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眠眠

@sleepynemunemu.bsky.social
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OP夢を細々と書いてます 波箱 wavebox.me/wave/1zcxbqud69a5js2m 支部 www.pixiv.net/users/90104897 X x.com/sleepynemunemu?t=bhDY_lgWFc2k…

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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 28/07/2026
「ねぇ、邪魔」 爪の手入れをしている最中、後ろから覗き込むように抱き着いて来ていた彼に彼女破綻的に告げた。 「ひでェ」 邪険にしてもなお彼は離れる様子がない。 「引き取って」 ソファに座ってスマートフォンを触っていたもうひとりに、彼女は声を掛けた。彼はスマートフォンから目を離さないまま、トントンとソファの隣の座面を叩いて、彼女にくっついている男の名前を呼ぶ。男はようやく彼女から離れると、ふらふらとソファに向かって今度は彼へとくっつこうとした、が、押しのけられていた。 「寒ィんだって」 「温度上げりゃいいだろ」 エアコンのリモコンを顎で差されても、彼は動こうとしない。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 24/07/2026
可愛いなんて、ひと目見たときから知っていた。それは他のレディたちと変わらない。けれど“恋に落ちた”と思ったのは初めてだったかもしれない。何度目かに会ったとき、彼女の笑顔に急に言葉が出なくなった。他の女の子たちに声を掛けるのやめよう。この娘に真剣になろう。初めてそんなことを思った。 「次、いつ会える?」 次の約束を自分から言いだしたのなんて、いつぶりだろう。カレンダーアプリとにらめっこして「この日は?」と上目遣いをする彼女に「明日も会いたい」と思わず言った。そのくらい本気になってた。 だから、約束の日までに彼女が他の男と歩いてるのを見たときは心臓が止まりそうだった。自分も同じことをしてきたのに。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 05/05/2026
またあの女が発作を起こしたらしい。留守にしていた間の話をメイドに聞いた彼は、真っ白な外套を適当な場所に投げ置いて夫婦の寝室へと向かう。 女はいつも通り、死んだように眠っていた。 発作は幼い頃から続いているようで、原因もわからず医師も匙を投げている状態だという。 欠陥品を充てがわれたものだといい気はしなかったが、もとより形式上の結婚なのだ。別段文句をつける気にもなれなかった。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 11/04/2026
今日はサッカー部か。 チューリップの花がらを摘みながら、彼女はグラウンドの方向をぼんやりと見つめた。白黒のボールを追いかける男子生徒たちの中に、彼女の幼馴染が混ざっている。彼は帰宅部で、サッカー部ではない。 人望のある彼は、紅白戦で人が足りないだとかでサッカー部に限らずいろいろな運動部に駆り出されている。時には公式戦にまで呼ばれることがあるのだから、運動神経は折り紙付きだ。 それなのに、何処かに入部するつもりはないのだとか。彼の養父に気を遣ってるんだろうということは彼女にもわかった。養父の方はそんなこと、絶対気にしていないだろうに。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 08/04/2026
「こ、困ります……」 彼に押し倒されてすっかり縮こまったわたしには、あとひとつしか武器がない。 「“Shut up”」 今、その武器が潰された。いや、頑張ればセーフワードは発信できる。でも、これから起こることにちょっとドキドキしているSubの本能がそうはさせてくれない。理性の方は、よくこの状況を楽しめるなと若干引き気味だ。 「誰が、他で、遊んでいいと言った?」 低い声で、ひとことひとこと言い聞かせられる。そもそも、他で遊ぶことを禁止なんかされていなければ、わたしは彼のパートナーでもない。 なんとなく、それっぽい雰囲気があるだけだ。禁止されるいわれもない。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 17/01/2026
