ルカキリでルカが白樺に触れて、在し日の宮廷の記憶を覗いてしまうのもいい。自分がツァリの立場になって、旅人の話に聞く過去の皇帝周りの人物を見て、その中によく知る人物を見つけて。思わず「フリンス゛!」って声掛けようと伸ばした手は自分のものではなく、ツァリの手で口に出した言葉も『キリノレ』という違う呼び方で、発する声も自分のものではなくて。呼ばれた"キリノレ"は振り返り「お呼びですか?陛下」と花の咲く様な柔らかい笑顔をこちらへと向ける。あぁ、違うこれは俺じゃなくて"彼"へ見せている顔なんだ、って胸がちくっと痛むのを感じていたら、自分を呼ぶ声が聞こえてハッとして目を開けると、目の前にはンズの顔があって