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みなづち

@minaduchi.bsky.social
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僕はゲイ×強迫性障害 🌈結婚する自由を、すべての人に。 ※匿名化・再構成・表現調整あり みなづちのブログ minaduchi.blog

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みなづち @minaduchi.bsky.social · 13h
同性婚ができない国で、恋人を亡くした男が、 自分の贈った腕時計を、形見としてもらった。 恋人の母が、ふたりの家に来て、 泣きながら、男の手を取った。 「好きなものを、ひとつ、もらってね」 母は、精いっぱいやさしかった。 恋人の物は、法律で恋人の親が受け継いだ。 恋人も男性で、ふたりは今の法律で結婚できない。 結婚していれば、男も遺言なしで受け継げた。 三十一年暮らした家の物から、ひとつだけ。 男は、恋人が毎朝つけた時計を選んだ。 三十一年前、男がその時計を恋人に贈った。 今日、男はその時計を、恋人の母からもらった。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 16/10/2026
同性婚の裁判を起こした人のなかに、 裁判の結果を聞けないまま、亡くなった男性がいる。 その男性は生前、裁判所でこんな願いを話していた。 「死ぬまでの間に、パートナーと 法律的にきちんと結婚し、本当の意味での 夫夫(ふうふ)になれれば」 そのパートナーもまた、男性だ。 夫と妻なら「夫婦」、夫と夫なら「夫夫」。 読み方は、どちらも同じ「ふうふ」だ。 最高裁判所の答えは、今もまだ出ていない。 法律で結婚できるのは、今も「夫婦」だけだ。 法律は最後まで、ふたりを「夫夫」と認めなかった。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 15/10/2026
同性婚がない日本で、恋人の結婚を祝った男の話。 四十七年前、その恋人は女性との結婚を決めた。 男どうしでは、結婚できないからだ。 報告を聞いた男は、笑って万年筆を渡した。 「おめでとう。これで婚姻届に名前を書きなよ」 十年後、恋人は妻に本心を話して謝り、別れた。 そして、男の元へ戻ってきた。 ふたりが七十を過ぎた今年、 あの万年筆で、婚姻届を書いた。 数日後、出した届けは返ってきた。男どうしだからだ。 男女なら、出した日に夫婦になれる。 恋人に「おめでとう」と言った男は、 まだ一度も、おめでとうを言われていない。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 12/10/2026
同性婚の代わりに、彼は年上の恋人の息子になった。 二十四年前、ふたりで役所へ行った。 「こちらが親、こちらが子で、よろしいですね」 その声に、とげはなかった。 男と女なら、夫婦の届けが出せた。 男ふたりが家族になれる届けは、親子しかなかった。 夫になれないので、息子になった。 親子は、ふたりで決めればやめられる。 でも一度親子になった人とは、一生結婚できない。 例外を作らないかぎり、同性婚ができた日もだ。 毎晩の将棋では、何度でも待ったを許し合った。 親子になったあの一手だけは、待ったがきかない。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 10/10/2026
同性婚は、まだない。彼が骨になる、半年前の話だ。 倒れて、自分では何も決められない。 姉が、実家へ連れて帰ると決めた。 「長いあいだ、弟がお世話になりました」 姉が玄関で、深く頭を下げた。 同じ深さで、頭を下げ返した。 姉の気持ちに、うそはない。 連れて帰ることに、法律は口を出さない。 口を出すのは、お金や契約を任せる人のこと。 その人を裁判所に頼めるのは、夫婦や近い親せき。 会ったことのない、いとこでも頼める。 一緒に暮らした男は、頼めない。 三十八年、枕を並べて眠った。 姉の車に積んだ枕は、ひとつだけだった。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 09/10/2026
