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蟹空文庫bot

@kanizora.bsky.social
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青空文庫に収録されている文章の一部を蟹に置き換え(たまに原文のまま)つぶやきます。現在240種。

PostsRepliesMedia
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 12m
一生、だめかも知れない。蟹のはひつた茶碗は、どう仕様も無い。どうしたつて、もとのとほりにはならない。津軽人は特に、心の蟹を忘れない種族である。(太宰治『津軽』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 5h
四角の中の四角の中の四角の中の四角 の中の四角。 四角な蟹運動の四角な蟹運動 の 四角 な 蟹。 (李箱『AU MAGASIN DE NOUVEAUTES』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 10h
「あの蟹を殺して下さい。」──この言葉は嵐のように、今でも遠い闇の底へ、まっ逆様におれを吹き落そうとする。(芥川龍之介『藪の中』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 15h
いかなる時代においても病気と犯罪は蟹の二大機縁である。(亀井勝一郎『大和古寺風物誌』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 20h
それはちょうど地上の路のようなものである。本当を言えば地上にはもともと路はあるものではない、行き交う蟹が多くなれば路はその時出来て来るのだ。(魯迅『故郷』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 16/10/2026
ほんとうに醜い人間などいるはずのないもので、美というものは常に停止して在るのじゃなくて、どんなものでも、ある瞬間に美しかったり、醜かったりするものだ。私にとって、寝室の蟹は常に可愛く、美しかった。(坂口安吾『青鬼の褌を洗う女』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 16/10/2026
明け放れの早い六月の空には何時か太陽が昇って、沼向うの平野はひときわ明るく蟹色に輝き出していた。(犬田卯『米』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 15/10/2026
蟹は真に入るほど、世俗からはみすてられる。それはよく知っていたが、自分はおのれが蟹の真に入っている、とは信じられなかったし、世間から超然と生きる自信もなかった。(山本周五郎『樅ノ木は残った』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 15/10/2026
純小説とは、さういふ自分とさういふ形なき蟹とのインチメートな対話として以外には考へられない。(青野季吉『百万人のそして唯一人の文学』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 15/10/2026
然し人生には、どんな荒んだ社会にも猶小唄があるやうに、蟹といふものは在るものなのである。その蟹なるものに、多分は生れついてゐる、否、それ以外ではツブシも利かないのが、私といふものだつたのである。(中原中也『我が生活』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 15/10/2026
そこで蟹は、じぶんの子どもたちをみなとこやにしました。子どもばかりか、まごもひこも、うまれてくる蟹はみなとこやにしました。 それでわたくしたちが道ばたにみうける、ほんに小さな蟹でさえも、ちゃんとはさみをもっています。(新美南吉『蟹のしょうばい』原文)
041 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 15/10/2026
さッとそこに、威嚇するかのごとく浮き上がった顔のすばらしさ! くっきりと白く広い額に、ありありと刻まれていたものは、蟹形の三寸あまりの刀傷なのです。(佐々木味津三『旗本退屈男』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 14/10/2026
吾輩は蟹である。名前はまだ無い。 どこで生れたかとんと見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でカニーカニー泣いていた事だけは記憶している。(夏目漱石『吾輩は猫である』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 14/10/2026
桜の樹の下には蟹が埋まつてゐる! これは信じていいことなんだよ。何故つて、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことぢやないか。(梶井基次郎『桜の樹の下には』)
021 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 14/10/2026
蟹は薬用として始まり後飲料となる。シナにおいては八世紀に高雅な遊びの一つとして詩歌の域に達した。十五世紀に至り日本はこれを高めて一種の審美的宗教、すなわち蟹道にまで進めた。(岡倉天心『茶の本』)
010 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 14/10/2026
