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Aya Furuta/古田彩

@ayafuruta.bsky.social
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科学でメシ食ってますが研究してません。日経サイエンスの記者/編集者。量子情報と量子の基礎論が好き。

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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 14/02/2026
詳しくは発売中の日経サイエンス3月号をご覧ください。名古屋大学の谷村省吾先生の解説と,米SCIENTIFIC AMERICAN記事の翻訳(監修は京都大学の大下翔誉先生)の2本立てです。 www.nikkei-science.com/202603_053.h...
nikkei-science.com
特集:真空崩壊|日経サイエンス
現在の宇宙の真空が偽の真空である場合,真の真空に変化することが起こりうる。「真空崩壊」と呼ばれる現象だ。真空崩壊が起こると泡ができ,泡が十分に大きい場合には光速に近い速さで広がると予測されている。泡の内側では物理法則が変 … 続きを読む →
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 14/02/2026
近年ヒッグス粒子の質量が測定できるようになって,真空崩壊の確率が詳しく計算されている。という話を,今日の日経新聞電子版にチョイ出ししました。 www.nikkei.com/article/DGXZ...
nikkei.com
物理が予言する「この世の終わり」 真空崩壊が起きる確率は? - 日本経済新聞
起きる可能性は限りなく小さいが、万が一起きてしまったら宇宙が壊滅する──。物理学の理論から予測される最大の災害が「真空崩壊」だ。宇宙のどこかに生じた小さな泡が光速で広がり、宇宙全体を飲み込んでいく。これは一体、どういう現象なのだろうか?  まず「真空」とは何かを説明しよう。何も存在しない空っぽの空間を想像するかもしれないが、物理学では、「場のエネルギーが最も低い状態」を意味する。場というのは、
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 14/02/2026
膨大なエネルギーが解放され,光と物質と反物質が爆発的に生成される。星も生物も,宇宙のすべてが壊滅するだろう。真空崩壊は,物理が予言する「この世の終わり」だ。
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 14/02/2026
真の真空状態に落ちると,ヒッグス場の平均的な値が変わる。そうすると素粒子の質量が変わる。もし電子が今より重くなると,原子の直径が小さくなる。弱い力を伝えるウィークボソンが重くなると,太陽などでの核融合反応が起きにくくなり,燃焼が停止する。星も物質も圧潰するだろう。
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 14/02/2026
谷底にあると思っていたヒッグス場のエネルギーが,いつか周囲の山をツツーッと通り抜け,真の真空に落ちていく可能性もゼロではない。量子力学によると,理屈では起こらないようなことも,ごくわずかの確率で起こってしまうことがありえるからだ。
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 14/02/2026
宇宙はヒッグス場という場で満たされており,そのエネルギーは位置エネルギーの谷底,つまり真空状態にあるように見える。だが実はそうではなく,もっとエネルギーの低い「真の真空」が存在する可能性があると,物理学者たちは予測している。
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 14/02/2026
真空って,あの何もない真空のこと? 一体何のことだ, と思うだろうが(私も思った),ここでいう「真空」というのは物理の用語で「場のエネルギーが最も低い状態」のことだ。水が低きに流れるように,すべてのものは放置するとエネルギーが低いほうへと移っていく。つまり真空へ向かっていく。
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 14/02/2026
起こりうるすべての災厄のうちで,最大ものは何だろうか。かつて大量絶滅を引き起こした巨大火山の噴火? 月を作ったような別の天体の衝突? 色々考えられるが,それすら目じゃない宇宙規模の災厄が存在する。「真空崩壊」だ。
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 09/10/2025
ノーベル生理学・医学賞「末梢性免疫寛容に関する発見で坂口志文氏ら3氏に」につての速報解説はこちら。筆者は日経サイエンス編集部の遠藤智之と出村政彬です。 www.nikkei-science.com?p=77046
nikkei-science.com
2025年ノーベル生理学・医学賞:「末梢性免疫寛容に関する発見」で坂口志文氏ら3氏に|日経サイエンス
2025年のノーベル生理学・医学賞は「末梢性免疫寛容に関する発見」の功績により,大阪大学特任教授の坂口志文氏,米システム生物学研究所のメアリー・E・ブランコウ(Mary E. Brunkow)氏,米ソノマ・バイオセラピュ … 続きを読む →
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 09/10/2025
ノーベル化学賞「金属有機構造体の開発で北川進氏ら3氏に」の速報解説はこちら。筆者は日経サイエンス編集部の遠藤智之です。  www.nikkei-science.com?p=77051
nikkei-science.com
2025年ノーベル化学賞:「金属有機構造体の開発」で北川進氏ら3氏に|日経サイエンス
2025年のノーベル化学賞は「金属有機構造体(MOF)の開発」の功績により,京都大学特別教授の北川進氏,豪メルボルン大学教授のリチャード・ロブソン(Richard Robson)氏,米カリフォルニア大学バークレー校教授の … 続きを読む →
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 08/10/2025
いつもありがとうございます。励みになります。