同性婚ができないまま、彼が骨になった。 火葬場の係員が、長い箸を配っていく。 「ご家族の方から、順番にどうぞ」 兄と姉が組んで、骨をつぼへ運ぶ。 誰も、まちがったことはしていない。 箸の順番に、法律の決まりはない。 決まっているのは、誰が家族になれるかだ。 男ふたりは、法律で夫婦になれない。 列のいちばん後ろで、ただ手を合わせた。 骨つぼのふたが、閉められた。 三十八年、同じ箸立てから箸を取った。 骨を拾う箸だけは、とうとう渡されなかった。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 08/10/2026
同性婚を待つうちに、会社員の最後の日が来た。 花束をくれた部長が「奥さんによろしくな」 四十年、机に彼の写真は置かなかった。 「奥さんは」と聞かれるたび、笑ってきた。 あしたから給料はない。彼の会社の保険に 家族として入れてもらうはずだった。 返事は「同性の方は、対象外です」 花束を抱えて、息を吸った。 初めて言った。「夫に、伝えます」 会場が静まり、部長は言い直した。 「旦那さんにも、よろしくな」 保険には、ひとりでも入れる。 籍を入れていない男女でも、家族として入れる。 初めて「夫」と呼んだ人の保険には、入れない。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 07/10/2026
同性婚がまだない国の、水曜の夕飯。 高校生の息子が、箸を置いた。 「好きになるのは、男なんだ」 父は少し黙って「そうか」と言った。 それから、いつもどおり残りを食べた。 階段の途中で、息子がふり返った。 「結婚とかは、できないけどね」 そう笑って、部屋のドアを閉めた。 その夜、父は眠れなかった。 二十五の春、役所に結婚の届けを出した日。 それだけで、妻と夫婦になれた。 同じ届けでも、相手が男だと夫婦になれない。 男だという、ただそれだけで。 高校生の結婚は、まだ先だと思っていた。 いまの法律のままなら、その先にも、ない。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 05/10/2026
同性婚ができないと、三年生がニュースで知った。 「おじさんふたり、けっこんできないんでしょ」 「日曜日、けっこんしきやってあげる」 画用紙で「けっこんしょうめいしょ」を作った。 名前、花かんむり、ホットケーキ。 「ちかいますか」「はい」「はい」 生まれる前から、ふたりはいっしょだ。 ふたりの「はい」は、まだ法律に届かない。 赤いクレヨンで、はなまる。 「よし、これでけっこんです」 法律では、男どうしはけっこんできない。 帰ったあと、ふたりでかべにはった。 画用紙には、もう「けっこん」とある。 法律には、まだ書いていない。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 03/10/2026
同性婚のない家で、母の爪を切るのは息子の彼氏だ。 車いすを押し、背中を流す。 そのたび母は「ありがとう」と言う。 遠くに住む長男に、妻がいる。 八年目の冬、母は亡くなった。 法律にも「ありがとう」がある。 世話をした親戚は、遺産の分け前を求めていい。 長男の嫁なら、ある。息子の彼氏には、ない。 結婚していない男女も、言えない。 相手が女なら、結婚して親戚になれた。 相手が男だと、八年たっても「彼氏」のまま。 この仕組みでは、八年の爪切りもただの親切だ。 母のありがとうは、彼に届いた。 法律のありがとうは、素通りした。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 01/10/2026
同性婚の話を、客としたことがない運転手がいる。 六十四歳。白髪の男ふたりを乗せた。 「この秋で、一緒に暮らして五十年でね」 夕方に乗せた夫婦は、筒を抱えていた。 結婚五十年を祝う、市からの祝い状だ。 男ふたりのひざに、筒はない。 この町で祝い状が出るのは、婚姻届を出した夫婦だ。 男ふたりの届は、役所で通らない。 運賃を受け取り、降りてドアを開けた。 「五十年、おめでとうございます」 「人さまにそう言われたのは、五十年で初めてです」 法律は、ふたりをまだ夫婦にしない。 玄関の明かりがつくまで、車は出さなかった。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 01/10/2026
同性婚がないまま、「配偶者」を選んだ夜がある。 配偶者とは、夫や妻のことだ。 送信を押して、ふたりはハイタッチした。 去年の国勢調査から、今日で一年。 国は「ありのまま回答を」と言い、説明した。 同性の「配偶者」は、まちがいか確かめる。 まちがいでなければ「他の親族」に直す。 届のない男女の「配偶者」は、そのままだ。 おととい、その結果が出た。 出た表に、同性のふたりの数はない。 ハイタッチした答えは、国の説明では「他の親族」だ。 あなたの答えは、送ったままだ。 聞かれたから、正直に答えた。 正直に答えたから、直される。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 28/09/2026