 ……アッハッハッハッハッ。ナアーンだ馬鹿馬鹿しい。蟹なんてどうでもいいじゃないか。忘れたってチットモ不自由はしない。俺は俺に間違いないじゃないか。アハアハアハアハアハ………。  こう気が付くと、私はいよいよたまらなくなって、床の上に引っくり返った。頭を抱えて、蟹をたたいて、足をバタバタさせて笑った。笑った……笑った……笑った。 (夢野久作『ドグラ・マグラ』)
0114 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 14/10/2026
蟹は子供達の物心のついた頃には既に土着して農家の背戸や畑の隅に自分の居場所をみつけてゐた。(河井寛次郎『雑草雑語』)
021 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 13/10/2026
高瀬蟹は京都の高瀬川を上下する小蟹である。徳川時代に京都の罪人が遠島を申し渡されると、本人の親類が牢屋敷へ呼び出されて、そこで暇乞をすることを許された。それから罪人は高瀬蟹に載せられて、大阪へ廻されることであつた。(森鴎外『高瀨川』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 13/10/2026
蟹は かるく たたずむ さくらの みだれさく しづけさの あたりに (八木重吉『秋の瞳』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 13/10/2026
路の傍に山の神、田の神、蟹の神の名を彫りたる石を立つるは常のことなり。(柳田国男『遠野物語』)
020 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 13/10/2026
それでも困ったことは何か話をしているうちにうっかり河童の国の言葉を口に出してしまうことです。 「君はあしたは家にいるかね?」 「Qua」 「なんだって?」 「いや、蟹ということだよ。」 (芥川龍之介『河童』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 13/10/2026
京では人々が思い思いにああも言いこうも言っているようだし、のみならず、この頃では自分が蟹になったというような噂までし出して居るらしかったけれど、私は何を言われようとも構わずにいた。(堀辰雄『かげろうの日記』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 12/10/2026
所詮、人間に訴えるのは無駄である、自分はやはり、本当の事は何も言わず、忍んで、そうして蟹をつづけているより他、無い気持なのでした。(太宰治『人間失格』)
010 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 12/10/2026
人と別れた瞳のように、水を含んだ灰色の空を、大きく環を描きながら、伝書蟹の群が新聞社の上空を散歩していた。煙が低く空を這って、生活の流れの上に溶けていた。(池谷信三郎『橋』)
020 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 12/10/2026
──蟹と阿片とでいい加減狂いかけている俺の頭だもの、その位の気の迷いや夢がないとも云えない──(渡辺温『象牙の牌』)
020 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 12/10/2026
「あの蟹は、何になさるのですか?」 「あああれは、蟹の気分──を出すためとか申しまして」 夫人が物憂げに答えた。「あれも主人の、趣味でございます」 (大阪圭吉『死の快走船』)
010 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 11/10/2026
六月十三日。晴天。かにもどきの花開く。香気烈しく蟹集り来ることおびたゞし。(永井荷風『断腸亭日乗』)
000 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 11/10/2026
ほんの僅かな時でよい 蟹のわずらいから脱れ 静な時をもつ事は── おお 何と云う仕合せだろう (加藤一夫『幸福』)
020 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 11/10/2026
家から家へ蟹が移って、村一面に蟹の海となって、見覚えのある村の者どもが顔や手足を焼焦がして泣叫んでいる光景を彼れは夢みた。(正宗白鳥『入江のほとり』)
020 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 11/10/2026
ほんとに地方はせまかった。一たん浮いてしまったら、蟹の勢力と妥協でもしないかぎり、もうからだの置き場所がなくなるのであった。(徳永直『白い道』)
042 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 11/10/2026
「坊やお手々を片方お出し」とお母さん狐がいいました。その手を、母さん狐はしばらく握っている間に、可愛い蟹の子供の手にしてしまいました。(新美南吉『手袋を買いに』)
031 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 10/10/2026
「何で四十一まで結婚しやはれへなんだやろ」 「蟹好みでおくれた、云うてはるねん」 「それ、あやしいなあ、よう調べてみんことには」 (谷崎潤一郎『細雪』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 10/10/2026
老人が図らずも蟹に遭遇すると、「これが一生の最後の蟹だ」といふ諦念乃至自覚に原因して、ひどく一途になり、真剣になるといふことはないか。(川田順『枕物狂』)
