Sign in

もものめ

@akatsukinoen.bsky.social
30 followers 27 following 163 posts

ロイアイ好き/だいぶ昔に成人済み/無言フォロー失礼します。

PostsRepliesMedia
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 10/10/2026
ジンさん豆本/カプなし/全年齢 豆本の作り方は↓ rukuisari.dojin.com/galleries/Or... 右綴じ セブン‐イレブン(QR1枚目) 予約番号2AA93DJ8、A3 カラー:100円、2026/11/09迄 ファミマ・ローソン系(QR2枚目) M6YLFLWUYA 2026-10-18 10時頃まで *引き伸ばし印刷でA3にしてください* デラジンペーパーも同じ番号で登録してます。
132
Reposted by もものめ
ともべぇ @tomobesan.bsky.social · 27/09/2026
ふとももが描きたかったんです😆 2枚め:中尉に隠れたけれどきちんと描いていた大佐w 3枚め:したがき中尉
022
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 19/09/2026
バトンリレー企画【名前を言ってはいけないロイアイSS】 ⑤「カフェにて」つかさ 約束の日のあと。モブ視点。つきあってない。 ていうか読んでる人は確定で見るよねと思いつつ。 #名前を言ってはいけないロイアイ
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。

画像情報:generated by 新書ページメーカー / Photo by Jill Wellington on pixabay / フォント:源暎こぶり明朝

以下は本文の内容です。

「プライバシーだから名前は言えないんだけど」
 久しぶりの休日である。
 私も友人もお互い看護師で、先だっての日食の日のテロ以降言葉通り忙殺されていた。それでも、休まないと保たないから、という理由でとりあえず休みは確保されていたが、友人と気晴らしに会うなんていう『お休み』は久しぶりだ。
 天気も良く、カフェの窓は明け放たれていて気持ちが良い。
「何、有名人でもいたの」
 そういえば舞台女優も怪我をしたとかで公演が伸びるとかいう話があった気がする。まあ友人の勤め先は軍病院だから多分軍関係者ではあるが、将官の娘というパターンもある。
「私あんまり有名人知らないから、名前聞いても多分分かんないけど」
「あー、……そうね、とりあえず私の受け持ち患者に女の人がいるんだけど」
「うんうん」
「お見舞いに来る男の人がいるの。毎日」
「身内じゃないの」
「仕事の関係者よ」
 間髪入れない答えである。私は友人の顔を見た。友人は微妙に視線をそらしている。突っ込むなということだろう。病院関係者だろうか。
「仕事の関係者が毎日見舞いって重いわね」
 ストーカーの話だろうかと思ってみるが、友人の口ぶりはそんな感じではない。
 そうなの重いのよと友人は両手を頬にあてた。
「時間もまちまちだから、検査だったり部屋にいないときもあるのよね。部屋は施錠してるから、その時は手土産の品を私に預けていくわけよ」
「毎日見舞いに来るのに、手土産も毎回なの」
「人から頼まれるみたいなのよね。誰々から、って名前も毎回違って」
「それにしたって……。最初はかたまるけど、そうそう続くもんじゃないでしょう」
「そうなの。だからね、多分周りの人間も協力してるんだと思うわ、あれ」
「協力?」
「これをお見舞いにお願いしますって、毎回違う人が頼んでるんだと思うのよ」
「は?」
 呆れた声が出る。なんだそれは。職場で丸ごとバックアップをしてるのか。意味がわからない。
「だって││。その患者さんの気持はどうなるのよ。外堀埋められたら逃げられないじゃない。本人がいいならそもそもそんな言い訳なんか要らないでしょうし」
 とがめる気持ちが声に出た。わかるわ、と友人はうなずく。両手はテーブルの上に移動した。
「そうなの。でもね、ふたりを見てたらね、わかるのよ……!」
 これはこれで感情が乗っている。テーブルの上の友人の手は拳だ。
「患者さんの傷口のテープ張り替えてるときにね、その人が来たことがあって。あ、カーテンは閉めてたわよ。けどなんだろう、ノックの音の時点でね、なんか患者さんの空気感が変わるのよ。こう、あって目を少し開いて、それから伏せて。見てるこっちがなんか恥ずかしいって言うかさぁ……!」
 わからん。
 とりあえず友人が舞い上がってることは分かったし、まあそこまで言うなら彼女も彼を待っていたのだろう多分。