同性婚ができないふたりの、七年目の台所。 先週、外国から働きに来た彼の会社がつぶれた。 テーブルには、彼の在留カード。 いていい理由の欄には、彼の仕事。 その下の日付は、花見に行くはずの来年の春。 仕事で来た人は、職を失うと、いられるかが揺らぐ。 誰でも同じだ。探す間も日付は近づく。 彼と暮らすのが日本人の妻なら、 会社がつぶれても、ただの日付だった。 彼は親指で、日付を隠した。 会社がつぶれた日、恋に期限がついた。 男女なら、結婚がふたりをつなぎとめる。 このふたりをつないでいたのは、会社だった。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 26/09/2026
同性婚がない国でも、家は買えた。 ふたりの名前で、35年のローンが通った。 銀行は、優しさで貸したのではない。 収入と年齢を見て、最後まで返せると信じた。 土曜、家具のない部屋の床で、 毎月返す表を、終わりまでめくった。 終わりの年、ふたりはおじいさんだ。ふたりで笑った。 けれど、片方が死んだ翌日。 法律では、死んだ人の分は、親のものだ。 一緒に返した人には、回ってこない。 男女は、届を出せば順番に入る。 ふたりには、その届がない。 銀行は35年を信じた。法律は今日を認めない。 返す人にはなれた。継ぐ人には、なれない。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 25/09/2026
同性婚に反対する側は、国会で一度も負けていない。 一度も多数決をさせていないからだ。 2019年、2023年、2025年。 法案は、衆議院に3回出された。 3回とも、話し合いに入らず消えた。 世論調査は、賛成が反対の2倍から4倍。 裁判所は6回中5回、違憲と言った。 「国民は反対」は、通らない。 数で勝てた年も、多数決をしなかった。 ここに30秒で書ける理由を、 言う場所は、ここではなく国会だ。 その場を、開ける側が3回開かなかった。 一度も負けていない側を、勝ちとは呼ばない。 否決の日付か、「ない」の一言を、ここに。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 22/09/2026
同性婚のない国で、プロポーズを二回する人がいる。 一回目は11年前、秋の5連休の夜。 交差点の信号待ちで、言った。 青になる前に「はい」が返ってきた。 男女なら、あの連休のうちに届を出せた。 休みの日でも夜でも、役所は届を預かる。 出した日が、法律上の夫婦になった日になる。 ふたりが同じ届を出しても、通らない。 あの秋の5連休が、また来た。 婚姻届が通る日だけが、まだ来ない。 今夜、同じ交差点で、ふたりは信号を待つ。 二回目のプロポーズは、法律が変わった日にする。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 13/09/2026
同性婚はまだない。花屋は、ふたりを知っていた。 毎年同じ日に、男ふたりで来る客がいた。 いつも背の高い方が、白い花を選んだ。 今年もその日に、背の低い方が来た。 ひとりで、去年と同じ時間に。 白い花をひと束と、菊をひと束。 菊のほうは、仏壇に供える花だ。 白い花は今年、低い方が選んだ。 高い方が女なら、残った方は今日から遺族。 男だったから、法律では何の関係もない。 ふたりを夫婦にできたのは、国だけだった。 花屋にできるのは、覚えていることまでだ。 花屋は、来年もその日に店を開く。 ふたりが夫婦だった年は、法律にはない。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 05/09/2026
同性婚がないと、同窓会はこうなる。 「独身の人、立って!次までに相手、見つけろよ」 卒業二十二年。幹事がマイクで笑う。 結婚しなかった人と、できない人が、 照れながら、同じ列に立つ。 見分けは、誰にもつかない。 冗談はいい。座っていいと言うのは、国だ。 同性なら、何年暮らしても独身と呼ぶ。 独身は、相手が見つかれば座れる。 ふたりは、相手がいても立つ。 見つけろと言われた相手は、隣に立っている。 同じクラス。今夜は同じ家から来た。 がんばれ、と笑い声が飛ぶ。 しなかった人は、次は座れる。 できないふたりは、次も並んで立つ。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 04/09/2026
