向田邦子先生の「眠る盃」に収録されている
「消しゴム」
という、ざっくり言うとガス中毒で死にかけた話がめちゃくちゃ怖くてそれでいて好きなのだが、ガスが漏れてる間はとろとろと微睡んでいる感じで心地よい眠気を感じていて、そこから何とか起き上がって窓を開けてガス中毒から逃れるんですけど、その次の日ずっと頭が痛くて夕方になってようやく食欲が出たからなにか食べようと手に取ったレタスや、畳んでおいたハンカチとかとにかく部屋の中のあらゆるものからガスの匂いがしたことに対して
「本当に恐ろしくなったのは、それからである」
って書いてるのがいちばん怖い