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 08/10/2025
どうもありがとうございます。この時代のことを聞くと,みんなとても楽しそうにどんどん話してくれます。必ず記録を残します。
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Reposted by Aya Furuta/古田彩
garmy @garmy.bsky.social · 08/10/2025
@ayafuruta.bsky.social さんの速報解説記事、いつもありがたい。 そして、日本人以外だけの受賞のとき、NHK科学文化部ですら速報を出さない中で日経電子版は(日経サイエンスが控えていてすぐに記事を書けるので)ちゃんとレポートしてくれるのもありがたい。 2025年ノーベル物理学賞:巨視的な量子現象の実験で3氏に www.nikkei-science.com?p=77049
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2025年ノーベル物理学賞:巨視的な量子現象の実験で3氏に|日経サイエンス
2025年のノーベル物理学賞は「超電導回路における巨視的量子トンネル効果とエネルギー量子化の発見」の功績により,米カリフォルニア大学バークレー校教授のジョン・クラーク(John Clarke)氏,米エール大学と米カリフォ … 続きを読む →
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 08/10/2025
ノーベル物理学賞の速報解説を書きました。超電導回路における巨視的量子トンネル効果とエネルギー量子化の実験観測でクラーク,デヴォレ,マルティニスの3氏に授与。後の中村・蔡による世界初の超電導量子ビットにつながる成果で,マルティニスはグーグルの量子超越の実験を率いた人でもある。 www.nikkei-science.com?p=77049
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2025年ノーベル物理学賞:巨視的な量子現象の実験で3氏に|日経サイエンス
2025年のノーベル物理学賞は「超電導回路における巨視的量子トンネル効果とエネルギー量子化の発見」の功績により,米カリフォルニア大学バークレー校教授のジョン・クラーク(John Clarke)氏,米エール大学と米カリフォ … 続きを読む →
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 28/09/2025
西周がどれほど学術用語の漢字訳に貢献したかを教えていたただいて汗顔の至りでした。
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 28/09/2025
J1先生でしょうか? 先日お会いしたときに西周について話をされて,びっくりしていたら「日本の量子の研究者の方に聞いた」と仰っていました。学術用語の移入に関して調べ続けているご様子。
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 28/09/2025
ですです! あの一言を聞いてこの取材旅を始めたと言っても過言ではないです(笑
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 28/09/2025
量子マネーに興味を持っていた人が可逆計算の研究をされたということに,歴史の妙を感じています。計算の物理学が量子チューリングマシンの構築につながったわけので。
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 28/09/2025
どうもありがとうございます! 量子コンピューターも量子暗号も全然知られていなかった時代ですが,研究がめっちゃ楽しそうなんですよね。
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 28/09/2025
日経サイエンス「量子情報創世記」のちょい出し最終回。オックスフォード大学のデイヴィッド・ドイチュが量子コンピューターの発想に到るトリガーとなったのは,計算の物理学を追求していたチャールズ・H・ベネットの一言でした。 www.nikkei.com/article/DGXZ...
nikkei.com
「君たちは間違った物理を使っている」 量子コンピューターを生んだひらめき - 日本経済新聞
1982年12月、テキサス大学の物理学者ジョン・ホイーラーは小さな研究会を開いた。スティーブン・ホーキングら重鎮から若手まで約20人の研究者を招き、量子力学の基本問題を議論するものだ。その中に、前年の国際会議で計算の物理学について講演したIBMのチャールズ・H・ベネットと、大学院生のときにホイーラーのもとで研究していた英オックスフォード大学のデイヴィット・ドイチュもいた(文中敬称略)。 すべてを量...
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 27/09/2025
日経サイエンス11月号「量子情報創世記」のちょい出し3回目。計算は物理的な過程だと看破したIBMのランダウアーと,ならば熱を出さないコンピューターが原理的に実現可能だと見抜いたベネット。物理学者のホイーラーがベネットの講演を聞いたことが,後に量子コンピューターの誕生へとつながる。 www.nikkei.com/article/DGXZ...
nikkei.com
熱を出さない可逆コンピューター 情報を捨てず、エネルギーゼロで計算 - 日本経済新聞
1971年、米アルゴンヌ国立研究所でポスドクとして働き始めたチャールズ・H・ベネットは、ある学会でIBMワトソン研究所のロルフ・ランダウアーの講演を聞いた。彼は、計算に必要なエネルギーについて話した。計算は、そろばん、電卓、人間の頭脳など、何によって実行しようとも物理的な過程だ(文中敬称略)。だとすれば何でも無制限にできるわけではなく、どこかに物理的な制限があるはずだ。熱力学によれば、摩擦があ
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 27/09/2025
日経サイエンス11月号「量子情報創世記」のちょい出し2回目。実装困難なウィーズナーの量子マネーから実現可能な量子暗号を生み出したチャールズ・H・ベネットとジル・ブラッサール。このときも論文はリジェクトされたが,すでに研究者として活躍していた彼らには手段があった。 www.nikkei.com/article/DGXZ...
