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はじめに:父の日記を書き写す - 昭和31年 勤め人片倉政幸の日記
2014年に父が亡くなった。93歳だった。 遺品の中から日記がたくさん出てきた。何冊ものノートやメモ帳にボールペンや鉛筆で書き連ねられた日記。少しだけ中を覗いてみたが、娘の私はまともな就職もせず、結婚にも失敗していつまでも家に居座っている。そんな私のことを良く書いているはずがない。そう思い見るのをやめた。父の死が近づくにつれてノートの字がか弱く乱れていくのを見るのも辛かった。日記は全部資源ゴミとし...