蓮池薫「日本人拉致」読了。岩波新書。興味深いのは4,5章の北朝鮮リアルライフ。生々しいが、まだ書けないこともたくさんあるんだろうな。こんなお粗末な計画を国家レベルで実践し、理不尽極まる多数の被害者を出した一連の事件のど真ん中にいた人が、不必要に感情的にならないように注意深く丁寧に語る、貴重な本だと思った。とにかくこんな不安しかない異様な日常を乗り切って、まともな思考を持ったまま帰って来たということだけでも、超巨大リスペクトを捧げなければならない。人は自分の居る場所を自分で選んで生きる権利を、当たり前のように持っているべきだ。それが違う意味で、急速に難しいことになっていってる気がするが。