🐰👻てぇてぇ鍾魈
「帰る時、おてて、つなぐ」
妖魔に囲まれていた薬草取りの少女を助け、送ってやろうとした矢先に手を伸ばされる。
また妙な知恵を付けたものだと訝しんだが、真っ直ぐ見つめられ仕方なく手を取る。
「入口までだ」
「覚えてる、骨董品、凡人、苦手」
反論をぐっと飲み込む。
ひんやりとした手を掴みゆっくりと歩む。眼下に街の景色が広がり始めたところで彼女の名を呼ぶ幼い声がした。親友の迎えを察知した少年は姿を消す。
今度こそ繋ぐべき相手と仲良く帰るさまを見届け振り返るといつの間にか長身の男性がこちらを見ていた。
すっと手を伸ばされる。
今度は己がともに帰る番のようだ。