軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 24/09/2026MR新着。メキシコ太平洋岸で気候変動により衰退傾向にある漁獲対象種ガマノセアワビ𝙃𝙖𝙡𝙞𝙤𝙩𝙞𝙨 𝙘𝙤𝙧𝙧𝙪𝙜𝙖𝙩𝙖 Wood, 1828の回復を目指し、資源量・加入量と環境変化の関係を検討。海面水温が加入量変動予測に有用で、その管理は漁獲戦略の改善に繋がると示唆。 doi.org/10.1080/1323... ガマノセアワビとクジャクアワビ 𝘏𝘢𝘭𝘪𝘰𝘵𝘪𝘴 𝘧𝘶𝘭𝘨𝘦𝘯𝘴 Philippi, 1845 はメキシコのバハ・カリフォルニア半島で盛んに漁獲されてきましたが、両種とも1975年以降減少の一途を辿り漁業衰退を招いています。今回の論文全体にも強い危機感が滲んでいます。 061
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 22/09/2026MR新着。サラサキサゴ 𝙐𝙢𝙗𝙤𝙣𝙞𝙪𝙢 𝙫𝙚𝙨𝙩𝙞𝙖𝙧𝙞𝙪𝙢 (Linnaeus, 1758) の殻色の多型性をインド北東部スンダルバンス生物圏保護区で検討。異なる色彩を呈する11群が見出され、各々の地理的分布は不均一だった。うち2群は稀少で優先的に保全されるべきかもしれない。 doi.org/10.1080/1323... 日本のイボキサゴもやはり顕著な多型性を示しますが、現在の東京・広島など大都市近郊の個体群は一様に同じ模様をもつ傾向が強く、一旦激減して遺伝的多様性が低下したことを反映しているのでしょう(画像2枚目)。今回の論文と同様の検討を日本で行うのも有意義だろうと思います。 063
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 19/09/2026ミドリエスカルゴ 𝘾𝙖𝙣𝙩𝙖𝙧𝙚𝙪𝙨 𝙖𝙥𝙚𝙧𝙩𝙪𝙨 (Born, 1778) という種の存在を昨日まで不勉強で知りませんでした。原記載には図がないものの Chemnitz (1786) が図示していて(下図の青枠)、膨らみが強くて縫合が浅い深緑褐色の種らしい。この点は近年公表された文献にある写真とも一致します。殻形はエスカルゴの𝘏𝘦𝘭𝘪𝘹ともプチグリの𝘊𝘰𝘳𝘯𝘶ともはっきり異なり、別属なのは納得。それにしてもこの雑な和名は誰がつけたんだろう? doi.org/10.1080/1323... 0142
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 18/09/2026MR新着。アルジェリア北東部ミラ地域で陸貝の多様性・個体数・時空間分布を環境要因と関連付けて評価。8地点から4科9種を確認し、優占種はプチグリ𝘊𝘰𝘳𝘯𝘶 𝘢𝘴𝘱𝘦𝘳𝘴𝘶𝘮とミドリエスカルゴ𝘊𝘢𝘯𝘵𝘢𝘳𝘦𝘶𝘴 𝘢𝘱𝘦𝘳𝘵𝘶𝘴。気温・植生被覆・電気伝導度が個体数と群集構造に影響する主因。 doi.org/10.1080/1323... 051
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 18/09/2026MR新着。水温が変動すると貝類の殻形成にどう影響が出るか、メキシコ産のメキシコキンチャク 𝙉𝙤𝙙𝙞𝙥𝙚𝙘𝙩𝙚𝙣 𝙨𝙪𝙗𝙣𝙤𝙙𝙤𝙨𝙪𝙨(Sowerby I, 1835) で検討。温度が一定または規則的・不規則に変化する条件下に15日間晒すと、方解石やアラゴナイト組織に変化が現れた。 doi.org/10.1080/1323... 040
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 18/09/2026MR新着。新潟県明星山の急峻な石灰岩壁に固有の稀少種ムラヤママイマイ𝙀𝙪𝙝𝙖𝙙𝙧𝙖 𝙢𝙪𝙧𝙖𝙮𝙖𝙢𝙖𝙞 Habe, 1976の食性を探るべく糞に含まれる葉緑体DNAを分析し、少なくとも8目10種にわたる多様な植物を食べていると実証。 doi.org/10.1080/1323... 0115
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 12/09/2026MR新着。淡水生物に対して毒性を持つ二酸化チタンナノ粒子(TiO₂ NPs)の影響を、エジプト・ナイル川産のイシガイ科𝘊𝘢𝘦𝘭𝘢𝘵𝘶𝘳𝘢 [𝘴𝘪𝘤] 𝘯𝘪𝘭𝘰𝘵𝘪𝘤𝘢 (Cailliaud, 1827 [𝘴𝘪𝘤])で調査。高濃度の曝露は消化管萎縮など亜致死的な生理学的障害を生じさせた。 doi.org/10.1080/1323... この論文は初めて知ることが多く興味深いですが、対象種の属名も種小名公表年も間違っていて正体に行き着くまで苦労しました。正しくは 𝘊𝙤𝘦𝘭𝘢𝘵𝘶𝘳𝘢 𝘯𝘪𝘭𝘰𝘵𝘪𝘤𝘢 (Cailliaud, 182𝟯) [同時に記載された𝘊. 𝘢𝘦𝘨𝘺𝘱𝘵𝘪𝘢𝘤𝘢の異名] です。 073