「あ、個室なんだ?」
 友人の目が再び泳ぐ。名前は言えない、の言葉を思い出した。
「じゃあ別に言い訳要らなくない?」
「そうなんだけどー。でもねぇ、ノックの音ですごい嬉しそうな恥ずかしそうな可愛い反応するくせにねぇ、実際に彼が来ると、こうピンっていうか、気を張っちゃうのよね。お仕事モードっていうか。で、『お忙しいのに』ってたしなめるの。『私のことは気にしなくていいですから』って」
「あー、で、他の人が気を使って土産をもたせてるんじゃないかって話になるのね?」
「そそそそそそ」
「逆に男にその気がないとか」
「ないわよ」
 友人はまた断定する。目がなんだか座っている。拳にも力が入って見えた。
「毎日なのよ? おまけに戸を開ける前に、なんかこう、一瞬、苦しそうな顔するのよ。『そろそろ戻られるんでお待ちくださいねー』って案内してる私の身にもなれというのよ。もうもう、後ろ姿見てるときの顔とかさぁ。一式片付けてる私の身にもなれだわよ……!」
「落ち着いて」
 友人の煮詰まりっぷりがちょっと怖い。多忙な中で妙な思い入れを持ったのだろうか。それともそれほど感情がだだ漏れの人なのか。やはり演劇関係者だろうか。
「だってさぁ……。でも実際さ、死ぬほど忙しいはずじゃん」
「いや知らないけど。え、私の知ってる人なの?」
 あ、と友人は口元に手をあてた。さっきから放置されていたティーカップを取り上げてひとくち飲む。
「ほっとするわね……」
 そらぞらしい。
 あのテロの後だ。軍人だって死ぬほど忙しい。だけど、そんな言い方ではなかった。
 そういえばこの話をはじめる前は、町の空気感も変わった、という話をしていたのだ。
 瓦礫が片付いたこともあるが、軍人さんがずいぶん気安くなった。前は結講偉そうな人が多かったのに、声をかけてくれたり、気にかけてくれる感がある。
 新しい臨時の大総統は、ずいぶんと気さくな人らしい。周囲の人間も、新聞で見るかぎりずいぶん若い人が多い。
 筆頭は臨時の大総統の直属の部下として、全面で仕事を采配している人だ。黒い髪、涼やかな黒い目、鼻筋の通った横顔と、見た目もなかなか素敵で、新聞にしょっちゅう載っている。
 さっき隣の席の人が広げていた新聞にも載っていて、目に止まってあの人若いわよね、いくつかなと言ったら、30歳らしいわよと目の前の友人が言ったのだ。
 もちろん新聞で読んだのかもしれないが。
 臨席の紳士は変わらず新聞を広げているが、折り直されていて件の彼の写真はもう見えなかった。
「ていうか、今更だけど面会時間過ぎてんじゃないの」
「軍病院なのよ。佐官以上ならスルーよ」
「それはそうか」
 ふたりで紅茶を飲んだ。
 友人は大きく肩で息をする。
「まあでもようやく言えたわ。ずっと1人で抱えてたんだもの」
「お疲れ様」
「いつか結婚報道でたら、インタビューされないかしら。絶対話すんだけど」
「いいの、話して」
 友人は頭を抑えた。
「プライバシーかしら……」
 私は笑って、名前を言えない人のことを考えた。真相は分からないけれど、友人のためにもハッピーな結末だといい。
 気持ちのよい風がカフェの中を抜けていく。
021
Reposted by もものめ
🧫 @grrr-e9493.bsky.social · 05/09/2026
#クーロンの日
042
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 06/09/2026
pictspace.net/items/detail... 頒布ページ作った。 サムネイルがガブリエル先輩なんでちょっと怖いっすね…。
pictspace.net
ヨミツガエフェクト各種 | pictSPACE - 創作活動を支援する同人専用自家通販サービス
pictSPACEは、創作活動を支援する同人専用自家通販サービスです。検索サービスからの除外やパスワード設定など、同人活動の為の安心設定が簡単に行なえます。
031
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 31/08/2026
リザの日おめでとうございまーす。(フライング) 明日は時間がなさそうなのでな。画像はPCからが楽。
042
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 01/09/2026
リザの日おめでとうございます✨️ テキスト。ロイアイなんでタグなしで。 付き合ってない。大佐はほぼ出てこない。マダムのお店でリザさんとモブおねーさんがお話してる。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。