「お兄ちゃんの恋人が好きなの」 罪悪感の混じった声色に、彼は「ほォ?」と興味深げに反応した。 「おれとの結婚の約束はどうする気だ?」 「覚えてたんだ?」 「薄情な姫さんだな」 フッフッフッと彼が不敵に笑う。その約束を本気にしていないことくらい、彼女にだってわかった。 「欲しいなら奪えばいい、アイツはお前を裏切らねェさ」 「お兄ちゃんに嫌な思いしてほしいわけじゃない……それに、人の気持ちってそんなに簡単じゃないでしょ?」 「いや、お前が思うより簡単だ」 彼にとってはそうなのかもしれない。でも、彼女にはそうは思えない。 「お前は優しいからな」 そう言って、彼がぽんと彼女の頭を撫でた。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 10/01/2026
大学での生活というのは、高校生の耳には異世界のもののように聞こえるらしい。実際、彼自身オープンキャンパスに行ったときは高校との違いに目を輝かせたものだ。でも、その内側に入ってしまえばもうそれは“日常”の一部なのである。 彼の大学での話を聞いて「わたしもがんばろう」と頷いていた彼女は、はたと何かに気付いたように瞬くと、彼の隣にやってきてすんすんと匂いを嗅いだ。 「……たばこ?」 じろ、と訝しんだ目で彼女が彼を見上げる。ドキ、と彼の心臓が跳ねた。 「二十歳までもうちょっとあるんじゃない?」 「いや、その! 最近一緒にいる相手が吸ってて!!」 彼は慌てた様子で弁明した。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 27/12/2025
忙しい。心が亡くなると書いて忙しい。もう完全に虚無。 何があったのか、海賊が同時多発的に島を襲っているという通報があったかと思えば、船の損壊が両手で数えられない数出ているとの連絡が入った。砲弾が足りない保存食が切れそうだと苦情が来た次には、大将は何処にいるなんて問い合わせまで。 海賊の襲撃は関係部署に連絡して派遣する隊を選んでもらい、軍の船大工に壊れた船の修理を依頼し足りない資材を発注。砲弾と保存食の倉庫内在庫を確認して、ついでに少なくなっているものをリストアップ。大将の所在は……スケジュールを見てもよくわからなかったのでとりあえず本部には不在という回答を。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 24/12/2025
新型列車のお披露目まであと少し。副社長の彼は寝る間も惜しんで働いているようだ。 ゲツフナの表紙と今ここでいびきをかいて眠る姿を比べて、思わず頬が緩む。 起こしてほしいと言われた時間まであと少し。ここまで熟睡していると起こすのも可哀想だけれど、それだときっと仕事に差し支えてしまう。 「頑張りすぎないでくださいね」 ベッドの端に腰掛け、そっと彼の頭を撫でた。その時、ふと枕の下に何かがあることに気がついた。雑誌だろうか? なんとなく気になって、それを引っ張り出してみる。彼に起きる様子はない。 出てきたのは、彼風に言うならばハレンチでふしだらな格好をした女の人が表紙の雑誌だった。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 01/11/2025
「幼馴染は、卒業までおあずけだね」 無理に笑った赤い目が細くなる。この子に、この子たちに負担をかけているのが自分だという自覚が胸を締め付けた。 でも、彼女が卒業すればその先どうなるかなんて、わからない。どこか遠くへ行ってしまうのかもしれないのだ。 「おれは……嫌だ……」 駄目だ、駄目だ、という理性とは裏腹に、子どものような本音がぽろりと零れ落ちた。 「わたしも……嫌だけど……」 俯きながら発した彼女の声は、ひどくか細い。 「あの子も、心配してるよ」 彼の名前を出されて、言葉を詰まらせる。 「なら、約束が欲しい」 じっと彼女を見つめる。“約束”の意味が分からない彼女は小さく首を傾げていた。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 24/10/2025
6つも歳下の子の手を引いて歩けば、目撃した同級生に「ロリコン」と囃されることもあった。思春期も真っ盛りで、性の知識だってないわけではない。だからこそ、この子に対して“そんな目”を向けていると思われるのは冗談だとしても心外だった。無垢で柔らかな正に珠のような彼女は保護対象以上になり得ない。 それなのに、いつの間にか彼女にそれ以上の感情を抱いたことに気付いた時、ロリコンだったのかも……と彼は頭を抱えた。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 16/10/2025
「はっはーん! わかった!!」 「何がじゃ」 フフンと得意げに鼻を鳴らす彼女に彼は呆れた目を向けている。 「異世界に来ちゃったわけよ、わたし」 「異世界?」 「そそ。この世界のピンチに颯爽と降臨したわたしが聖女的なパワーでさっくり救ってしまうわけ」 「別に大した危機にゃ瀕しとらんぞ」 「でも、海賊とかいるんでしょ?」 彼女の世界には海賊はいないらしい。この平和ボケした様子を見るに、争いとは無縁の生活を送ってきたのだろう。 「で、聖女的なパワーとやらを見せてもらおうか」 彼の言葉を受けて、彼女は両手を天に掲げた。その格好でしばらく唸っていたが、一向に“聖女的なパワー”とやらは感じられない。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 14/09/2025