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 11/08/2026麻酔の論文が出たので、以前(2022年7月11日)Xで呟いてそこそこ評判がよかったメンソールの話をこちらでも再掲: === 陸・淡水産巻貝を麻酔するにはメンソールが効果的な場合があります。水道水の中を這わせて水面に結晶一欠片を浮かべ、一昼夜置けば触角も足も伸ばし切った状態で昏睡し、刺戟しても反応しなくなるのでその状態で固定します。昨日久しぶりに西表産ウスイロヘソカド近似種でやってみたら大成功でした。 === この状態で意識を失っているかどうかはわかりませんが、触れても全く無反応で、頭部−腹足の形態を細部まで把握するのに最適です。何より、固定液が浸透せず殻の中の肉が腐る心配がありません。 0256
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 11/08/2026MR新着。巻貝の麻酔薬としてのMgCl₂溶液の効果を検討。ブラジル2産地からのリンゴガイ科 𝙋𝙤𝙢𝙖𝙘𝙚𝙖 𝙙𝙞𝙛𝙛𝙪𝙨𝙖 Blume, 1957に4・7・10%溶液を投与すると、弛緩・麻酔・回復時間は成貝と幼貝で有意差が見られるがともに高濃度ほど効果が高く、成貝では回復時間が長くなる。 doi.org/10.1080/1323... MgCl₂とメンソールは巻貝の2大麻酔薬として汎用されていますが、前者は海産種に用いられる場合が多く(海水に似ていながら神経伝達物質を阻害してすぐ昏睡)、淡水産の種にも効くとは初耳です。実験対象種はスクミリンゴガイと同属なので、駆除に応用できるかも? 0102
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 11/08/2026今日は当方が僭称するサザエ記念日(81年前にポツダム宣言受諾=降伏の可否を巡り、東條英機と昭和天皇がサザエの議論を交わした日)だなと思っていたら、なんとここ数年ずっと1日間違えていて本来は8月10日だったと気づき、我が身の大ボケに愕然。来年からはちゃんとします。来年はサザエ新種記載から遂に10周年だし、その前に気づいて安堵しましたが、それにしても時の流れは速い。 画像は欧米の文献で Reeve (1848) の次にサザエを図示した Lischke (1874) による江戸湾産棘なし個体(赤矢印)。もちろんナンカイサザエに誤同定されています。 doi.org/10.1080/1323... 0123
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 08/08/2026Venus最新号で新種記載されたアサヤケエビスは、31年前に私の修士論文で未記載種と考えて和名を新称したものの(画像はその時の証拠標本)、生貝が入手できず放置していた種です。遂に学名が確定されたのは朗報で、小笠原諸島固有の海産貝類がまた一つ増えました。 doi.org/10.18941/ven... さらに同じ号で小笠原から記載されたもう一つの新種、ボニンヒラマキも最初に見つけたのは実は私で、1994年ごろ父島の森の中で道に迷い、渓流に出くわしたらそこにいたのですが、当時の標本が出てこないという痛恨事。主著者の齊藤匠先生にお気遣いいただきました。 doi.org/10.18941/ven... 083
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 03/08/2026一昨年出た『泉州の陸淡水産貝類図鑑』の「新装改訂版」(画像右)がこのほど刊行され、主著者の当会柏尾翔会員にご恵贈いただきました。前版の誤記の修正のみならず、表題・表紙も変更されています。きしわだ自然友の会ミュージアムショップなどで1冊800円で販売され、電子版も公開に向けて準備中とのことです。 (前版刊行時にXに書いた紹介文) 全篇に気魄横溢する快作。泉州地域で記録のある非海産貝類138種中120種を明示し、厖大な情報量を洗練された形式で破綻なく整理。最新の学名と分類体系を用いる一方、全種の和名に漢字表記を添えているのも新鮮で愉快。岩崎敬二先生も激賞しておられました。 0268
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 31/07/2026カズラガイ/ナガカズラは模様が独特で鮮明だし、大きくて堅牢で形も可愛らしいので、貝類蒐集を始めて早い段階で魅了された人も多いのでは。にもかかわらず両種の位置付けは曖昧なまま長い時が過ぎました。このたび遂に決着がついたのは慶賀にたえませんが、両種とも減少傾向にあるのが残念です。 私のカズラガイ類との最初の邂逅は、小学校入学前年の1971年10月24日、島根県浜田の防波堤の石組間に嵌まっていた殻で、その場で見た瞬間に同定したもののこれはナガカズラでした。1年後に防府の魚屋で貰った2個体は本物のカズラガイです。さらに次の年の1月、宮崎の日南海岸で拾った時には両種を識別していました。 0115
