遅延祭りの電車の中で、石垣りん『朝のあかり』(中公文庫、2023年)を読了。
働く女として首肯するものがたくさんあり、そうでない視点にも共感を覚えるものが多い。これは今の時代のことか?と思うものだらけ。
人生をかけて詩を書き続けてきた彼女が言う。
"ただ、長いあいだ言葉の中で生きてきて、このごろ驚くのは、その素晴らしさです。うまく言えませんけれど、これはひとつの富だと思います。人を限りないゆたかさへさそう力を持つもので、いいあんばいに言葉は、私有財産ではありませんーー。権利金を払わなければ、私が「私」という言葉を使えない。といったことのない、とてもいいものだと思います。(p.230)"