カァンッと木材の音が響く。
体制を崩した祓屋を庇ってドールが攻撃を受けたのだ。
その瞬間、先程まで薄く涙を浮かべていた祓屋の目が紅く輝く。
ブツブツと何かを唱える声が聴こえた。
次の瞬間、そこに残るは振り切った錫杖の輝きと妖魔の残滓。
ふっと一息つく音、そして
「どーる〜!!大丈夫かい!?もう帰ろうっ!!僕はもうこんな山の中に居たくないよぉ〜!」
「さっきまでカッコよかったのにその姿はなんなのかちら!?それにしても痛かったのよ〜!!」
ひらひらと洋服と和服の裾を靡かせながら、1人と1つの人形はその場を去った。