「この間ごめんね」 そう言って相手が差し出してきたのはコンビニで300円もあれば買えるチョコレート。あの尻拭いをこのチョコレートひとつですべて許してやらねばならないのかと思えば腹も立ったが「気にしないで」といって受け取る。社会で生きるということはこういうことだ。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 10/09/2025
「変な夢見たよ」 「へえ、どんな?」 興味津々に問いかけてくる彼に今朝の夢を話す。完全なるファンタジーな世界で、ふたりは海軍に所属していたこと。彼が突然わたしにプロポーズしてきて、それから猛烈にアプローチを続けてきてたこと。 「ね、面白いでしょ?」 笑って問うと、彼は狐につままれたような顔をしていた。 「それで、続きは……?」 「そこで目が覚めちゃったから」 「そうか……」 何処か深刻そうな彼の表情に首を傾げる。 「どうしたの?」 彼はしばらく口をつぐんでから「実は……」と話し始めた。 幼い頃から同じ人物の人生をなぞるような夢を見ていたこと。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 30/08/2025
「向いてないのかなぁ……」 指に巻かれた包帯に視線を落とし、ため息混じりにつぶやく。ほぼ独り言のそれは彼の耳にも届いていたらしい。 「だからそう言ってんじゃねェか」 多分、普段なら言い返してた。でも、なんだか今日はその言葉がぐさりと胸に突き刺さる。 え、嘘でしょ? と自分でも驚くくらいに一瞬で涙腺が緩んで、彼もぎょっとしていた。 「ご、ごめん……!」 謝ったのはわたし。あんななんでもないひとことでこんな風に涙を見せたことが恥ずかしいやら申し訳ないやらで。 逃げるように医療室から飛び出すと、ドアが閉まる前に「お前なァ……」と彼をたしなめる船医さんの声が聞こえていた。 /🔥に愛を詰め込みたい話
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 24/08/2025
ケーキが食べたい。クリームがたっぷり入ったものでもいい。 そんなことを思い立ったのは午後十時。こんな時間に食べるものじゃないし、そもそも家にそんなものはない。我慢だ我慢と自分に言い聞かせたものの結局欲望には勝てず、午後十一時、わたしは部屋着のまま玄関のドアを開けた。生理前の異常な食欲に抗おうなんてのが間違いだったのだ。それに、徒歩五分の距離にコンビニがあるのがいけない。 ドアを開けると空には一面の星空。夏の終わりの秋の香りのする風が肌を撫でる。夜はこんなに涼しいのに、昼になればまた灼熱がやって来るんだろうなと思えば憂鬱だ。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 19/08/2025
わたしの両親を殺したという彼の告白には、何の驚きも衝撃もなかった。気付いていたからではない。両親のことなんて記憶にないからだ。ぼんやりとあたたかな思い出はあるけれど、それが本当に両親との思い出なのかすら定かではない。記憶にない両親より、目の前にいる彼のほうが大事だ。ずっと、わたしを見ていてくれたこの人が。 「ねえ、なら、どうしてわたしは殺さなかったの?」 「あの女への復讐だ」 彼が顔色ひとつ変えずに告げた。 /好きな女の子どもを拐った🐆の話
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 18/08/2025
「長く続いてるっていうの、本当ですか?」 隣に話しかけると、彼は「そうだな」と悩む間もなく応えた。 「別れる理由が無いからな」 付け加えられたその理由に、一瞬心臓が止まる。付き合い始めたのはなんとなくで、嫌になったらすぐにでも別れればいいという約束付き。 だから“別れる理由がない”というのは、今の状況に不服がないということで、でも、それは“わたしが好きだから”というのとは違う。害がないから、ということだ。 なのにこんなに胸が痛むのは、きっといつの間にか彼を好きになっていたからだろう。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 15/08/2025
「わたしも好きだよ、お兄ちゃんのこと」 あまりの情けなさにしゃがみ込んで膝に顔を埋めていると、彼女が屈んだ気配がした。違う、そうじゃない。おれの“好き”はそんな可愛いものではないのだから。 そっと細い手が頭を撫でた。六つも下の子に気を遣わせて、最悪だ。 ゆっくり顔を上げて恐る恐る彼女を見ると、にこりと無邪気な笑みがこちらを向いている。 「付き合っちゃう?内緒で」 「え?」 彼女の唐突な発言に、思わず変な声が出た。 「だってあんまり良くないでしょ?今は先生と生徒だし」 あんまりというか絶対に良くない。バレたら懲戒免職まっしぐら。それなのに。 「いいのか……?」 気付けば茨の道を征こうとしていた。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 13/08/2025
