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大きなものへの抗いの物語を撮り続けていたんだなあ/クリストファー・ノーラン『オデュッセイア』の断片的な感想|くろまつ
昔近所の図書館でやや色褪せたラミネートの下に描かれた、うねる大海に帆を広げる立派な船の上に書かれた題名に、少年だった私の心はときめいた。 『朝びらき丸 東の海へ』 果の見えない水平線を見やり、波に揉まれ、潮の匂いにむせながら、東の空から昇るトマトのような太陽に突き進む船。 思えば果てしな海を巡る冒険に対して憧れを抱くようになったのは、この素晴らしい邦題が原初かもしれない。 クリストファー・ノーラ...