画像情報:generated by 新書ページメーカー / Photo by Biel Morro on Unsplash / フォント:源ノ明朝

以下は本文の内容です。

「上手いものねぇ」
 客を見送って嬢ばかりが残る店で、ジェシカが伸びをしながら言う。
 リザはテーブルを拭いていた。ほのかな甘い香り。肩からこぼれて揺れる金の髪。色の乗った爪も見慣れない。
「あなたのことよ? エリザベスちゃん」
 声にリザは顔をあげる。
「私、ですか」
「そうよ。接客、最初は心配したけど、すごく慣れたじゃない?」
「そうでしょうか」
「そうよぅ。今だとこう、硬そうだけど、お客様の前だと艶っぽくて思わせぶりで、だけど踏み込ませない感じがいいっていうか。……ともかく上手いわよ」
 ねぇマダムとジェシカはマダムクリスに声をかける。マダムもそうだねと頷いてくれた。
 そうなのか、とリザは思う。安心はするがなんだか腑に落ちない。なぐさめられているのでは、とも思う。とはいえ、当初の想定よりは、うまくできたのかもしれない。
「こんな風になれたらってつもりでしています」
「そうなの? 誰かイメージの人とかいたの」
「具体的にはいませんが。色々見たり、話を聞いたり、その中で作ったイメージというか。憧れというか」
「器用ねぇ」
 ジェシカは笑顔だ。多分ほめ言葉なのだろう。自分では、どこかいじましく感じた。それだけ自分の中に具体的に憧れの形があったのは、自分に自信が持てなかったせいだ。
 リザとエリザベスは違う。全然違う。自分ではしない表情をして、自分では口に出せないことを言う。いつからだろう。こんな人になりたいという形が、自分の中で作られていたのは。
「ロイさんもエリザベスちゃんに夢中よ」
「そうですね。あの人はきっと、ああいう女性が好きだと思います」
 にやにや笑いを浮かべていたジェシカは真顔になった。マダムに視線を向ける。マダムは眉間にしわをよせて、小さく首を横に振った。
 ジェシカはリザに視線を戻す。
「ロイさん││というか、あの人そもそも朴念仁じゃない?」
「え? はい?」
「あのね、とりあえず表向きの女たらしなロイさんは置いといての話ね? 結構不器用な人じゃない?」
「そう……ですか?」
 不器用だろうか。なんでもさっくりこなす人である。昔から。
「まあ家のこととかは不器用そうにしてましたが、慣れたらそれほどは」
 ジェシカは渋面になった。腕を組む。
「そうじゃなくってぇ……。ええとね、元々のロイさんはね、もうちょっと純朴なタイプが好きだと思うわ。何ていうの? 田舎から出てきました系? 真面目で一生懸命で男なれしてなくてーみたいな。まあ男はそういう子に夢見るところあるけどさ」
「はあ」
 そういえばウィンリィちゃんにもにこやかだった。
「あー、絶対伝わってない! わかった! いいから、あのね、一回聞きなさい。エリザベスちゃんみたいな方がいいですかって」


