「もし君が、君の願いが全て叶ったのなら、その後の人生を私にくれないだろうか」
それは余りに唐突な言葉でタルタリヤは数度瞬きを繰り返すしかなかった
何故ならそれを言った本人が自分の言葉に驚いているのだから、タルタリヤが自分の方が驚くのが正当性が高いと言ってのけたところで無駄な時間を浪費するだけだからだ
「すまない、今の言葉は忘れて欲しい」
何事においても慎重で熟慮を怠らない男が不意に漏らした言葉は、もしかしたらずっと言いたくても言えずにひた隠しにしていたものなのかもしれない
「忘れていいんだ」
少し拗ねた声になったのはわざとだ。だって、タルタリヤはもうそんな未来を受け入れる覚悟をしているのだ