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 30/07/2026本邦の貝人も必見の論文! 長年に亘り同種か別種か不明瞭だったカズラガイとナガカズラは完全な別種とDNAで初めて明示。 doi.org/10.61733/jco... ただ、ナガカズラの学名は論文の通り 𝙋𝙝𝙖𝙡𝙞𝙪𝙢 𝙛𝙡𝙖𝙢𝙢𝙞𝙛𝙚𝙧𝙪𝙢 (Röding, 1798) が妥当と私も考えますが、カズラガイの有効名を 𝙋. 𝙗𝙧𝙚𝙫𝙞𝙘𝙪𝙡𝙪𝙢 Tsi & Ma, 1980 とするのはさらに検討が必要そうです。私は 𝙋. 𝙫𝙖𝙧𝙞𝙚𝙜𝙖𝙩𝙪𝙢 (Perry, 1811) が有効となる可能性が高いと考えていますが、標本が現存せず、産地も「Eastern Seas」と曖昧極まりないのが難点です。 0132
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 27/07/2026MR新着。ウミギク属𝙎𝙥𝙤𝙣𝙙𝙮𝙡𝙪𝙨は固着性で、種の同定は多くの場合牡蠣同様に難しい。北米太平洋岸産𝙎. 𝙡𝙞𝙢𝙗𝙖𝙩𝙪𝙨 Sowerby II, 1847は水産有用種でもあり、今回形態・分子両面で厳密な同定を試みると同種は明確なクレードを成すと判明した。オープンアクセス。 doi.org/10.1080/1323... ウミギク科Spondylidaeは現生1属のみから成る数少ない科ですが、同定の難しさもあってあまり研究されないままでした。これを機に形態と分子の組合せによる分類が一気に進捗しそうな気配。今回の種は殻の内面の形態(周縁の紫色帯や波打つ彫刻)は安定しているそうです。 072
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 24/07/2026MR新着。貝類の移動調査のために標識をつけて放流し再捕獲すると、個体に与えるストレスで結果が変わってしまうか? 豪州東部産 𝙏𝙪𝙧𝙗𝙤 𝙢𝙞𝙡𝙞𝙩𝙖𝙡𝙞𝙨 Reeve, 1848では放流後4日目と10日目で移動速度に差が生じたため、放流直後の測定は避けるべきと示唆されるという。 doi.org/10.1080/1323... サザエの仲間のように厚い殻をもつ分類群なら、タグをつけても個体に大した影響はなかろうと思ったら全然そんなことはなく、貝は大いに迷惑している可能性があるらしい。調査それ自体が結果を歪めるのはありがちな話で、人のおめでたさを戒める貴重な論文です。オープンアクセス。 1156
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 16/07/2026MR新着。パキスタン産オナジマイマイの16SrRNAとCOI各遺伝子を他国(日本・中国・ベトナム・マレーシア・スリランカ)産と比較して遺伝的多様性を検討。ハプロタイプは各々26と7通り特定され、系統解析を行うと地理的分布が重なる2つの大きなクレードの存在が示された。 doi.org/10.1080/1323... オナジマイマイは日本でも古くから外来種と言われてきましたが、その割に妙に高い遺伝的多様性と分化の形跡を示すことが指摘されてきました。今回もそれと矛盾しない結果。侵入の歴史が古い上に拡散と分化も速いので事態が複雑化しており、さらにデータ集めと検討が必要そうです。 083
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 10/07/2026MR新着。ハイガイ 𝙏𝙚𝙜𝙞𝙡𝙡𝙖𝙧𝙘𝙖 𝙜𝙧𝙖𝙣𝙤𝙨𝙖 (Linnaeus, 1758) の安定的な養殖に向けて塩分耐性などをマレーシアで検討。野外では稚貝・成貝とも塩分が7.6~19.0 pptと低めの場所に見られるが、室内実験では4~45 pptで高い生存率を示し、塩分に加えてクロロフィルa濃度の高さ(≒餌の豊富さ)と31.4~32.3℃の好適な水温が生存に重要と示唆された。 doi.org/10.1080/1323... 日本のハイガイはもはや風前の灯状態なので、こうした実験自体が難しそうですが、まだ多産している熱帯域で得られたデータが応用できると光明が見えてくるかもしれません。 054
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 03/07/2026MR新着。中国雲南省の長江上流域からカワニナ科の新種 𝙃𝙪𝙖 𝙘𝙝𝙞𝙨𝙝𝙪𝙞𝙚𝙣𝙨𝙞𝙨 Wei 𝘦𝘵 𝘢𝘭., 2026 を記載。同時に、𝙃. 𝙬𝙪𝙟𝙞𝙖𝙣𝙜𝙚𝙣𝙨𝙞𝙨 Du 𝘦𝘵 𝘢𝘭., 2023 の新産地をタイプ産地(貴州省遵義市烏江寨)から約200 km離れた赤水河から報告。 doi.org/10.1080/1323... 日本で見慣れたカワニナとは殻形態のかなり異なる属で、一見するとヒメモノアラガイみたいですが、当然ながら形態と分子系統解析を踏まえてしっかり記載されています。新産地の𝘏. 𝘸𝘶𝘫𝘪𝘢𝘯𝘨𝘦𝘯𝘴𝘪𝘴はタイプ標本とは殻が著しく異なるものの、地域的な特異性とのこと。 051