 マダムクリスの店にはそうそうしょっちゅう行くわけではない。しばらく間が空いた。
 だから久しぶりに仕事をした日、もしかして前回の話をジェシカは忘れてるのではとリザは思っていた。しかし仕事が終わるのを待ちかねたように、ジェシカはリザに詰め寄る。
「で、どうだった? ちゃんと聞いた?」
「聞きましたよ。やっぱりエリザベスみたいな人がいいって言ってました」
 リザは真っ直ぐに言う。ジェシカはやや上を向いて眉間を指先でおさえた。
「うん、そう……。違うのよ、そうじゃなくって。……そうね、具体的になんて聞いて、ロイさんはなんて答えた?」
 そうですねとリザは思い返す。
 絶対よ、宿題だからねとジェシカは言ったので、リザは真面目に聞いてみたのだ。
「『どういう女性がタイプですか、エリザベスみたいなタイプがあなたは好きですよね』と聞きました」
「なるほどー。それでロイさんの反応はどうだった?」
「『えっ』て言って目を泳がせて。首の後ろに手をやって」
「流石観察眼は適切ね……」
「『そうだな、エリザベスもいいと思う』って」
「『も』には突っ込んだ?」
「いいえ? 『どうしてそんなこと聞くんだい』って続いたので、『ジェシカからの宿題です』って答えました。そういえば大佐もどういう流れでそんな話にって聞いてましたね」
「あー。……で、あなたは説明したわけね? 『田舎の純朴タイプが好みじゃないか、確認してみて』って言われたとかそんな」
「ええ」
「で、ロイさんの反応は」
「机に肘をついて指を組んで、甲に額をのせるようにして、しばらく考えてました」
「あーね、ちょっと落ち込むわよね。期待したんだろうし」
「『好みのタイプは』ってぼそぼそ言いました。『具体的に言うのは難しいけど、強い人だと思うよ』って」
 ジェシカはため息を付く。意外な反応にリザは戸惑ってまばたきした。いいのよとジェシカは頬に手をあてながら言う。
「気にしないで、ヘタレって思っただけだから。││で、あなたはどう思ったの」
「やはり大佐はエリザベスみたいなタイプが好きなんだろうなと」
「あー、もぉおおおお」
 ジェシカは盛大に息をはいた。リザは困惑してマダムクリスに視線を向ける。マダムは首を横に振った。
「ジェシカにかまわなくていいよ。自業自得だ」
「だけどマダムぅ!!」
 不満げな声を上げるジェシカに、マダムは肩をすくめてみせる。
「あんたの気持ちもわかるよ。エリザベスはエリザベスだし、ロイ坊もロイ坊だし。だけどね、前からわかってたことだろう。何をもたついてるんだって気持ちになるだけなんだから、放っときゃいいんだよ」
 修行が足りないわ私、とジェシカは言った。
 リザにはやはりよくわからない。
 エリザベスならわかるのだろうか。
 エリザベスならどうするだろう。
 ││仕方ない人。
 そう言って微笑む赤い唇を、リザはなんとなく思い浮かべた。
021
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 23/08/2026
#クレパスで描きました ようやく手元に来たのでちまちま描いている。(連絡帳の残りに… 飽きたらツガイキャラ。クレパス合うよねって。 ガブリエル(下)は目玉忘れててので、アクリルガッシュの白で修整している。 細かい塗りはできないが、大味でも許される感あるのと、発色が綺麗で気持ちが上がる。
262
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 18/07/2026
カフェとか諸々。 引きは良かったぜ✨️うっふふ。 少尉、中尉と続いたのでワンチャン大佐を期待して紅茶を頼んだら、階級めっちゃ飛び越して大総統だったよ。ああうん…。 大佐のフィギュア持ってきて頂いていたので遊ぶ。 たのしいいちにちだった!!
041
Reposted by もものめ
マヤ @jellymlk.bsky.social · 03/07/2026
🖤
05617
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 05/07/2026
ロイアイのワンライ過去お題チャレンジ お題は妥協 リザさん士官学校。モブのお嬢さん方は今後特に出ない見込…。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。