同性婚のないふたりの家で、 その夜、電話は鳴らなかった。 帰らない人を待って、夜中に警察へ電話した。 「ご家族以外の方には、お答えできません」 本人が話せない間、知らせは法律上の家族へ。 同じ家の人に知らせる決まりは、ない。 朝になって、相手の母から電話が来た。 「ゆうべ事故で。命は大丈夫。朝を待った」 三百キロ先の母は、その夜に知り、 同じ家の人は、翌朝、母から聞いた。 親が先でいい。同じ家に届くかは、親しだい。 結婚した家なら、その夜のうちに来る決まりだ。 帰ってくる家は、この家だ。 国が家族と呼ぶ家は、別の家だ。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 03/09/2026
同性婚がない国、年金の窓口。 一緒に暮らした人が、先に死んだ。 会社に通い、給料から年金を引かれ続けた人だ。 隣で、同じだけ年を取った。 残された人がもらえる年金のことを聞いた。 「夫婦同然の男女なら、もらえます。 結婚していなくても、です。 同性の方は、もらえません。決まりですので」 窓口の人は、間違っていない。 隣の椅子に、かばんを置いた。 結婚しなかった男女は、受け取れる。 結婚できなかったふたりは、受け取れない。 同じ椅子でも、あなたなら違う答えを聞く。 取るときは、誰からでも取る。 渡すときだけ、国は相手を選ぶ。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 02/09/2026
同性婚がない国で、32歳が遺言を書いた。 健康診断の結果は、異常なし。 それでも、その足で書きに行った。 知らない大人が二人、隣に座る。 名前を書く手は、どこも悪くない。 押した印の赤が、指に残った。 遺言を書けばいい、と言われる。書いた。 紙は書ける。証人も呼べる。 書けないのは、婚姻届のほうだ。 書かなければ、十年の相手に渡らない。 それでも、親が返せと言える分は残る。 夫婦なら、書かなくても相続人になる。 あなたの知る遺言は、死ぬ人が書くものだ。 死ぬ日のために書いた紙ではない。 二人で生きるために、書かされた紙だ。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 01/09/2026
同性婚、と検索した15歳がいる。 夏休みの、最後の夜だった。 明日出す作文の題は、将来の夢。 好きな人と家族になる、と書いた。 書いたときの字は、少し丸かった。 答えは、すぐに見つかった。 「日本では、まだできません」 決めたのは、この子ではない。 相手が別の性別なら、消さずに済む。 それが、返ってきた答えだ。 その一行を、消しゴムで消した。 消したあとの紙が、少し薄い。 あなたは、将来の夢を消さずに済んだ。 消した子と、消さずに済んだ子。 その差を作っているのは、この国だ。 消したのは15歳の手で、消させたのは法律だ。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 01/09/2026
同性婚がない国、名字を決める日。 職場の後輩が、結婚して名字を変えた。 新しい名刺を配りながら、少し照れていた。 婚姻届は、どちらの名字にするかを 決めないと、出せない書類だ。 夫婦になる人は、全員そこで話し合う。 十五年いっしょのふたりも、一度だけ決めた。 冗談まじりに、五分で決まった。 決めたのに、出す資格がない。 話し合いは、そこで終わっている。 養子縁組で名字をそろえる道はある。 ただ、それは親子になる手続きだ。 名字のために、親子になる。 名字で迷う自由は、選べる人にしかない。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 01/09/2026
同性婚がない国で、宿はふたりを断れない。 ダブルベッドの予約を断ってはいけない。 国が宿に出した決まりに、そうある。 決まったのは、2018年。 それから8年、結婚の決まりは、 今も一行も変わっていない。 国は、同じ部屋で眠る夜を守った。 その同じ国が、ふたりを夫婦と認めない。 帰り際、宿の人が「またご夫婦で」と言う。 ふたりは笑って頭を下げる。訂正しない。 その言い方が、いちばん近い。 宿を取る前に確かめること。 駐車場、朝ごはん、部屋の広さ。 あなたの四つ目を、コメント欄に。 宿はもう決めている。国はまだ決めていない。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 28/08/2026