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 01/07/2026MR新着。従来タイ・カンボジア・ベトナムで知られていた𝘼𝙢𝙥𝙝𝙞𝙙𝙧𝙤𝙢𝙪𝙨 𝙡𝙚𝙪𝙘𝙤𝙭𝙖𝙣𝙩𝙝𝙪𝙨 (Martens, 1864) シロキタクミマレーマイマイが、タイ湾で遠く隔てられた対岸のマレーシアで新記録! 川の真ん中の転石上で1個体のみ採集され、分散中または遺存個体群の可能性あり。 doi.org/10.1080/1323... 雪白色の殻と鮮橙色の軟体部がとにかく美麗で、野外で突然出逢ったら絶叫必至です。著者らも興奮を行間に滲ませるかに見える快著。ただ、人為的移入の可能性への言及が論文中にないのは、発見地が自然豊かな山奥なのでそれは考えられないということでしょうか。 0146
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 28/06/2026今回は査読者に「岡山に純系イケチョウガイなどいない」と決めつけられたので、「なぜそう簡単に言い切れるんだ」と反駁しました。2018年には殻皮のしっかり残った新しい殻が児島湖に流入する妹尾川で発見されており(画像の岡山県RDB2020動物編 p. 565 の図示標本。この川へ琵琶湖産個体を放流した記録もある)、青森県小川原湖に次ぐ純系個体群がひっそり生き延びている一縷の望みがあったので、私はここ数年ずっと気になっていたのですが、遂に生貝に出逢えないままとうとうヒレイケチョウ雑種が岡山に蔓延してしまい、結局間に合わなかったかと絶望しています。 doi.org/10.34394/aqu... 041
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 27/06/2026新作論文です。ヒレイケチョウガイ×イケチョウガイ交雑個体が岡山県で初めて確認されたと当会が昨夏刊行したMD7巻で報じられましたが(RP)、その後の調査で岡山・倉敷両市の計4箇所でも新たに見出されたので、両市で急速に拡散しつつある現状を明示しました。オープンアクセス: doi.org/10.34394/aqu... 児島湖には琵琶湖から移入された純系イケチョウガイが細々と生き残っている可能性もあったのに、これで遺伝的にコンタミしてしまうなら痛恨事です。先日新聞報道されたカワヒバリとともに、岡山県南部の自然環境の荒廃ぶりを示す出来事でありその点で今更驚きはないのですが、ただただ残念です。 0109
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 23/06/2026MR新着。豪州南東部固有のベッコウマイマイ科で、足から赤い粘液を分泌する 𝙎𝙩𝙖𝙣𝙞𝙨𝙞𝙘𝙖𝙧𝙞𝙤𝙣 𝙛𝙧𝙚𝙮𝙘𝙞𝙣𝙚𝙩𝙞 (Férussac, 1821) の繁殖と初期発生。卵を15~28個産み、孵化は21~31日後。餌は在来の植物や菌類よりプチグリの切り身を好んだ。オープンアクセス。 doi.org/10.1080/1323... この種は豪州に多いいわゆるsemi-slug(半ナメクジ)の一つですが、生活史や生態の知見はこれまで皆無でした。足からの赤い粘液は飼育するうちに無色透明に変化したとあり、その色が外敵への防禦として機能することや、老廃物に由来する可能性なども論じられています。 073
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 20/06/2026MR新着。食用陸貝養殖業界で𝘏𝘦𝘭𝘪𝘹 𝘢𝘴𝘱𝘦𝘳𝘴𝘢 𝘮𝘢𝘹𝘪𝘮𝘢 Parfitt, 1874と呼ばれる「亜種」の起源は依然として謎であったが、今回これを検討し直したところ起源はモロッコ北東部で、プチグリ(ヒメリンゴマイマイ)𝘾𝙤𝙧𝙣𝙪 𝙖𝙨𝙥𝙚𝙧𝙨𝙪𝙢 (Müller, 1774) の独立した亜種ではないと推定された。 doi.org/10.1080/1323... この「亜種」は外套縁が黒いことが特徴で、既往研究ではそれ以外の全てのプチグリと姉妹群であるとされていたようですが、その見方は正しくないとのこと。いわゆる広義のエスカルゴの中でも、まだ決着のついていない問題があるのですね。 041