「おれがずっと守ってやるからな」 ことあるごとにそう言っていた隣のお兄ちゃんは、新生児だったわたしを殺しかけたことがあるらしい。 お兄ちゃんはどんな人? って聞かれたら「ドジ」って答える。電柱にぶつかる、鞄の中身をひっくり返す、何もなくても転ぶ、エトセトラエトセトラ。とにかく一緒にいて退屈することがない。 母親同士が仲が良かったので、生まれてすぐのわたしに会いにお兄ちゃんはうちに来てたらしい。その時、床に敷かれたマットの上にいたわたしの真上に、お兄ちゃんが転んだんだとか。一緒に来てたお兄ちゃんの二個上のお兄さんが襟首を掴んで転ぶのを阻止したから事なきを得たけど、みんな顔面蒼白だったらしい。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 08/08/2025
「……何だ? その傷」 彼女の髪が揺れた瞬間、うなじに変わった傷が見えた気がして彼は眉間に皺を寄せた。彼女はすぐにうなじを触ってから「ああ」となんでもない風に声をあげた。 「お兄ちゃんがね、たまにつけるの」 そう言って彼女はうなじを露出させる。半分ほど服に隠れてはいるが、あからさまにそれは咬合痕だ。 「たまにつけるって……お前ら、何やってんだよ」 喧嘩をして噛みついてしまうような年齢ではない。頭に一瞬あり得ない想像が浮かんだ彼は、まさかなと頭を振る。 「何って……」 そこまで言って彼女はいたずらっぽく目を細め、ひひっと笑った。 「“ハレンチ”なこと」
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 03/08/2025
初恋の行方🌷🐯 #OP夢 急にいなくなった幼馴染の🌷と再会して、穏やかだった🐯の日常が変わっていく話 www.pixiv.net/novel/show.p...
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 24/07/2025
彼のことを、多分、好きだった。彼もわたしのことを好きだったはずだ。 でも、彼がわたしにそれを告げることは無いということも知っていた。彼は長くわたしのことを縛っていたという罪悪感があるらしい。そんなの、気にしたことないのに。 でも、わたしから彼に告白することも出来なかった。だって、わたしを好いてくれていたあの人を、あんなにも傷付けたのだから。あの時のことを思い出す度、わたしが誰かを好きだなんて口にしてはいけないのではないかと気が咎められた。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 24/07/2025
「痛かったら左手上げてくださいね」 先生のそんな掛け声で、タービンが回り始めた。キュイーンという高音は毎日聞いていても慣れない。お腹の底がゾクゾクとするような嫌な音。こんなに科学技術が発達してるんだから、そろそろ無音になってもいいと思うんだけど。 今治療中の患者さんは口が大きい、というかそもそも身長が大きいようだ。診察台からこんなに脚がはみ出た人、初めて見た。 大きな口のおかげで先生も見やすそうだし、わたしもバキュームがやりやすい。 この患者さん終わったら昼休憩だ。今日はお弁当忘れたからコンビにいかなきゃな。なんて思っていたら、目から火花が飛んだ。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 20/07/2025
もう深夜に差し掛かろうとした時間、仕事を終えクタクタになった彼に襲いかかった災難は変な女だった。 ようやくひと息つけると気を抜いていたところに、彼の部屋のドアに鍵を突っ込んでガチャガチャと格闘している女が居たのだ。よく見れば女は真っ赤な顔をしていて、酔っ払っているのがわかる。大方、近隣住民が酔った頭で部屋を間違えているのだろう。そう予想したまではよかった。 「おい、そこはおれの部屋だ」 彼が半ば呆れたように声を掛けると、女はくるりと彼の方に顔を向けた。そして何故か急に泣きそうに顔を歪ませたのだ。 「しろぉ……? あいにきてくぇたの……!?」 断じて彼の名前は“しろぉ”なんかではない。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 16/07/2025
ドタン! と大きな音がアパートの隣室から聞こえた。何をしているのかは定かではないけれど、今日に限らず定期的に聞こえてくる。 隣人は金髪で大柄の男性。身体が大きいと生活音も大きくなってしまうのだろうか。我慢出来ないほどではないし、わたしもお隣さんに迷惑を掛けていることもあるかもしれないから、あまり気にしないことにしている。 暫くすると、隣から薄らと会話する声が聞こえてきた。内容までは聞こえないけれど、多分黒髪のあの人がまた来ているのだろう。お隣さんの部屋を尋ねる彼の姿はよく目撃している。 多分、恋人なんだろうなぁ。お隣さんが彼に抱き着いてるところも見たことあるし。/隣の💋さんの話