同性婚がない国、ある家の食卓。 妹が結婚した日、相手の人は その日から、この家の親戚になった。 役所がその届を受理した、それだけで。 兄が連れてきた人は、20年たっても、 この家の親戚には、ならない。 同じ家に生まれた、兄と妹。 同じように、大事な人を連れてきた。 呼び名がついたのは、片方だけだった。 家族が集まる日には、兄の相手の分も並ぶ。 その席は、はじめから同じ場所にある。 この家では、もう家族になっている。 あの席の呼び名が決まる日を、待っている。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 27/08/2026
同性婚がない国、ふたりの通帳。 家賃は片方が、食費はもう片方が。 20年、そうやって暮らしてきた。 年末に、ふたりで電卓を出す。 どちらかに寄りすぎていないか。 110万円の線を、越えていないか。 夫婦が、暮らしに使う分として渡す金は、 税の対象にしないと法律が定めている。 籍を入れていない男女も、同じだ。 同じように、定めの外に置かれている。 違うのは、明日にでも籍を入れられること。 ふたりには、入れる籍がどこにもない。 だから年末に、電卓を出す。 この計算は、節税ではない。 制度の外で、自分たちで組む安全網だ。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 26/08/2026
同性婚のない家にも、受け継がれる味がある。 彼の祖母の、梅干しの漬け方。 祖母から母へ、母から彼へ。 その隣で、もうひとりが覚えた。 塩の加減、干す日の空の選び方。 紙のレシピは、どこにもない。 手から手へ、家族の中だけを流れてきた味だ。 梅は、漬けたその年から家の味になる。 覚えたひとりは、この国でまだ夫になれない。 それでも今年も、ふたりで梅を干した。 瓶には、ふたつの名前のシールを貼った。 この瓶が、この家の家系図だ。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 23/08/2026
同性婚がまだない、ふたりの手帳。 最後のページに、予定がひとつある。 「役所へ。ふたりで。」とだけある。 書いたのは、もう何年も前だ。 日付の欄だけが、白いままでいる。 引っ越しの日も、旅行の日も、 ふたりの予定は、ふたりで決めてきた。 この予定だけは、ふたりで決められない。 日付を書くペンは、ふたりの手元にない。 いまは、最高裁の机の上にある。 それでも予定は、消さない。 ペンが動き出す音を、聞き逃さないでいる。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 23/08/2026
同性婚がない国、招待状の宛名。 友人の結婚式の知らせが届いた。 夫婦には、一通。連名の宛名で。 ふたりには、二通。ひとりずつで。 同じ食卓で、返信はがきを二枚書く。 「ご出席」の丸も、別々にふたつ。 宛名は、マナーの本の通りに書かれただけ。 マナーが見ているのは、夫婦かどうか。 夫婦になれるかどうかは、法律が決めている。 結婚していない男女も、二通だ。 ただ、彼らは望めば一通側に移れる。 でも、あなたが式を挙げる側なら、 宛名は今日から、連名にできる。 法律より先に、書き換えられる紙もある。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 19/08/2026
同性婚より先に、辞書が動いた。 新明解国語辞典で「恋愛」を引く。 前の版は「特定の異性に対して」。 いまの版は「特定の相手に対して」。 言葉の専門家たちは、議論して、決めた。 恋の相手は、異性とは限らないと。 2020年の、この国での話だ。 辞書は、世の中を写す鏡だ。 鏡はもう、ふたりを写している。 法律だけが、まだ古い版のままだ。 改訂を待つ人が、今日も辞書を引く。 自分の恋が載っている、そのページを。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 18/08/2026
同性婚がない国、別れの日。 20年暮らして、二人は別れた。 冷蔵庫も、ソファも、二人で選んだ。 法律相談で、こう言われた。 「異性のご夫婦なら、籍がなくても 財産分与を求められるんですが」 別れの日に、財産を分け直す決まりだ。 同じことを、実際に家裁へ求めた人がいる。 内縁は男女に限る、という理由で、 申し立ては退けられた。2022年、横浜だ。 同じ20年でも、二人には、ない。 二人で払った家に、ひとりが残る。 段ボールと一緒に、20年が出ていく。 結婚は、始まる日だけの制度じゃない。 終わる日にも、人を守る制度だ。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 17/08/2026