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 20/06/2026MR新着。コウイカ類は休息・游泳時は通常、2本の触手を一対のポケットに収納するか、またはポケットの開口部から先端だけを露出させるが、その様子の詳細は不明瞭であった。今回、𝘼𝙨𝙘𝙖𝙧𝙤𝙨𝙚𝙥𝙞𝙤𝙣 𝙩𝙪𝙡𝙡𝙗𝙚𝙧𝙜𝙞 (Appellöf, 1886) が触手をポケットの外でループ状に保持し、獲物を捕らえる際に伸長させることを確認した。摂食後、漏斗の噴射運動中は触手はループ状態からほどけて、まもなく特徴的な休息時の状態に戻るとのこと。写真と模式図がかわいいです。 doi.org/10.1080/1323... 093
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 17/06/2026MR新着。フネガイ科の 𝘼𝙣𝙖𝙙𝙖𝙧𝙖 𝙩𝙧𝙖𝙥𝙚𝙯𝙞𝙖 (Deshayes, 1839) の現生個体群は豪州の東岸に広く見られる。一方、西岸では更新世に広範囲に分布していたことが化石から明らかであるものの、現在はアルバニー近郊のキングジョージ湾ただ1箇所に限られる。 後者の、東岸から孤絶した個体群が遺存か近年の移入かは不明であったため、その検証をATPSαとCOI両遺伝子で試みた。その結果COI配列間に差異は見られず、mtDNAにおいて選択的一掃がごく最近起こった可能性を示唆。同様の例は軟体動物での報告例はこれまで知られていないとのこと。 doi.org/10.1080/1323... 063
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 15/06/2026ロンドン自然史博物館のジョン D. テイラー博士へ2017年にお貸ししていたオヤイヅオキナガイの標本が、9年ぶりに私のもとに還ってきました。岡山市産のこのロットはかつて当会芳賀前会長とともに採集した生貝で、今年3月に公刊された原記載においてパラタイプに指定されたものです。 同時にお送りしてやはり今日戻ってきた長崎県五島列島北部の宇久島で得た個体は、他の産地のものとは遺伝的に多少異なっていたため敢えてパラタイプに含めなかったとのこと。 いずれにせよ、長く未記載のままだった種が一つ解決したのは前進です。この種は環境省レッドリストの掲載候補種でもあります。 041
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 14/06/2026『生物の科学 遺伝』次号(今月下旬刊行予定)はウミウシ特集! www.hanmoto.com/bd/isbn/9784... seibutsu-kagaku-iden2.jimdoweb.com/nextissue/ 冒頭の平野弥生先生による総説「ウミウシの進化と系統分類」を私も少しだけお手伝いしました。といってもいわゆる「ウミウシ」の腹足類全体の中での位置付けなどをご相談しただけで、実際の著者の並び順は画像やリンク先の目次と異なり、平野・福田です。 日本語で書かれた「ウミウシ」の分類や類縁に関する総説としては最新のものです。また、その次の当会柏尾翔会員による記事も多彩な情報が満載で必読です! 0173
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 10/06/2026MR新着。NZ産ヘリトリアワビ 𝙃𝙖𝙡𝙞𝙤𝙩𝙞𝙨 𝙞𝙧𝙞𝙨 Gmelin, 1791の個体群間での成長速度の差と腸内微生物叢の関係。腸内容物を分析すると、成長の速い個体群は多量の紅藻と少量の緑藻を食べている一方で、褐藻は全産地で消化物の大部分を占めていた。また、腸内フローラは産地や年齢ごとに異なり、これはその場で摂食できる海藻の種類と栄養価を反映している可能性があるとのこと。 日本でも一般にアワビ類はサイズの変異幅が大きいですが、その理由の一つはここにあるのかもしれません。餌が何であるかは重要ということですね。 オープンアクセス。 doi.org/10.1080/1323... 094
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 06/06/2026MR新着。ダージリン・ヒマラヤなどインドで農業害虫と化しているノハラナメクジ 𝘋𝘦𝘳𝘰𝘤𝘦𝘳𝘢𝘴 𝘭𝘢𝘦𝘷𝘦 防除のために、コウガイビルの一種 𝘉𝘪𝘱𝘢𝘭𝘪𝘶𝘮 sp. による捕食効果を検討。後者がいるとノハラナメクジによる植物摂食率は低下し、個体数も抑制されるという。 doi.org/10.1080/1323... 今回のコウガイビルは、孵化後2–25日のノハラナメクジを1日に2–3個体も食べるそうで、そこまで食欲旺盛とは驚きです。論文中のFig. 5がかわいい。日本のノハラナメクジはさほど悪さする印象はないのですが。画像2枚目は2009年南三陸町産、震災の津波で消失した個体群。 0166
