幽冥の岸、覚悟を決めて読み始めたけど、初っ端からつらくて、つらい。実のところ白銀が出る前は、泰麒無双を期待してたんですよ。饕餮もいる黒麒のスペクタクルを望んでいたんだけど、白銀はどうしようもなく高里の話だった。泰麒は泰麒である前に高里だったんだと頬を張られた気分だったんですよ。つまり、魔性の子を読んでくれって話なんですよね。「先生……」と呼ぶ泰麒の意味を。主上がほんとうに書きたかったのは戴の話だったんだろうなあ。もちろん慶や雁や恭の話もぜんぶ魅力的だけど、やっぱり土台に戴がある。魔性の子が始まりなんだから、どうしたってそうなんだよな。そのぶんほんとに容赦がないと感じる。