「乱暴は良くないよ、シル」
「ははっ、ちょっと無作法を止めただけですよ」
嗜められてすぐに手を離すふわふわ髪お兄さん
腕を握られたゴロツキ以外、まだ人数優勢もあって事態に気づけておらず賭け事の話を進めてしまう
「カードでちょいと遊ぼうや。アスナスってゲームはやったことあるかい?」
「ルールは知っているよ」
「そうか。なら説明はいらないな」
言うや否やディーラー役のごろつきがカードを配り始める
それを頬杖をついた格好で伏せ目がちに
「けど、これみたいに、背面に印がついているカードを使うルールは知らないな」
黒髪の青年がテーブルに配られたカードの背中を的確にトントントン、と指でさし示した