🍘🐉
元々そんな広いもんじゃないと思っていたが、ここに来て改めて世界はこんなにも狭いんだと自覚する。
耳元ではピッ、ピッと規則的な音が鳴り響き、視界に広がるのは毎日変わらない天井。調子が良い日にでさえ、見えるのは窓枠に切り取られた外の景色だけだ。
検査の日には車椅子に乗せられて病棟を移動するが、院内の光景だって早々代わり映えのするものじゃない。静かで、消毒の匂いが立ち込めていて、お世辞にも良いとは言えない。
「お邪魔しまぁす……おっ、今日は起きてる……?」
そんな狭い世界に、窓の外の光なんかよりずっと眩しいものが差し込む。それは否応無しに視界に入って、ニィと笑って。
続→