とある御絵を拝見して思ったの。
研究者、アグネスタキオンとタキオンにしか見えないカフェの話。
とある研究機関で一人、研究グループに属さず、独自の研究を続ける研究者がいた。
手入れの行き届いていない、跳ねた髪。気崩された白衣。
しかし、まるで血のように赤い瞳孔は芯を持って虚空を見上げる。
「…わかってるさ。そんなに怒らないでおくれよ、カフェ」
つぶやいた先には暗闇しかない。
そんな姿を見た同僚の研究者達は彼女をこう呼んだ。
イカれた天才と。
何もない場所に話しかけることが日常的である彼女の姿は同僚達の不安を煽る。
それでも、彼女の研究は他の追随を許さぬほどの成果をだしていた。