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 15/07/2025
Please (don't) kiss me.⚔️ www.pixiv.net/novel/show.p... #OPプラス 一日一度片想いの相手とキスしないと泡になって消えてしまう呪いにかけられた🌸ちゃんの話
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 28/06/2025
淡い恋心は、淡いままで置いておけばよかったのに。いつでも手放せるくらい、簡単に何でもなかったことにできるくらいに。 気付けばこんなに濃くなったこの気持ちを、彼はどう処理していいかわからなくなっていた。 見ているだけでよかったのだ、誰のものにもならないでくれれば。 今彼女の瞳の先にはアイツがいて、アイツも満更でもない顔をしている。 頼むから彼女を奪わないでくれ。 ずっと、ずっと、誰のものにもならないで。 /幼なじみの🐯の話
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 11/06/2025
「もう一緒のベッドで寝ない! 今日から床で寝て!!」 「ごめん! 悪かったって!」 必死で謝る彼を無視して、彼女は大急ぎで最低限のメイクを施している。彼が彼女のスマートフォンのアラームを寝ぼけて勝手に止めてしまったのはこれで何回目になるだろうか。彼女はその度寝坊して、こうやって怒りながら朝の支度をするのだ。今のところ勤め先に遅刻したことは無いようだが、これが続けばいつ遅刻するかわかったものではない。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 09/06/2025
彼女の通う高校の道路を挟んだ隣には、もうひとつ高校がある。その昔、この二校はそれはそれは仲が悪かったらしい。それを両校のとある代の校長がなんとかしようと舵を取り、今や合同で文化祭や体育祭を行うようになった。 それから、共有の敷地もあったりする。互いの校舎の裏庭を繋げてできあがったそこは、完成当初緑の爽やかな林だったらしいが、彼女の入学した頃には魔女の森と言ってしまったほうがいいくらい鬱蒼としていた。互いの校舎を行き来するにはそこを使うのが早いらしいのだが、使っている生徒がいるという話はあまり聞かない。/幼馴染の🐯と🌷の話
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 01/06/2025
地獄で待ってろ🐆 #OP夢 新人🌸ちゃんの教育係になった🐆の話 誕生日に全く誕生日らしくない話です 🐆はぴば www.pixiv.net/novel/show.p...
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 26/05/2025
この手を拒んだら、胸の内の気持ちを認めてしまうことになるのではないか。こんな事を考える時点で手遅れだというのに。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 08/05/2025
愛に溶かして🚬 www.pixiv.net/novel/show.p... キスマークをつけたくない🚬さんの執着とか葛藤の話 #夜のOPプラス 甘き死に口づけを の続き これだけでもまぁなんとか読める
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 04/05/2025
恋人の🚬と海水浴に行く話🚬 #OPプラス #OP夢 ⚠現パロ 🚬さんムッツリそうだねって話 最近上げてるヤツのふたりですが気にせず読めます
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 04/05/2025
甘き死に口づけを🚬 www.pixiv.net/novel/show.p... #OP夢 #OPプラス ⚠現パロ 先日上げた「先生、さようなら」の続きだけど単品でも読めなくはないです 🚬との歳の差恋愛に悩む話 🔞にはならないくらいの性描写はあります、⚔️と ハッピーエンドに含まれる範囲には落としてますが嫌な予感のする人はお気を付けて
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 30/04/2025
先生、さようなら🚬 www.pixiv.net/novel/show.p... #OP夢 #OPプラス ⚠現パロ 遠縁の🚬先生とふたり暮らしをする話 🚬が倫理と感情でぐわんぐわんしてます ⚔️もたくさん出てきます