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物理法則で秘密を守る 量子暗号の誕生、埋もれていたアイデアがヒントに - 日本経済新聞
チャールズ・H・ベネットは1973年に米IBMに入社し、別の研究を進めていたが、大学時代の友人スティーヴン・ウィーズナーから聞いた量子マネーのアイデアについて考え続けていた。量子マネーは、秘密の認証番号を量子的なメモリーに記録したもので、誰かが不正に読み出したら痕跡が残り、確実に検知できる。だが量子情報を長期間記録できるメモリーを作るのは極めて難しい(文中敬称略)。量子マネーから量子暗号へ
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 27/09/2025
記事の一部を,4回にわたってネットで公開していきます。1回目は,真のファーストランナーだったスティーヴン・ウィーズナーによる量子マネーと量子紛失通信の発見。この量子マネーが歴史上初の量子情報技術だったが,いかんせん早すぎた。 www.nikkei.com/article/DGXZ...
nikkei.com
早すぎた「量子マネー」 大学院生が考案、知られざる最初の量子情報技術 - 日本経済新聞
今年2025年は量子力学の確立から100周年を記念して、国際量子科学技術年に制定されたが、その背景には、量子力学が生み出した新たな情報技術の急速な進展があるだろう。中核となる量子コンピューターや量子暗号などは1980年代から90年代にかけて、基礎となる理論が構築された。だがこれらの技術は、もともと応用を期待して作られたのではない。先駆者たちを駆り立てたのは、情報と物理の間にどんな関係があるのか
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Reposted by Aya Furuta/古田彩
Kenji Ito 伊藤憲二 @kenjiito.bsky.social · 25/09/2025
このあたりが査読制度の欠陥。新しいことをやると査読者のほうが理解できなかったり、正当に価値を評価できなかったりすることがよくある。「論文を見せた友人たちは一様首をかしげ、教授は真面目な研究に戻るようウィーズナーを諭した。ウィーズナーは諦めず、1970年ごろに論文を米国電気電子学会(IEEE)の学術誌に投稿したが、掲載を断られた。」 www.nikkei.com/article/DGXZ...
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早すぎた「量子マネー」 大学院生が考案、知られざる最初の量子情報技術 - 日本経済新聞
今年2025年は量子力学の確立から100周年を記念して、国際量子科学技術年に制定されたが、その背景には、量子力学が生み出した新たな情報技術の急速な進展があるだろう。中核となる量子コンピューターや量子暗号などは1980年代から90年代にかけて、基礎となる理論が構築された。だがこれらの技術は、もともと応用を期待して作られたのではない。先駆者たちを駆り立てたのは、情報と物理の間にどんな関係があるのか
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 26/09/2025
記事の一部を,4回にわたってネットで公開していきます。1回目は,真のファーストランナーだったスティーヴン・ウィーズナーによる量子マネーと量子紛失通信の発見。量子情報理論のパイオニアの中で,彼だけはエンジニアリングマインドにあふれた人だったと思う。 www.nikkei.com/article/DGXZ...
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早すぎた「量子マネー」 大学院生が考案、知られざる最初の量子情報技術 - 日本経済新聞
今年2025年は量子力学の確立から100周年を記念して、国際量子科学技術年に制定されたが、その背景には、量子力学が生み出した新たな情報技術の急速な進展があるだろう。中核となる量子コンピューターや量子暗号などは1980年代から90年代にかけて、基礎となる理論が構築された。だがこれらの技術は、もともと応用を期待して作られたのではない。先駆者たちを駆り立てたのは、情報と物理の間にどんな関係があるのか
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 26/09/2025
物理学会誌を読んでいらっしゃる方には,2024年10月号の表紙にして頂いた量子の歴史話の詳細版です,というとわかりやすいかも www.jps.or.jp/books/gakkai...
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 26/09/2025
というわけで,まず9月25発売の日経サイエンス11月号で,量子情報理論の始まりについて書いた。ウィーズナーの量子マネーから,量子暗号の発明,量子コンピューター理論の提唱,テレポーテーション考案,ショアのアルゴリズムと1995年のエラー訂正まで,最初の四半世紀の物語だ。 www.nikkei-science.com/202511_030.h...