画像情報:generated by 新書ページメーカー / Photo by somephoto / フォント:源暎こぶり明朝

以下は本文の内容です。

 士官学校の寮は4人部屋だった。男子は6人部屋と聞いたが良くは知らない。それでも満室な男子寮と比べ、女子寮は一部は物置として運用されている。
 リザは入寮が解禁された直後に入寮した。地元は不便だし、どうせもう家には他に誰もいない。部屋を掃除して、規則を覚えて勉強をした。平和だ。
 次に来たのはベッキーという少女だった。よろしくと彼女は早口に言った。かまわないでと言われたから、リザは彼女のベッドや机をのぞいて掃除をした。他に特に会話はない。
 その次はレベッカだ。ハァイと手を差し出されて、リザは戸惑いながら握り返した。握手とかするのとベッキーは嫌そうに言い、レベッカはほがらかに笑った。掃除は自分のだけでいいんじゃないとリザは言われて、とはいえ人が来ていないならとまだ空いているベッドや机周りは掃除する。
 損な性分ねとレベッカは呆れた顔をしたけれど、ごみ捨ては手伝ってくれた。
 最後に来たのがミランダである。彼女は部屋を嫌そうに一瞥して、それからため息をついた。ハァイ、これからよろしくねと笑顔を向けたのはレベッカである。ミランダは小さく会釈した。
 ミランダはしばらく自分の場所を掃除せず、リザが掃除をしているのを見てどうしてあなたがしているのかと聞いた。
 意味がわからずリザは当惑した。そこにベッキーが、「自分のスペースは自分で掃除すんのよ」と独り言みたいに言う。ミランダは衝撃を受けた。しばらく呆然と床を見下ろす。
「私、どうしてこんなところ来ちゃったのかしら」
「軍人になるためでしょ」
 ミランダの言葉に答えたのはレベッカである。
「それ以外の理由で来るの」
 あたしは元から軍人だけどねとベッキーが言う。
「あたしはここならはい登れるって思って来たよ。難しいって言われたけど」
 一般兵の訓練を請けながら、伝をたどって勉強したのだとベッキーは説明した。高望みだってバカにされたけど、幸い隊長が応援してくれてさ、だから恩返ししないと、と。
「私も最初は一般兵を考えたわ」
 リザは言う。そうなの? とベッキーは興味もなさそうに言った。
「あんたちゃんと勉強できた子に見えるけど」
「合格した人にお古の教科書をもらったの。それで」
「あー、いっしょじゃん」
 ベッキーは笑う。初めて見る笑顔だったかもしれない。
 高望みとベッキーは言った。自分も高望みだろうとリザは思う。
 一般兵として軍人になる。それはお金も身よりもない子どもの、ごくごくありきたりな行き先だ。
 別段士官でなくても国の礎にはなれるだろう。だけど、どうせならなんて思ってしまったのだ。おまけにリザはマスタングの勉強した本を処分しておくからともらっていた。そしてそれは、ちゃんとしまって残してあったのだ。
「結婚は嫌だと言ったら入れられたのよ」
 言ったのはミランダだ。リザはどう考えたら良いのか分からず言葉を失ったが、「あー、お嬢さんぽいもんね」とレベッカは言った。からりとした言い方だった。
「あたしは妥協よ」
 レベッカは腰に手をあてる。
「エリートと結婚したいの。けど、エリートと知り合える場所なんてないじゃない? 飲み屋の女は趣味じゃないし。だから」
「え、結婚相手探しに来たの、あんた」
 ベッキーが顔をしかめる。そうよとレベッカは軽やかに肯定した。
「あと手に職をね。あたしは玉の輿希望だけど、それは幸せになるためであって、他の選択肢がないから仕方なくってのはね、違うでしょ」
「そうね」
 言ったのはミランダだ。顔を上げている。彼女も力が抜けたのだろうかとリザは思った。少なくともリザは、レベッカの言葉に背中を押された気がした。ベッキーはどうなのだろうと視線を向けるが、よくわからない。
 ルームメイトかとリザは思う。他人と過ごすのは正直気詰まりだったけれど、なんとかなりそうな気もする。
 ││どうしてこんなところ来ちゃったのかしら。
 ミランダの言葉を思い出した。
 高望みでも妥協でも、選んだのが自分でも他人でも、私たちは今ここにいる。
 そしてどこへ行くのだろう。
 行く先に彼がいればいいなと思ったけれど、今考えることではない気がしたから、リザは見ないふりをした。
031
Reposted by もものめ
🧫 @grrr-e9493.bsky.social · 05/07/2026
ハボック
073
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 07/07/2026
リンランの日おめでとうございます🎋 オリキャラひとり語りでリンもランファンも出ない。(そもそも約束の日から100年後くらい) あとリンにモブ后が沢山いる。 まあでもリンランだと…私は…思うよ。 www.pixiv.net/novel/show.p...
pixiv.net
#鋼の錬金術師 2015、アメストリスにて。 - つかさの小説 - pixiv
ユィシン、元気かい。 旅行としか言わずにシンを発ってしまった。ごめんよ。あの時はなんていうか、僕じゃ君の力になれないんじゃないかって、そんなふうに思ってしまったんだ。 僕は今、アメストリスのリゼンブールという村にいる。 ロックベル工房を訪ね、過去の帳面や領収書を見せてもらった。な
021
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 29/06/2026
ロイアイのワンライ過去お題チャレンジ お題は土産 お題は添えるだけで…目的は時系列にそって連作書いてみようなので…。 ヒューズ視点。6枚なのでリプに続く。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。