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 04/06/2026MR新着。豪州産ワダチレイシ𝘿𝙞𝙘𝙖𝙩𝙝𝙖𝙞𝙨 𝙤𝙧𝙗𝙞𝙩𝙖 (Gmelin, 1791)の摂食。オーストラリアトコブシ𝘏𝘢𝘭𝘪𝘰𝘵𝘪𝘴 𝘳𝘰𝘦𝘪 Gray, 1826の屍骸や、生きたシドニーサザエ𝘓𝘶𝘯𝘦𝘭𝘭𝘢 𝘵𝘰𝘳𝘲𝘶𝘢𝘵𝘢 (Gmelin, 1791)を最も高頻度で食べる。オープンアクセス。 doi.org/10.1080/1323... 今回登場する3種はいずれも豪州の潮間帯に多産し、日本でもよく知られた種です。それぞれ日本産の種で例えれば概ねレイシ、トコブシ、スガイに相当しますが、ワダチレイシは1属1種でレイシとは別属。一方シドニーサザエはスガイにしては巨大ながら同属です。 083
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 21/04/2026一昨年公表したウラウチコダマカワザンショウ論文は、先着50名様に全文フリーアクセスをプレゼントできる著者特典が未使用だったことに突然気づきました。よろしければ下記URLからご自由にどうぞ。品切れの場合はご容赦ください。お差し支えなければリポストもお願いします。 www.tandfonline.com/eprint/SDIUH... 他の拙著も同様の可能性があるので、調べた上でタイミングをみてまたお知らせします。 02014
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 18/04/2026MR新着。温度がイモガイ科4種(分布域が北からベッコウイモ・イボシマイモ・マダライモ・ゴマフイモ)の胚発生に与える影響を追った実験。胚が50%以上生存できる温度や、孵化前期間の長さと温度上昇との関係が4種間で異なるなど、熱への適応能力は種ごとの分布域と一致する。 doi.org/10.1080/1323... つまり、水温の高低が胚の生存率と発生を左右するわけで、より北方の温帯域に分布するベッコウイモと、それより南の、低緯度の熱帯域に分布の中心をもつイボシマイモ・マダライモ・ゴマフイモとで最適温度が異なるのは容易に想像がつきますが、具体的に実証された例は少なく稀有なことと思います。 0122
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 17/04/2026MR新着。マリアナ前弧域泥火山の蛇紋岩湧水域から2新種 𝙏𝙝𝙮𝙖𝙨𝙞𝙧𝙖 𝙘𝙝𝙖𝙢𝙤𝙧𝙧𝙤𝙚𝙣𝙨𝙞𝙨 チャモロハナシガイと 𝙏. 𝙩𝙚𝙨𝙤𝙧𝙪 タカラハナシガイを記載。ともに著者は Amano, Haga, Hirayama & Chen。この海域でのハナシガイ属は両種が初めての記録。 doi.org/10.1080/1323... 和名は文中にカタカナで書いてほしかった。「Chamorro Seamount」はチャモロ海山ですが、それを知らないとChamorro-hanashi-gaiは「チャモッロハナシガイ」としか読めない。論文中に日本語を混ぜたがらないのは明治の「脱亜入欧」の名残か。 062
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 16/04/2026MR新着。台湾の後期更新世四溝層(Szekou Formation)のマルスダレガイ科化石を検討し17属23種を記録。大半は台湾で見られる現生種と重複する。地層ごとの種多様性の変化は、ラグーンの発達や盆地の狭窄化など、従来想定されてきた台湾の古環境の変遷と一致するという。 doi.org/10.1080/1323... この論文のhandling editorは芳賀前会長。種の同定が慎重になされている印象です。日本にも産するサツマアサリ、マルスダレガイ、ハナガイ、マツヤマワスレ、オトコエシ、チヂミマメハマグリ、タマカガミ、サザメガイ、フスマガイ、スダレガイ、イヨスダレ等を含みます。 0125
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 11/04/2026MR新着。NZ産 Charopidae クッションマイマイ科(=ナンヨウエンザガイ科)のうち、従来 𝘈𝘭𝘭𝘰𝘥𝘪𝘴𝘤𝘶𝘴 Pilsbry, 1892とされてきた種の再検討。一挙に3新属(𝘼𝙪𝙨𝙩𝙧𝙖𝙡𝙡𝙤𝙙𝙞𝙨𝙘𝙪𝙨, 𝘼𝙭𝙞𝙖𝙡𝙡𝙤𝙙𝙞𝙨𝙘𝙪𝙨, 𝙆𝙪𝙧𝙚𝙝𝙚𝙖)5新種1新名を提唱! doi.org/10.1080/1323... この科は Punctidae ナタネガイ科や Discidae パツラマイマイ科・Helicodiscidae イシノシタ科などと共に単系統群 Punctoidea ナタネガイ上科を形成し、扁平な殻は確かにそれらと似ていますが、彫刻や模様が繊細で多様の極みです。 0146
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 07/04/2026スジカワザンショウ論文は著者特典で、下記URLから先着50名様に無料で全文の閲覧とPDFダウンロードができるようですので、よろしければご利用ください。リポストもしていただけると嬉しいです: www.tandfonline.com/eprint/U2PGN... 0228