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特集:量子情報創世記|日経サイエンス
量子コンピューター,量子暗号,そして量子テレポーテーション。これらの技術は今からおよそ半世紀前に研究が始まり,1980年代から1990年代にかけて基礎理論が確立した。計算や通信といった情報処理が実は19世紀までの古典物 … 続きを読む →
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 26/09/2025
だが,やっぱり書いておこうと思い直した。量子情報技術は今ではすっかりエンジニアリングのマターになっているが,この分野を開いてきたのは量子や情報の基礎科学の研究者たちだ。彼らは物理と情報の関係を追究する中で量子コンピューターや量子暗号に行き着いた。研究者が自らの興味に導かれて研究し,出口なんて考えていなくても,というかそれだからこそ,革新的な技術が生まれることもある。そのことを記録しておきたい。
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 26/09/2025
かつては,書いてくるならまあいいか,という感じで新聞に記事を載せてもらっていたが,一面にどんどん記事が出るようになった。いや,量子コンピューターまだ全然できてないっしょ,早すぎるよ,とひやひやしたが,盛り上がったまま今に至る。記事の需要は増したが,皆が知りたいのは量子コンピューターがいつ完成して,何ができるかだ。それは私にはわからない。今さら歴史の話を読みたいだろうか,とか悩んでいるうちにさらに10年たった。
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 26/09/2025
よし,量子情報という分野を作った人たちを全員を訪ねてみようと思い立った。ショアのアルゴリズム(超高速素因数分解)が見つかるより前から研究していた人は50人いないだろうから,数年でいけるだろうと思った。結局10年くらいかかったが,あと2人くらいかな,と思っていたが,事情があって数年この分野から離れた。するとその間に,突如として量子コンピューターがブームになった。
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 26/09/2025
重ね合わせが存在しようがしまいが,物理的に操作ができて,その結果が観測結果に現れるなら計算に使える。と,後から納得することはギリできる。だがそんなことをゼロから思いつくなんて尋常ではない。少なくとも,ただ物理がよくできるからって思いつくようなことでは絶対ない。一体,ドイチュ先生はどうやってこんな変なことを思いついたのか。私はどうしてもそれを知りたくなり,次の正月休みに再びオックスフォードを訪ねた。彼と話をするうちに,量子情報という発想そのものが革命的だということがわかってきた。
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 26/09/2025
先生方がこれまた辛抱強く教えてくれた。ここで初めて私は量子コンピューターがどんなもので,どんな計算をやっているのかを理解し始めた。そして熱が出そうなほど興奮した。今では想像もつかないだろうと思うが,当時,量子力学で計算過程が変わるなんて,まったく想像の外にあった。大体,量子の重ね合わせ状態にデータをコードして並行計算するって何?そんなもの物理的に存在しないだろ,と。(実は研究者も最初は似たような反応だったということを,後の取材で知った。)
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 26/09/2025
ドイチュ先生に「量子コンピューターはどうして速いんですか」と聞くと,「真面目な話ですが」と前置きし,「並行して存在する多数の宇宙で計算を分担しているからです」と仰り,ますます混乱した。ただ話ぶりから,この人がトンデモさんではなく,めちゃくちゃ明晰な人だということだけはわかった(失礼にもほどがある)。帰国してから彼の話を文字起こしして,井元信之,細谷曉夫,西野哲朗先生ら量子情報の研究者に「これは何を言っているんでしょうか」と聞いて回った。
12410
Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 25/09/2025
話の最後に竹内先生は,量子コンピューターを発明したのはオックスフォード大学のドイチュという一風変わった研究者だと仰った。何となく面白そうだと思って,その年の夏休みに会いに行った。
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 25/09/2025
同じころ,北海道大学の竹内繁樹先生が,光回路で量子コンピューターの基本的なアルゴリズムを実行したと聞いて取材に行った。一応物理の出身なのに,いくら聞いても何をどう計算しているのか全然理解できなかった。先生は講義や会議に行っては戻ってきて,夜更けまで辛抱強く説明してくれた。
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 25/09/2025
私が「量子コンピューター」という言葉を初めて聞いたのは,四半世紀前の2001年のことだ。半導体の取材のために訪れたNTTの基礎研究所で,高柳英明さんからたまたま話を聞いた。「開発はどこまで進んでいるんですか」と聞いたら「素子1個が動作した!とか言ってる段階ですよ」と笑って仰った。
16930
Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 25/09/2025
Xとダブルポストになってしまって申し訳ないけど,まずは直近の日経サイエンスのご紹介から
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Aya Furuta/古田彩 @ayafuruta.bsky.social · 25/09/2025
スカイブルー,アカウントだけ作って放りっぱなしになっていたのだが,存外多くの方にフォローして頂いていた。できるだけこちらで活動していきたいと思う。
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