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 16/04/2025
鮮やかなオレンジ色に真っ白いラインが1本入ったそのブックカバーは駅から少し外れた本屋のものだ。そこの本屋は少しニッチな品揃えで、駅前の本屋の方が大きいけれどわたしはそっちの本屋によく行っている。 うちの高校では朝のHR前に15分の読書時間がある。新学年になり新しくなったクラスメイトの中にひとり、わたしと同じブックカバーをつけた男の子がいた。 勝手に親近感を抱いた相手は、確か入学式の時新入生代表で挨拶をしていたはずだ。てことは少なくとも入学当時は学年トップの学力を有していたことだろう。 頭のいい人はどんな本読んでるんだろう? 難しい本読んでるんだろうなぁ、なんてのは頭の悪い感想だな。 /現パロ🐯
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 10/04/2025
これが嫉妬だというのは疑いようのない事実だった。でもそれは何だその男は、だとかそういった怒りを伴ったものではなく、自分はそんな風に彼女に触れてもらったことないのにという羨望にも似たもので、つまりは彼は寂しさを覚えたのかもしれない。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 15/03/2025
陸でしか海賊という職業を見たことのなかったわたしは、ようやくこの船に乗ったことを後悔した。彼らは人を殺すのだ。今まで治療してきた海賊たちの怪我が事故だけなんてことあるわけないのに、それに今更気づいてしまった。人が人を傷付け、殺し合う。それなら、医者としてこの船に乗っているわたしの仕事は? 自分の乗る船の船員だけを助けろと? 手の届く範囲に今にも死にそうな人間がいたというのに。 誰であろうと生かすことを信条としてきたわたしと海賊船という場所は相性が悪いらしい。 唐突に目眩がして、船縁に急ぎ胃の内容物を全部ぶち撒けた。 駄目だ。早くこの船を降りなければ。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 06/03/2025
この手の仕事は海軍の管轄ではないのかと多少の不満を腹に据えていた彼だったが、そこにいた客層を見て納得した。とある国の国王やらとある会社の取締役やら、新聞で見た顔がそこかしこにいるのだ。 そして、売られているのは出来損ないの実を食べさせられた人間たちである。あるものは動物の耳を生やし、またあるものは全身が粘膜で覆われていた。 「珍獣の見本市か?」 あまりに醜悪な現場に彼は眉を顰めた。 /🐆
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 02/03/2025
「一緒の大学、選んだら迷惑がられるかな……」 おんなじ学科は無理だけど、と彼女がぼそぼそと零す。彼女の片想いの相手は、大学で出ていったっきり帰省すらしていないようだ。 「好きにすりゃいいだろ」 相談を持ちかけられた彼はどうでもよさそうに息を吐いた。 「あんな顔させてから、ほとんど顔も合わせられてなくて。元気でやってるのか心配……」 「阿呆らし」 そばに居たいのならば素直にそう言えばいいものを。 しょぼくれて小さくため息を吐いている彼女を見て、彼は舌打ちをしる。 それを聞いた彼女はごめんねこんな話、と無理やり作った笑みを彼に向けた。 「志望校決めたんだっけ?」 「学科は決まってる」
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 01/03/2025
想いが通じた時は信じられなかった。強くなることと酒にしか興味の無さそうなこの男に片想いを続けるなんて不毛な気がして、恋を諦める為に告白しただけだったから。 好きというわたしの言葉に「奇遇だな」と彼はいたずらっぽく笑った。 それから暫く経ってもふわふわした気持ちが抜けなくて、彼が自分の恋人だなんて夢みたいだった。 だから、彼がわたしを抱きたいと言った時思わず噓でしょ!? と素頓狂な声をあげてしまったのだ。 剣と酒にしか向けられていないと思っていた彼の熱がわたしにも向けられていただなんて。 /⚔️
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 27/02/2025
何の気なしに点けていたニュース番組で剣道の社会人大会で恋人の幼馴染が全国一位をとったというニュースが流れてきた。一分や二分程度の、ほんの短いトピックスの中に「世界一を目指してるので」という聞き覚えのある声。 彼がこの大会で優勝をしていたことは、恋人が阿呆みたいに騒ぎ立てていたから知っていた。 その時は何も思わなかったのに、今このニュースを見た瞬間、妙に冷静になる自分がいた。 敵わない、と素直に思った。 狭き門と言われる医師の国家試験に受かりはしたが、それは年間一万人近くいる。ニュースで流れるような“たったひとり”にはなれる気がしなかった。 /恋は盲目 愛は迷走 恋人の元恋人に劣等感を抱く話🐯