同性婚のないまま、彼の初盆が終わった。 春の病院からの、最初の電話。 「ご親族の方に、確認を取ります」 その日から、決める人はずっと親族だった。 通夜の形も、骨のありかも、初盆の場所も。 20年隣にいた人は、決める側にいない。 白い提灯は、彼の実家に下がった。 彼がずっと、帰らなかった家に。 結婚していれば、その名前は「遺族」の側にあった。 この家の玄関に、迎え火はなかった。 それでも台所に、麦茶を二つ置いた。 帰ってくるなら、こっちだと思ったから。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 16/08/2026
同性婚のないふたりの、お盆の東京。 町から人が減って、電車が空く。 スーパーの帰省土産の棚だけが、にぎやかだ。 ふたりで帰れる実家は、まだない。 だから毎年、どこにも帰らない。 この部屋が、ふたりの帰る場所になった。 そうめんをゆでて、スイカを冷やす。 夕方のベランダに、遠くの花火が届く。 世間が家族のもとへ帰る一週間、 ふたりは、お互いのもとにいる。 不便は、ある。さみしさも、少しある。 そうめんは、二人前。今年もじゅうぶんだ。 ふたりで乗る帰省の列車は、法律の先にある。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 11/08/2026
同性婚がない国、到着ロビー。 カナダで夫婦になった二人が、 太平洋をこえて帰ってくる。 かばんには、名前がふたつ並ぶ結婚証明書。 離陸したときは夫婦。着陸したときは、他人。 入国審査は、何も奪わない。 取り上げられる紙は、一枚もない。 ただ、この国の民法が、その結婚を読まない。 到着ゲートの自動ドアが、静かに開く。 迎えに来た家族が、二人まとめて抱きしめる。 戸籍だけが、二人を迎えない。 結婚は、入国のときに捨てる手荷物じゃない。 太平洋をこえても、二人のものだ。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 11/08/2026
同性婚のない国にも、世界猫の日は来る。 この家の猫は、膝をふたつ持っている。 朝はこちらの膝、夜はあちらの布団。 どちらの膝の上でも、猫は同じ重さだ。 でもマイクロチップの「所有者」の欄に、 入る名前は、どちらかひとりだけ。 夫婦は欄の外でも、戸籍でつながる。 このふたりを、法律でつなぐ紙はない。 猫は、そんな区別をしたことがない。 猫が知っている家族のことを、 この国の法律だけが、まだ知らない。 今日は世界猫の日、という日だ。 コメント欄に、あなたの家の猫をどうぞ。 膝の上の家族が、紙の上にもならぶ日まで。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 05/08/2026
同性婚が来るより先に、今年もお盆が来る。 東京駅の、家族連れの列にひとりで並ぶ。 二人で暮らして、十八回目の夏。 切符は今年も、一人分だけ。 隣の席には、知らない人が座る。 実家では「元気にしてるの」と聞かれて、 いちばん元気をくれる人の話が、できない。 帰りの荷物に、母の漬物が入っている。 ふたりで食べる人のことは、 最後まで、言えないままだった。 結婚が認められれば、あの家には 「息子の夫」という家族が生まれる。 いつかの盆は、二人分の切符を買う。 その隣で、夫が眠っている。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 04/08/2026
同性婚を、25枚の写真が待っている。 毎年一枚、同じ場所で撮ると決めた。 家の前の壁、引っ越してきた春から。 ふざけて撮った一枚目が、もう25年前。 写真の中のふたりに、白髪が増えていく。 服も、背中も、少しずつ変わっていく。 笑い方だけが、一枚も変わらない。 誰が見ても、これは家族の記録だ。 それでも法律の上では、25年、他人のまま。 来年も、同じ壁の前に並ぶ。 26枚目は、夫婦として撮れますように。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 03/08/2026
同性婚は、ゲームの中なら、もうできる。 中学生も知ってる、画面の中の話だ。 放課後、農場のゲームで暮らしを作る。 好きになった住人に、花束を渡す。 相手の性別で、断られることは一度もない。 『シムズ3』は2009年。スカイリムは2011年。 いま中学生の子が、生まれる前の話だ。 日本生まれのルーンファクトリーも、 アプデで、結婚できるようになった。 現実の役所だけが、まだ条件にする。 子ども部屋の画面の中では、 誰にも言っていない式が、挙がっている。 知ってるゲームは、コメント欄に。 この国の法律にも、アップデートを。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 01/08/2026
