宮代大嗣 @maplecat-eve.bsky.social · 02/10/2026イザベル・ユペールの演技論 「決してすべてを見せてはいけない。つまりその人物に無意識があるとしたら、その人物は私と同じ無意識を持っていると考えるのが好きだ。意識は残りの部分、演出である」 レア・セドゥもまったく同じことを言っていた(ユペールの言葉を引用してたような気もする)。この言葉に激しく共感するのは、映画の見方と深く関わってるから。 cinemore.jp/jp/erudition...cinemore.jp『ヴィオレット・ノジエール』1930年代の“悪の華”、不透明なイメージ|CINEMORE(シネモア)1933年の8月、マダガスカル通りのアパルトマン。18歳のヴィオレット・ノジエールが、両親を毒殺する計画を実行する。クロード・シャブロルの『ヴィオレット・ノジエール』(78)は、あらゆる仮説=可能性を物語の進行と並走させている。それはシャブロルが作った仮説ではなく、実際の証言や調査に基づいている。この事件は謎に包まれたデリケートな部分が多い。ヴィオレットへの近親相姦が、司法上は断定に至らなかったよ... 010
宮代大嗣 @maplecat-eve.bsky.social · 01/10/2026CINEMOREにクロード・シャブロル『ヴィオレット・ノジエール』評「1930年代の悪の華、不透明なイメージ」を寄稿させていただきました! 自分にとって本当に特別な映画。ヴィオレットについて書ける日がくるなんて! 映画には描かれていない、その後のヴィオレットのことにも触れました。 ヴィオレットがオシャレ女子だったことは、かなり重要で、むしろこの事件、この映画の核心だったりします。 それは1930年代のプレタポルテの普及や美容市場の発展、写真や映画のイメージと深く関わっている。 ずっと語っていたくなる作品です。是非! cinemore.jp/jp/erudition... 040
Reposted by 宮代大嗣たけ @takehiro.bsky.social · 13/09/2026自分も砂浜に埋もれていた木馬で「猿の惑星」を連想したけど、やっぱりそうなんだな。 >RT『オデュッセイア 』のトロイの木馬と『猿の惑星 』の自由の女神像 ノーランの頭の中には、このイメージがあったそうだ。"過ちの象徴"。https://otocoto.jp/column/odyssey0908/otocoto.jp映画『オデュッセイア』 クリストファー・ノーランの集大成的作品、悲鳴を聞く映画、船は光を追い続ける - otocoto | こだわりの映画エンタメサイト荒波に正面からぶつかり続ける映画。荒れ狂う海や洞窟の中に悲鳴を聞き、広大な海というブラックホールに呑み込まれ、光を発見するスペクタクル映画。クリストファー・ノー 011
宮代大嗣 @maplecat-eve.bsky.social · 17/09/2026CINEMOREにミケランジェロ・アントニオーニ『赤い砂漠』評「揺れ動く色彩、モニカ・ヴィッティを讃える」を寄稿させていただきました! 色が揺れ動く。この映画の色彩は流動的です。ジュリアーナ(モニカ・ヴィッティ)の主観が捉えた色彩。 冬のラヴェンナの風景や、工場の灰色が下地=キャンバスになっているのが目立ちます。アントニオーニは、そこに色を塗っていく。それは白黒映画に色を塗っていくのと同じ行為だと思います。 そしてモニカ・ヴィッティは色そのものになった。 cinemore.jp/jp/erudition... 042
宮代大嗣 @maplecat-eve.bsky.social · 16/09/2026R.I.P. カトリーヌ・ランジェ(レ・リタ・ミツコ) cinemore.jp/jp/erudition...cinemore.jp『ポンヌフの恋人』二十代の結晶、光の衝突、人生の向こう側へ!|CINEMORE(シネモア)炎の閃光は言葉よりも饒舌だ。アレックスが口から吹く炎のスピードとリズム、赤い色彩は、すべてに先行する。『ポンヌフの恋人』(91)は、感覚の集中地帯のような映画だ。ミシェルは、炎の閃光という未知の激しさに心を奪われる。しかしアレックスの炎は、失明の危機にあるミシェルの瞳を傷つけていく。望外の喜びと取り返しのつかない傷が、アレックスが吹く炎のスピード、研ぎ澄まされたアクロバット、編集のリズムと共に刻ま... 031
Reposted by 宮代大嗣ねこと薄荷 @neccomicci.bsky.social · 07/09/2026観てまた読んでその豊かさに驚く cinemore.jp/jp/erudition...cinemore.jp『よき谷の物語』よき精霊の物語、花の声と水の音によるポリフォニー|CINEMORE(シネモア)ホセ・ルイス・ゲリンが『よき谷の物語』で捉える風景には、集団の記憶としての風景と個人の記憶としての風景が交錯する。バルセロナ郊外に位置するバルボナ地区は、高速道路や鉄道に囲まれた陸の孤島。豊かな緑と廃墟。そして丘の斜面が印象的なバルボナ。ここでは独自のコミュニティが築かれてきたことが伝わってくる。都市部より安く住めることで、低賃金の労働者や様々な移民が流れ込んでくる。ゲリンはこの多国籍な地区にかつ... 011