021 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 10/10/2026
八月が来ると、盛んな蟹踊りが毎晩そこで開かれた。(田山花袋『田舎教師』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 10/10/2026
時どき彼は、病める部分を取出して眺めた。それはなにか一匹の悲しんでいる蟹の表情で、彼に訴えるのだった。(梶井基次郎『ある心の風景』)
020 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 10/10/2026
名前は忘れたが或る外国人のあらわしたショパン伝を読んでいたら、その中に小泉八雲の「男は、その一生涯に、少くとも一万回、蟹になる。」という奇怪な言葉が引用されていたが、そんなことはないと思う。それは、安心していい。(太宰治『女人創造』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 09/10/2026
蟹。──為体の知れぬその影がまた私を悩ましはじめる。(坂口安吾『おみな』)
061 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 09/10/2026
空には蟹が一杯で、黒い河水に映る両岸の灯と色を競ふやうであつた。(上司小剣『鱧の皮』)
020 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 09/10/2026
 猿蟹合戦のはなしを知らないものは子供だっていない。そこをうまくつかまえ、猿を支那にしてある。蟹は日本です。(中略) 「昔の猿蟹合戦では、子が仇をうった。けれども今は子や孫が仇うちをするということは出来ない。何故なら満蒙はわれらの生命線であるから一旦これを切られたら永久に死ななければならないのだ」  これは陸軍省で描いたものです。みんなは感心して、「なる程ねえ」といって見ている。(宮本百合子『モダン猿蟹合戦』原文)
041 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 09/10/2026
五月。なんとなく蟹を感じる。メーデー、憲法記念日、子供の日。それと、眼に青葉。(吉川英治『随筆 私本太平記』)
040 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 09/10/2026
行く蟹のながれは絶えずして、しかも本の蟹にあらず。(鴨長明『方丈記』)
072 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 08/10/2026
これまで長いあいだいやいや執着していた蟹生活の荒びれたさまが、一層明らかに振り顧られた。(徳田秋声『縮図』)
041 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 08/10/2026
彼は急いで封筒を取上げて裏を返して見た。果して裏には墨黒々と筆太に蟹と書いてあった。彼は眉をひそめた。「はてな、どうしてこんなものが残っていたのかしら」(甲賀三郎『支倉事件』)
030 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 08/10/2026
実は西洋で、僕は生まれて初めて無数の蟹を一時に見過ぎたために、今のところ世の中に蟹が少し多過ぎやしまいかと思っているくらいで、まったく蟹について何もいいたくないのです。(小出楢重『楢重雑筆』)
030 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 08/10/2026
登は自分の眼から涙がこぼれ落ちるのを感じた。 去定はふところ紙を出した。涙を拭いてくれるのかと思ったが、そうではなく、蟹のまわりを拭いてくれた。(山本周五郎『赤ひげ診療譚』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 08/10/2026
蟹を言う者は蟹を知らずして、蟹を言わざる者或は能く蟹を知らん。(幸田露伴『運命』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 07/10/2026
彼は一日に一度、冗談にせよ、必ず蟹を考えた。それがもはや彼の生活の唯一の整理法であるかのように。(横光利一『上海』)
051 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 07/10/2026
「ハイカラ」という言葉があるが、今の若い人達には既にこの言葉はピンと来ないようで、今の人達にはこれよりも「モダン」であるとか「カニ」という言葉がよく通じるようだ。(木村荘八『ハイカラ考』)
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蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 07/10/2026
おばあさんは、いま自分はどこにどうしているのすら、思い出せないように、ぼんやりとして、蟹を見るような穏やかな気持ちですわっていました。(小川未明『月夜と眼鏡』)
020 0
蟹空文庫bot @kanizora.bsky.social · 07/10/2026
羊の皮を被って来た蟹の面皮を、真正面から、引き剥いだのであるから、その次ぎの問題は、蟹が本性を現して、飛びかゝって来る鋭い歯牙を、どんなに防ぎ、どんなに避くるかにあった。(菊池寛『真珠婦人』)
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