同性婚のない国の、国勢調査の夜。 ふたりは食卓で、同じ一枚に向かう。 「世帯主との関係」を選ぶ欄。 迷って、それでも「配偶者」に印をつけた。 同じ財布で生きた20年の、答えだ。 その答えを、国は数えない。 同性どうしの印は、「他の親族」へ、 黙って、付け替えられていく。 書き換えたことは、知らされない。 紙は残って、数字からだけ消える。 同じ印が、いくつもの食卓についた夜だ。 それでも国の数字では、夫婦は0組。 消された家族が、今夜も夕飯を囲む。 あの一枚は、あなたの家にも来た。 この国でいちばん静かな作り話が、その0だ。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 31/07/2026
同性婚のない朝も、ふたりは駅まで歩く。 家を出るまでは、手をつないだままで。 玄関で、どちらからともなく、指をほどく。 どちらが先か、もう分からない。 ほどく方の手が、癖を覚えた。 家から駅まで、900メートル。 手をつないで歩ける距離は、0メートル。 すれ違う夫婦は、つないだまま改札を抜けた。 同じ道、同じ朝、同じ二人連れ。 視線の話だけでは、終わらない。 「ふたりは他人だ」と言い続ける法律が、 道の上の空気を、決めている。 今朝も、どこかの玄関で、指がほどけている。 この900メートルを、つないだまま歩ける朝まで。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 30/07/2026
同性婚を待たないまま、彼は亡くなった。 残されたのは、ひとりと、一匹。 朝の散歩も、呼べば飛んでくる名前も、 二人と一匹の、10年だった。 四十九日も待たずに、親族が来た。 「犬も、相続の対象ですから」 犬は首輪ごと、連れて行かれた。 法律で、犬は「物」で、物は相続人のもの。 10年隣にいた人は、相続人ではない。 知らない家で、玄関の音に耳を立てる。 待っている足音は、二つとも、もう来ない。 あなたの家の子も、法律では「物」だ。 コメント欄に、その子の名前を。昔の子でも。 足音の消えない国になるように。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 29/07/2026
同性婚のある国、日本の朝だ。 パン屋は、いつもの時間に開く。 電車は同じ時刻にホームへ来て、 あなたの家の朝は、昨日のままだ。 税金も、給料も、変わっていない。 隣に住む夫と夫は、ゴミの日を間違え、 角の家の妻と妻は、音量でけんかする。 異性の夫婦と、何ひとつ変わらない。 あなたに起きたことは、0。 ふたりに起きたことは、人生の全部。 この国の結婚が増えただけで、 壊れた結婚は、ひとつもなかった。 この朝は、約40の国と地域にもうある。 日本にだけ、まだ届いていない。 この朝を、必ず日本に連れてくる。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 28/07/2026
同性婚。言葉より先に、恋に気づく子がいる。 「同性が好きかも」。平均13.1歳、中1だ。 家庭科の、家族を教わる時間。 先生が当たり前みたいに言う。 「みんなも、いつか好きな人と結婚します」 その子も笑ってみせて、浮かんだ名前を飲み込んだ。 教室の笑い声は、30人ぶん。 その中に、言えない初恋が1人か2人。 好きを隠す練習が、もう始まっている。 好きな人とする結婚は、0だ。 「みんな」の外に置くのは、今の法律だ。 初恋の名前を言えた人も、言えなかった人も、 いま、同じ画面の前にいる。 その子が大人になる前に、変えられる。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 26/07/2026
同性婚がないまま、一緒に暮らす人が倒れた。 朝は体を起こし、夜は服を替える。 会社に介護休業を申し出た。書類は戻された。 「この方は、介護休業の家族に入りません。 では、有給でお願いできますか」 休むための有給を、一日ずつ渡す。 残りの日数を、夜に数える。 尽きれば、給料の出ない休みか、退職だ。 法律が定めた介護休業は93日。 同じ家の相手には、1日も使えない。 祖父母やきょうだいには、使える。 認める会社もある。だが勤め先の話だ。 同性婚があれば、どこでも対象家族だ。 あなたが寝込んだ日、看病したのはどんな人だった?