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 25/02/2025
🌸🐯🌷をみんな同い年にしてこれを捏ねていくことにした 保健室には💋を置きます
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 24/02/2025
幼い頃は絶望の塊だった。 6歳になる年、おれ以外の家族が死んだ。事故に巻き込まれて、おれだけ助かった。 事故で怪我を負って入院している間は現実感がなくて、白い部屋で夢を見ている気分だった。でも、入院先に迎えに来たのは叔父夫妻で、本当に皆死んでしまったことを実感し、事故後初めて馬鹿みたいに泣いた。 叔父夫妻の住むマンションの部屋の隣にいたはひとつ年下の女の子。妹を思い出して胸がざわついた。 「仲良くしてあげてね」 そんな社交辞令をまともに受けた彼女とおれは同じ幼稚園に通うことになり、彼女はいつもおれの近くに居た。 その頃のおれは何もかもが嫌になっていて、いつも黙って下を向いていたというのに。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 21/02/2025
「おおきくなったらけっこんしてくれますか?」 彼の足元ではにかむ少女は今回の事件の被害者だ。そして、その事件の立役者が少女に求婚を迫られている新人海兵である。彼は少女の問いに煮え切らない返事をした。 それを聞いた彼の先輩はおいおい、と背中を小突く。こういう時はいい女になれよだとか待ってるぜだとか色よい返事をするものだ、と。 彼はそれに難色を示した。 彼は問題児ではあるが、それは彼の信条に則るものであって元来生真面目である。そんな彼の性格が、少女の質問にYESと応えるのを拒んでいるのだ。できない約束を取付けることへの忌避感である。 とはいえ、子どもに悲しい顔をさせたいわけでもない。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 18/02/2025
お返事です🕊️ wavebox.me/msg/1zcxbqud...
wavebox.me
眠眠のWavebox👋
Wavebox(ウェーブボックス)は、匿名で絵文字のリアクションを届ける & 受け取るメッセージツールです。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 17/02/2025
「おーい!」 遠くから呼ばれる声がして、そちらを見れば廊下の端から幼馴染が手を振っていた。来て来て、と手をこまねく彼女の足元にはアンプが置いてある。 「どうした」 「これ、運ぶの手伝ってくれない?」 明日の運動会に向けて、放送機材の運び出しを教師から頼まれたらしい。一緒に持とうと言っている彼女を無視してアンプを持ち上げる。 軽いとは言わないが決してひとりで持てない重さではない。 「大丈夫?」 「馬鹿にしてんのか」 「わたし放送室からここまで来るのにすごい時間掛かったのに」 流石男の子だね、と言われてハッとした。 彼女にはこんな物すら重いのだ、と。
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 15/02/2025
「好きなのか」 「……」 「一回り以上離れてんぞ」 「別にいいじゃん」 日の傾いた通学路で彼が現実を突きつけてきた。 「アイツとはこの辺一緒に歩くこともままならねェだろ」 「歩けるよ。お兄ちゃんが嫌がるから歩かないだけで」 「それ周りに見つかってお前らが親戚だって広まれば余計お前の気持ちは表に出せなくなるぞ」 竹刀袋を肩に担いだ彼は眉間に皺を寄せている。これ以上話をしたくなくて歩調を速めてみても、身長がこんなに違えばコンパスの差も大きくて彼は簡単に追いついてきた。 「おれの何が不満だ」 「全部」 どう足掻いたって彼はお兄ちゃんの代わりにはならない。 /親戚で先生の🚬と同居する話
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眠眠 @sleepynemunemu.bsky.social · 15/02/2025
友だちと遊びに行ってくると告げて出ていった彼女が中々帰ってこず、警察から電話がかかってきた時には肝が冷えた。 慌てて最寄り駅まで車を飛ばせば、駅員室で笑っている彼女の姿が見えた。何故か隣にはうちの生徒がいる。彼女の隣のクラスで、剣道部の生徒だ。 遊びに行くと言っていた友人とは奴のことなのだろうか。 やはり日頃から好きだの何だのとじゃれついてきているのは冗談だったのだろうかと思えば、何故か頭が妙に冷静になっていった。 「おい、大丈夫か」 「あ! お兄ちゃん!!」 振り返りおれを呼んだ瞬間、彼女の眼に涙が浮かんだ。それはすぐに決壊して、彼女は幼子のように泣き出した。
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