土砂降りの中、泥まみれでしゃがみ込むアレックスに、後ろで傘を指しながら立ってるオーター
杖を握り込む手は震えていて、息も荒い。
「いつまでやってい……る、」
走り込みをしてくる、と出て行った後輩が大雨になっても帰ってこず寮の長に言われて仕方なく探しに来たオーターはツキツキと痛む頭を誤魔化しながらその後姿に声をかけた。
振り向いた頬に水が流れており、思わず泣いていたのかと柄にもなく少しだけ驚いた。
先ぱい?と呼ぶ声が雨音で掻き消されて小さく聞こえた気がした。
「あっ、え…すんません!」
慌てて地面を慣らし立ち上がるその後ろに柔らかく解された土とその上に少し大きめの石が建てられていた