宮代大嗣 @maplecat-eve.bsky.social · 09/09/2026otocotoに『オデュッセイア』評「クリストファー・ノーランの集大成的作品、悲鳴を聞く映画、船は光を追い続ける」を寄稿させていただきました! 観客を船に乗せる感覚。観客と共にブラックホールに呑み込まれていくような感覚。 英雄であり泥棒、侵略者でもあるオデュッセウスは、"千の顔を持つ男"といえます。ノーランは、IMAXカメラで俳優の顔のダイナミズムを撮る。そして青銅器時代の"重さ"を撮る。 ノーランの映画は掟や法といった構造に守られ、同時に裏切られてしまう。オデュッセウスに様々な顔があるように、両論併記のスペクタクルの傑作です。 otocoto.jp/column/odyss... 020
宮代大嗣 @maplecat-eve.bsky.social · 08/09/2026CINEMOREにジャン=リュック・ゴダール『女は女である』評「ヌーヴェルヴァーグの幸福な季節へ花束を」を寄稿させていただきました! 「結局のところ、私たちが一緒に作った映画の台詞は、私たちが交わさなかった会話のようなものです。心に残る会話です。」(アンナ・カリーナ) アンナ・カリーナのこの言葉がすべてだなと心から思います。とても悲しく、とても美しい! アンナ・カリーナはこの映画を撮ることで、少女時代の自分と再会する。歌うことが大好きなデンマークの家出少女。ゴダールはアンナ・カリーナがアンナ・カリーナであることを、ただ讃えている。 cinemore.jp/jp/erudition... 030
宮代大嗣 @maplecat-eve.bsky.social · 01/09/2026『勝手にしやがれ』評アップ記念 ジーン・セバーグのスペシャルな未公開シーン。これ見たとき、ちょっと泣きました。ドキュメンタリー『ジーン・セバーグ・フォーエヴァー』より。 040
宮代大嗣 @maplecat-eve.bsky.social · 01/09/2026CINEMOREにジャン=リュック・ゴダール『勝手にしやがれ』評「息も絶え絶えに走り抜ける、息も絶え絶えに永遠を刻印する」を寄稿させていただきました! ジーン・セバーグやベルモンドの言葉を交えながら。ポージング、静止と多動の関係、そして息も絶え絶えに眠ることについて。 撮影中は『暗黒街の顔役』の続編を作っているつもりだったけど、いざ完成した映画を見たら「不思議の国のアリス」みたいだった。というゴダールの言葉が大好きです。まったくそのとおり。パトリシア=ジーン・セバーグは、アリスです。 セバーグとベルモンドへのラブレター。 cinemore.jp/jp/erudition... 020
宮代大嗣 @maplecat-eve.bsky.social · 15/08/2026CINEMOREにクレール・ドゥニ『ネネットとボニ』評「周縁の兄と妹、あらゆる感傷の外へ」を寄稿させていただきました! 特別な映画、特別な2人だなとあらためて震えています。 ネネットは『冬の旅』のモナに迫る拒絶のヒロインといえます。しかし、この映画のアリス・ウリ、ネネットという少女をなんと表現したらよいのでしょうか。自分はこの映画のラストショットの中で、いまだ生き続けていると感じます。 是非! cinemore.jp/jp/erudition... 031
宮代大嗣 @maplecat-eve.bsky.social · 13/08/2026ゴダールとアンナ・カリーナの結婚式。この写真は初めて見たと思う。壁紙確定です。ジョルジュ・ド・ボールガールの素晴らしいドキュメンタリーより。 040
宮代大嗣 @maplecat-eve.bsky.social · 07/08/2026CINEMOREにガス・ヴァン・サント『デッドマンズ・ワイヤー』評「ガス・ヴァン・サントが検証する過ぎ去った時代のグルーヴ」を寄稿させていただきました! 加害者と被害者のラブストーリーのようなところがあります。実際、被害者は人質に取られている間のトニーとの関係について、「親友のようだった」と語っています。 現代ではもう起こりえない事件だと思います。1977年。ガス・ヴァン・サントは、ある時代の、ある地域社会への郷愁を奏でていると感じます。今年のベストリストに入る快心の傑作。是非! cinemore.jp/jp/erudition... 011
宮代大嗣 @maplecat-eve.bsky.social · 04/08/2026CINEMOREにギヨーム・ブラック『また会えるよね』評「10代の時間感覚、見えないお城を建てる」を寄稿させていただきました! 別れを前提とした出会い。10代だけが持つ時間感覚の中で、幻の王国を建てるような映画だと思います。ギヨーム・ブラックによるムーンライズ・キングダムというか。 大人になって歳を重ねれば重ねるほど学生時代の短さに驚くんですよね。たった3年しかなかったんだ!って。リアルタイムでは、そうは感じてなかった。時間の感覚が違うんだと思います。 大好きな作品です。是非! cinemore.jp/jp/erudition... 020
宮代大嗣 @maplecat-eve.bsky.social · 28/07/2026CINEMOREにホセ・ルイス・ゲリン『よき谷の物語』評「よき精霊の物語、花の声と水の音によるポリフォニー」を寄稿させていただきました! 花の声や水の音に耳を澄ませる。植物と話すエピソードが繰り返される。ゲリンの映画で風景に霧が立ちこめるとき、それは精霊との対話になる(『影の列車』等)。よき谷の物語とは、よき精霊の物語だなと。 ゲリンが次の世代に伝えよう、残そうとしているのは、精霊の存在、不滅性だと感じます。不滅の精霊。 見れば見るほど素敵な作品だなと感じます。是非! cinemore.jp/jp/erudition... 020