今日も今日とて、我が事務所が誇るヤクザ助手はボロボロになって帰ってくる。
イカつい顔は何だか憂いを帯びて、どこか色気のようなものを醸し出している。
…って、私は何を考えてるんだろう。少し酔いすぎたかな。
彼がバランスを崩し、私にもたれかかる。重い。筋肉質な男が遠慮なく体重をかけてくると、こんなに重いんだ…ああ、脚は金属製だったっけ。
この、強くて、不器用で、少しだけ柔らかい身体で、いつも私を守ってくれてるんだ。
…あ、義足のネジが緩んでる。いつものお礼に締め直してあげようかな。
あれ。
なんでだろう。
視界が霞む。
大粒の水滴が冷たい義足を伝う。
「死なないで」
やっぱり、酔いすぎてる。