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 06/04/20261828) グレイカワザンショウや日本の 𝘈. 𝘱𝘢𝘳𝘢𝘴𝘪𝘵𝘰𝘭𝘰𝘨𝘪𝘤𝘢 Kuroda, 1958 ムシヤドリカワザンショウなどと共通し、分子系統樹でもそれらと単系統群を形成しました。さらに、中枢神経系(食道神経環)の各神経節が著しく集中している点や、歯舌中歯の下歯尖が2対のみ(他の種は通常3対以上)であることも目立つ特徴で、この属の中で最も派生的な(つまりキャラ立ちした)種の一つと考えられます。 041
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 06/04/2026MR新着。韓国西〜南岸の汽水域塩性湿地から新種スジカワザンショウ 𝘼𝙨𝙨𝙞𝙢𝙞𝙣𝙚𝙖 𝙜𝙖𝙣𝙜𝙝𝙬𝙚𝙣𝙨𝙞𝙨 Fukuda, Kim, Sawada & Hong in Kim et al., 2026を記載しました。独特の明瞭な螺肋を殻表に巡らし、25年前に日韓共同干潟調査団が和名のみ与えていた種です。 doi.org/10.1080/1323... この新種はヨシに高く登り、葉や茎の上で匍匐・休息します。斯様な生態はカワザンショウ科では他に類例がありません。解剖すると雌の貯精嚢が漆黒色で、𝘈𝘴𝘴𝘪𝘮𝘪𝘯𝘦𝘢 カワザンショウ属のタイプ種 𝘈. 𝘨𝘳𝘢𝘺𝘢𝘯𝘢 (Fleming, ... 183
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 05/04/2026ミヤイリガイを含むミゾヒダニナ亜種群は全軟体動物中で最も深く研究された分類群の一つですが、無数の論文や『死の貝』など書物も含めた長く分厚い研究史の末尾に、ささやかながら新たな頁を追加できたと考えると感無量です。 朝日新聞記事全文フリー(本日18時まで!): digital.asahi.com/articles/ASV... 画像はイリオモテミヤイリガイのパラタイプの一つ。ご尊顔がはっきり写っているものの、論文ではスペースの都合でやむなく割愛したものです。背後の白いバーは市販の定規。 07629
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 31/03/2026公表されたばかりの三重県RDB2025の貝類の章を見たところ、陸・淡水産を扱った部分は概ね問題ありませんが海産は誤記などがとても多く、一読して気付いた点だけメモしても画像のようになりました。こうも瑕疵が多いと信頼性が揺らぎかねないので、もっと慎重に臨んでほしいです。 www.pref.mie.lg.jp/MIDORI/HP/m0... 適切な名前で呼べないのは、同定の信憑性が怪しいのと同義です。生物多様性の認識の根幹に関わることですから、些末な問題ではありません。 0116
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 31/03/2026無事届いたようで安堵しました。改めてイリオモテミヤイリガイのホロタイプ(OMNH Mo41176、雌)の殻です。肉抜きは26個体試みて全て楽勝&完璧だったので殻・蓋・軟体部(一部は解剖に使用)を対応付けて保存し、タイプシリーズとしました。殻の写真はいつもの中古コンパクトデジカメで撮っています。 0122
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 23/03/2026今回の新亜種は西表島の僅か2ヶ所の狭い範囲のみで確認され、絶滅が危惧されます。日本住血吸虫症との直接の関係は現時点で見出されておらず、人類に重篤な疾病をもたらす心配はありませんので、風評被害を招くことがないよう切にお願いいたします。詳しくは先ほど発出された下記のプレスリリースをご覧ください: www.okayama-u.ac.jp/up_load_file... 0176
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 23/03/2026ミヤイリガイの新亜種イリオモテミヤイリガイ𝙊𝙣𝙘𝙤𝙢𝙚𝙡𝙖𝙣𝙞𝙖 𝙝𝙪𝙥𝙚𝙣𝙨𝙞𝙨 𝙞𝙧𝙞𝙤𝙢𝙤𝙩𝙚𝙣𝙨𝙞𝙨 Fukuda & Sawada in Sawada, Kirinoki & Fukuda, 2026を西表島山間部の滝から記載しました。日本住血吸虫の感染実験や現地の環境DNA解析を行った結果、感染の危険性を示す証拠は得られませんでした。 doi.org/10.4002/040.... 新亜種の殻は太短くて殻口縁が肥厚せず、山奥の滝の周囲だけに産する点で本州・九州の水田などに棲むミヤイリガイとは異なりますが、軟体部の形態は互いに酷似し、分子系統樹でも同一のクレードに含まれます。... 16324
