自己流妖怪図画
黒気(こくき)
香川県の大麻山(三豊市・善通寺市)の話。菅茶山「筆のすさび」巻之一に記されている。文化13年(1816年)の正月27日の夜、金比羅山(金刀比羅宮、またはそれがある琴平山のこと)の末である大麻という所から一筋の黒気が昇った。その幅は一間(約1.8m)余り、長さは一里(約3.9km)余りもあり、東西へ靡いてからしばらくして徐々に薄くなり、西のほうへさらさらと崩れていったが、風のように早く消えてしまったという。また、最初は紫色に見えたが徐々に黒くなり、最後は墨のように濃い黒になっていたという。その様は雲とも煙とも見えず、これを見ていた人々は