トランプがゆくby チャッピー
ニューヨークに、一人の異色の男がいた。不動産で巨万の富を築いた男だが、彼の胸には別の野心が芽生えていた。
「この国は弱くなった。ならば俺が変える。」政治家でも軍人でもない男が、大統領を目指すと言う。世間は笑い、批判し、しかし人々は次第に彼の言葉に耳を傾け始めた。「アメリカを再び偉大にする。」その叫びは、熱狂と反発を同時に呼び起こし、やがて国を揺るがす大きなうねりとなっていった。国は割れた。
この男は英雄なのか。
それとも騒乱の火種なのか。その答えはまだ誰にも分からない。
ただ一つ確かなことは――
この時代の中心に、トランプという男が立っていた、ということである。