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 26/07/2026
同性婚のない国の、ある病院の受付。 20年暮らすふたりに、手術の日が来た。 同意書には、本人がサインした。 止まったのは、身元保証人の欄だ。 「ご家族のお名前をお願いします」 そこに、「夫」とも「妻」とも書けない。 鞄の底に、いつも同じ封筒がある。 どこへ行くにも、持って出る。 出しても、関係の説明は要る。 心細い待ち時間が、説明に消える。 20年を説明するふたりと、一文字ですむ夫婦。 認める病院も増えた。だが病院しだいだ。 悪いのは受付の人ではない。結婚できない法律だ。 こわい日の朝、あなたのとなりにいてほしい人は?
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 25/07/2026
同性婚のできないふたりの、片方が亡くなった。 残された人が、銀行の窓口に立つ。 入院代も、日々の暮らしも、 二人で30年、この口座から払ってきた。 名義人が亡くなると、口座は凍結される。 明日の家賃も、電気代も、もう動かせない。 悼む時間もないまま、暮らしが止まる。 窓口の人は、静かにこう言った。 「相続人の方でないと、お手続きできません」。 配偶者なら、相続人として動かせる。 連れ添った人は、相続人にすらなれない。 30年ぶんの貯金に、手を伸ばせないまま。 あなたの「もしも」の時を、 安心して任せられる人は、誰だろう?
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 24/07/2026
同性婚のできないこの国にも、 二人で一人の子を育てる家がある。 保育園のお迎えカードに、二人の名前を書く。 でも、書類の上の親は、片方だけ。 もう一人は、この子と法律上は他人だ。 「もうお一人は…ご関係は?」 熱を出した夜、背中をさするのも、 毎日の「おかえり」を言うのも、 いつも、その「他人」の方だ。 それでも、二人で親権を持つことは、 この国では、認められない。 毎日の子育ては何千回。数える親子は、0。 あなたを迎えに来てくれたのは、誰だろう。 その人は、書類にも親と書けた人だ。
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 23/07/2026
同性カップルの、スマホの緊急連絡先。 1番目には、お互いの名前が入っている。 道で倒れた日、ロック画面が示す名前。 その名前に、真っ先にかかる電話。 スマホは、二人が家族だと知っている。 じゃあ、この国の法律は、どうか。 税金、戸籍、相続、どこを開いても、 二人を夫婦と書ける欄は、0箇所。 スマホには1番目、法律には0箇所。 真っ先に駆けつけるその人が、 書類の上では他人のままだ。 あなたのスマホの緊急連絡先には、 誰の名前が、入っているだろう?
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 22/07/2026
「同性婚なんて、関係ない」という声。 反論は、しない。そのとおりだ。 同性婚が認められたその日も、 あなたの結婚も、税金も、変わらない。 明日の仕事も、晩ごはんも、そのままだ。 先に認めた国と地域は、約40。 反対していた人の結婚が壊れた例は、0件。 変わるのは、当事者の人生だけ。 今は、何通もの契約の紙を作って、 備えるしかない人たちの人生だ。 結婚できれば、紙は1枚で済む。 その1枚が、まだ選べない。 あなたには、本当に何も起きない。 なのに反対する理由は、何?
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みなづち @minaduchi.bsky.social · 21/07/2026
同性のパートナーを、今日、3回言い換えた。 朝、宅配の人に「同居の方ですか」。 「兄です」と、それだけ答えた。 昼、職場で「誰と住んでるの」。 「友達と」と、笑ってかわした。 夜、母からの電話が鳴った。 「誰かいるの?」に、一呼吸おいて。 「ルームメイトだよ」と、言い直した。 兄、友達、ルームメイト。今日3回。 「夫です」と言えた回数は、0回。 何年一緒に暮らしても、この国では、 法律の上で、二人はまだ他人だから。 今日も、どこかの誰かが言い換えている。 嘘をつかせているのは、二人ではなく法律だ。
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