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 14/03/2026J.D. テイラー博士らによるオキナガイ科の再検討論文が公表され、長く未記載だったオヤイヅオキナガイが新属𝙋𝙖𝙧𝙞𝙡𝙖𝙩𝙚𝙧𝙣𝙪𝙡𝙖に属す新種 𝙋. 𝙖𝙘𝙪𝙩𝙖 Taylor, Fukuda & Haga, 2026として記載されました。この属にはソトオリガイ 𝘗. 𝘬𝘢𝘮𝘢𝘬𝘶𝘳𝘢𝘯𝘢 (Pilsbry, 1895) も含まれます。 doi.org/10.11646/zoo... オヤイヅオキナガイは現時点で愛知・岡山・福岡・長崎各県レッドリスト掲載種です。 昨年8月、MDに発表した稀少未記載種総攬の掲載種のうち、学名がついたのはこれで4つ目です。残りも少しずつ解決してゆく所存です。 085
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 12/03/2026MR新着。豪州産 Pupilloidea サナギガイ上科の分子系統。日本の 𝘉𝘦𝘯𝘴𝘰𝘯𝘦𝘭𝘭𝘢 クチマガリスナガイなども含めて解析しています。𝘝𝘢𝘭𝘭𝘰𝘯𝘪𝘢 ミジンマイマイ属と 𝘗𝘶𝘱𝘪𝘴𝘰𝘮𝘢 マルナタネ属は系統的に遠く、Valloniidae ミジンマイマイ科は多系統群であるというのは納得できる指摘です。 doi.org/10.1080/1323... 昨日Xで、15年目の3.11に際し、津波で流されてしまった石巻市万石浦瀬戸島のキバサナギ・チョウセンスナガイ・ツヤミジンマイマイに触れましたが、3種ともがサナギガイ上科であり奇遇です。 x.com/SocStudMollD... 063
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 06/03/2026Xで、マボロシリュウグウボタルを砂浜の打ち上げで拾った方が私以外にも現れたことを知り、心底驚くとともに感無量です。 概ね四半世紀に一度くらい起こりうることのようなので、プロ野球 (NPB) で完全試合が達成されるのと同程度の頻度だなあと他愛もないことを考えていました。こういう、再現性があるのかないのか、偶然か必然かも判然としない出来事は大好物です。 これを機に、昨年大阪市立自然史博物館で開催された特別展「貝に沼る」を勝手に記念して書いた拙著を、自由に閲覧・ダウンロードできるようにしました。よろしければご笑覧ください: www.researchgate.net/publication/... 0144
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 05/03/2026MR新着。豪州産メンダコ科など Cirrata 有触毛亜目6種の野外での生態観察10例。海中で鰭を使って自在に泳いだり、水かきの中で腕を巻き付ける行動、さらに従来知られていなかった色素斑の様子など、新知見というだけでなくとにかく美しくてかわいい画像が満載です! doi.org/10.1080/1323... 内訳は𝙄𝙣𝙤𝙥𝙞𝙣𝙤𝙩𝙚𝙪𝙩𝙝𝙞𝙨 (Cirroteuthidae ヒゲダコ科) 2種、𝙂𝙧𝙞𝙢𝙥𝙤𝙩𝙚𝙪𝙩𝙝𝙞𝙨 ジュウモンジダコ属 (Grimpoteuthidae ジュウモンジダコ科) 3種、𝙄𝙣𝙨𝙞𝙜𝙣𝙞𝙩𝙚𝙪𝙩𝙝𝙞𝙨 (Opisthoteuthidae メンダコ科) 1種。 0134
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 01/03/2026しかし鰓や雌の生殖器の細部は確かにカワザンショウ科に似ており、分子系統解析ではこの科のクレードにしっかり含まれました。雑搬溝の欠落は陸から海に逆戻りして二次的に喪失したと解釈するしかなく、この科で唯一の例外です。「世界は広い、これぞまさに生物多様性」と感じさせる貴重な存在です。 050
軟体動物多様性学会【公式】 @socstudmolldiv.bsky.social · 01/03/2026カワザンショウ科の新属 𝘿𝙖𝙫𝙞𝙨𝙖𝙨𝙨𝙞𝙢𝙞𝙣𝙚𝙖 Fukuda, Ponder & Criscione, 2026を設立しました。南アフリカ南東部の内湾に固有で干潟下部の藻場に棲み、何の仲間か長く不明のままだった奇妙な分類群です。生前のデイヴィス博士が解剖してこの科に属すと看破したものの、未発表でした。 この新属は歯舌の形が突飛で他のどの分類群にも似ておらず、20世紀中ならこれだけで新科を提唱しても誰も異を唱えなかったでしょう。さらにカワザンショウ科なら例外なく持っているはずの雑搬溝が見当たりません。つまり形態の概略だけでは近縁な分類群を俄かに想定できない特異なグループです。... 1142