「尻と共に」
そのチラシは雨に、足に、人によって黒く地と一体化していく。
私は今燃える車を見ている。
再開発の進む現代都市の中心で、まるでフランス革命を想起させるその事象は、ある男の一言で起動した。
「プリケツ」
彼はきっと無意識のうちに発したのだろう。「若人たちの進む道のりは茨ではなく階段でなければならない」「誰かが転んだら、ではなく転ぶ前に尻を支えるべき」
支持者を熱狂させる彼の演説は誰よりも私に刺さっていたのだ。
だからこそ許せなかった。
その四文字だけは。
そっと選挙カーの後ろに周り、即便をし、火打石で着火させた。
私は自首しない。
これは正当行為であり社会的善行だ。
決意を固めた。