよく聴いた曲ばかりで)懐かしさもあわせて感じることに。 youtu.be/AYYVYqIwgH4?... 1120
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 11/08/2026クレール・ドゥニ『ネネットとボニ』 赤い服とプール、ピザ生地をこねる、ウサギ、ビーチボーイズ/God only knows、それぞれのショットとエモーションの結びつきの強さに心揺さぶられる。それは、背景となる物語/事実は曖昧/断片的で(説明的ではないことに)より生々しく迫ってくる。それも行き場がなく、ダークな感情が際立つため、最後の親指をつかむ新生児に救われる思いが。 0110
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 10/08/2026スティーヴン・キング『もし血が流れれば』 表題作は、「アウトサイダー」のハリーが登場する、その続編的な物語。ほんとちょっとした違和感から、それを言語化して異変に気づくホリーの描写、ラストの偶発的な人の出し入れを使ってクライマックスを盛り上げる巧みな語り口に感心。そうしたサスペンスメインのものよりもう一編の(「シャイニング」をはじめとする)書けなくなった作家が追い込まれていく「ラット」の方が好み。 翻訳では二分冊になったが、これで”If It Bleeds”読了。一番面白く怖かったのは、「ハリガンさんの電話」 180
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 09/08/2026特別展「中西夏之 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置」@ 山梨県立美術館 画布に洗濯バサミと紐、塗料/エナメル/砂などによる画面の起伏がある初期の作品、「ハイレッド・センター」の記録、土方巽/バラ色ダンスの(横尾忠則を思わせもする)ポスターといった1960年代を感じさせるもの、そして、反芸術からの回帰とされる油彩/色鉛筆によるおだやかな色合いの大きな絵の展示など、実物を見てこその展示をゆっくりと見て回る愉しみ。 1180
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 08/08/2026堀江敏幸『魔法の石版 ジョルジュ・ペロスの方へ』 冒頭、作者と思しき「私」がブルターニュ地方に着くところから始まり、次第にペロスへの人生へと話が移っていく。パリからブルターニュへ、ジャン・グルニエ、ロラン・バルト、ミシェル・ビュトールなどと共に、場所を、時間を移動していく。 そうしたペロスの人生が(堀江敏幸とともに)読んでいくうちに近しいものになっていく語り口がとにかく魅力的。 1380
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 07/08/2026この週末は、 タデウシュ・コンヴィツキ/現代の夢解きの本、 柴田元幸訳/サリンジャー 初期短編全集、 クリストファー・イシャウッド/シングルマン、 (復刊になった)寿岳文章訳/ブレイク詩集、 そして、かねてから気になっていたBeatles IN MONOをついに入手。 kimbanourkeの新曲”Still”を聴きながら。 この韓国のSSWの(前作もよかったが)新曲は、ギターと声と口笛だけのシンプルだけどすごく歌を感じさせる曲で、(静謐さと切なさを感じて)何度も繰り返して聴いてしまう。 youtu.be/9NYtKTqHbjo?... 0200
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 06/08/2026黒沢清『黒牢城【モノクロ特別版】』 ほとんどが城内の出来事で、障子、壁の白と暗闇のコントラストが美しい。暗闇の戦さでの光る兜、槍だけが動いて見える禍々しい迫力や、放火された家、その炎のゆらめきの生々しさ、最後に城から出た時の開放感、去っていく本木雅弘の後ろ姿の寂寥感などは、モノクロだからこそより感じられるよう。 謎解きが解決されるにつれ、悪化していく状況/関係の推移の描き方。本木と菅田将暉と相対しての距離の縮み方と、吉高由里子との横/斜めで話し、最後なって相対することになる対照的な位置も印象に残る。 090
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 05/08/2026最近聴いているアルバム、 Family Stereo/The Thread Blake Watt (ベン・ワットとトレイシー・ソーンの息子)ソロ・プロジェクトのデビュー作。 イノセントな声、ピアノとシンセの静謐な、ギター中心のリラックスした、疾走感あふれるバンド編成など、多様な曲が聴ける。何より(ベンを思わせもする)儚げでイノセントな声に魅了される。 youtu.be/_aUFMSZl_jI?... 1110
三月の水 @waterofmarch.bsky.social · 04/08/2026山田宏一のとっておき二本立て映画館』 映画についての文章はもちろん、どういったテーマで二本を並べるのか、そして、季節、戦争映画とジャンル、高峰秀子などの俳優などとテーマを決めてからどの作品を選ぶのかといった興味が。 その流れが中断されるのは、不意の訃報で、ゴダール の時は二本立てをやめての追悼がで胸に迫る。 ロメール、清水宏と意外にも登場していない映画作家も多いが、まだ連載継続中とのことなので、まだまだ愉しみが。 1161