画像情報:generated by 新書ページメーカー / Photo by Jeong Eun Lee on pixabay / フォント:アプリ明朝

以下は本文の内容です。

 扉の向こうにいるのがロイだと認識して、ヒューズはそれを開けた。ロイはそこそこ大きい荷物を持っている。泊まる気だろうか。
 連絡なしの訪問は珍しい。ヒューズは笑みを浮かべる。
「久しぶり。どーしたんだよ」
「セントラルに来たから、ついでにな。都合が悪いなら帰る」
「そんなことは言ってねぇよ? 上がれよ」
 えー、つれないとか適当にじゃれにかかる己に引っ込むように脳内で言う。ロイの雰囲気はそういう感じではない。落ち込んでいる、ようにも見える。
 椅子をすすめ、コーヒーを用意する。甘いものでもと思ったが、今手元にあるのはグレイシアが焼いてくれたクッキーである。手作りだから一週間以内に食べてねと渡された。大事に大事に少しずつ食べている。
(っつか土産とかねぇのかよ)
 責任転嫁した。まあ甘いものはなくてもいいだろう。コーヒーを出してやると、ありがとうとロイは小さく言った。
 ヒューズは自分のコーヒーをすする。向かいの席の親友は何も言わない。ぼーっとしている。
「なに、女?」
 声に反応してロイは勢いよく顔を上げた。面食らってヒューズはまばたきする。そうなのかと脳内でつぶやいた。ロイは堅物なくせにあしらいは手慣れてる。つかまるとしたら純朴なタイプだろうか。
「旅行か? 誘ったけどふられたとか」
「え? いや、これは師匠の家に行ってたからで。旅行とかじゃない」
「荷物が多いから」
「挨拶だから正装を用意した。そこで師匠が急死されて……」
「ああ、それで落ち込んでんの」
 それならロイがらしくなくても仕方ないかもしれない。
「落ち込んで……」
 オウム返しにロイは呟いて、それから違うなと小さく続けた。
「落ち込んでない。……そう、師匠が亡くなったのに。落ち込んでない。それどころか昂揚してる。そうだ、ヒューズ、俺は」
 ヒューズはまばたきする。言葉通りロイは昂揚に目を輝かせていた。先程までの茫洋とした態度はどこに消えたのか。
 ロイの指先が机を叩く。これは言葉を探しているときの癖だ。視線が机の上をさまよっている。これは頭の中で忙しく何かを││もっぱら錬金術を││考えている時。ヒューズの頭は観測したことを整理し、紐づけていく。
 今は卒業休暇だ。士官学校が終わり、任官地に行くまでの時間の休暇である。人によってやや長さは違うが、最長は2か月だ。実家で過ごすものが多い。おそらくロイはその休暇を利用して師匠に挨拶に出向いたのだろう。
 ロイはコーヒーを口元に持っていったが、飲まずにテーブルに戻した。指先が小さく震えている。ロイは息を吸った。
「師匠の残した秘伝があったんだ。錬金術の真髄。まだ完全に理解はできていないが、手が届く感触はある。これから研究して││。簡単ではない。簡単ではないさ。だけどもう答えはわかってるんだ。だから俺は手に入れる。きっと。きっとだ。師匠の焔。あの複雑でうつくしい││」
「へぇー……。まあ良かった、のか?」
 うわ言めいたロイの言葉はまだ続くようだったが、あえてヒューズは口を挟んだ。危ういなと思ったのだ。
 師匠が亡くなったというのだから良くはないのだろうが、ロイの興奮は伝わる。行動に遅れて、自分は今何を見て危ういと感じたのだろうと思考した。
 ロイの興奮それ自体は別に問題ない。けれど、そう、饒舌にすぎる。おまけに目を合わせない。ロイは後ろめたいものを持っているのではないだろうか。
 女かと聞いた時にロイは反応した。そういえば師匠には娘がいると前に言っていなかったか。
「娘さんは気の毒にな。確かひとり娘って言ってただろう。さびしいだろうな」
 ぎくんとロイが固まる。口にしておいてヒューズは面食らった。錬金術への興味にまさるものがあるとは思わなかった。
 ロイは言葉を失って、両手で顔を抑える。ひどく疲れて見えた。肩が丸まっているのは、防御反応だろうか。
 ヒューズはしばらく待った。コーヒーが冷えて
121
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 24/06/2026
余剰を〜の文章は妙に気負ってんなーとざっくり読み返したら、そもそも全体に前のめりだった。 あれだな、多分それこそ会心の1文を出したかったんだろうな私…。そんな力まなくてもって今見るとなるけど、一生懸命なのは悪くない。 ロイアイ解釈は、こういうギスギスしてるのにちょっとほころびを見せるのが好きだな。 x.com/i/status/128...
x.com
つかさ (@2ChKJXJ8Q2b0e4S) on X
ワドパレ22礼儀正しく【「ばいばい」】【屋上】【知らない】 ロイアイだけど3000文字超えたので。大佐中尉。やや甘い? 晴れた日のどこまでも青い空の下、それは決闘みたいに真摯で命がけの嘘だった。 https://t.co/PJImJE93tI
021
もものめ @akatsukinoen.bsky.social · 16/06/2026
ご指摘ありがとうございます。 確かにそうですね。 全てファンの推測で、当該ポストは後々一人歩きし出すといけないので削除しました。 ただ先生が連載前か初期の頃に「遠野物語を読んでおくとより楽しめるかも」というニュアンスの事を仰っていたのとダンノハナ、デンデラ野はほぼそのままなので可能性は非常に高いかと。 格ゲーはおそらくファンの一考察ですね。 駅名については名前と同じ駅名がたくさんあって関係が近い人は近い路線にある、というをファンの方が発見したという話でした。 大変失礼致しました。
010
もものめ @akatsukinoen.bsky.social · 14/06/2026
デラさんとハナちゃんは偽装結婚で籍は入れてないんだと思ってましたが違うのかな🤔 あと東村で生活している人→戸籍なしだけど出稼ぎと称して下界に降りる事があるから下界の東村関係者上層部には戸籍取得する伝がありそうだけどどうなんだろ?
010
Reposted by もものめ
🎃touki🎃10/11南3な08b @darkdatickss.bsky.social · 11/06/2026
どうしても見たことある気がしてならないのですが、検索かけても見つけられなかったので、パクってるぞ?!ってなったら教えて欲しい。(半分私信) マスタング組 信じる仲間。 スクショで済ませるめんどくさがりや
142
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 11/06/2026
そしてこっちも縦読みー。 ロイアイデーおめ! 内容は全然めでたくないな!
142
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 11/06/2026
そして昨日せっせと仕上げてた絵。 ノイズが楽しかった…。 絵は描くたび課題が見えるな。伸び代があるとも言う。しかし私の中で優先度が高くないので、忘れた頃書いては、むーんってなる繰り返し。 まあ少しは前進しとるやろ。
041
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 10/06/2026
#ロイアイの日 おめでとうございます! SS。未来。できてはいない。ロイとエドが話してる。リザさん出てこない。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。

画像情報:generated by 新書ページメーカー / Image by ぱんじ / フォント:源暎こぶり明朝

以下は本文の内容です。

「そーいや、そっちはしないの、結婚」
 遠慮のないエドワードの言葉にロイは顔をしかめる。普通なら話の流れが見えたところで流すのだが、目の前の青年は錬金術の話をつらつらしていたくせに唐突にそう聞いたのである。抜き打ちだ、とロイは思った。
「突然なんだね」
「や、そういや見たなって。駅で。タブロイド紙にさ、マスタング大将とうとう年貢の納め時か、みたいな」
「年貢の納め時……」
 ロイの呆れた声に、ひひ、と青年は肩をゆらせる。
「遊んでばっかだったイメージまだ抜けてないのな。なんとか大将のご令嬢とか、クレタの姫君がどうしたとか。まあ全然具体的じゃなかったけど」
「読んだのか?」
「まあ暇つぶしに?」
 エドワードはそっぽを向く。彼なりに気にしていたのかもしれない。ロイは頭をかく。遊んでねぇのにな、とエドワードはぽつりと言う。どうやら机の上の書類を見ているようだった。
「まあ大佐時代とは違うな」
「あの頃だって別に遊んでなかったんだろ」
「……大人になったな」
 ついそう口にしたら、エドワードは嫌そうに睨んできた。けれどもすぐに切り替えたようで、肩から力を抜く。
「まあもう3児の父だしなー。……えらいのはウィンリィだけどさ」
 本当に大人になったなと思ったが、今度は口にしなかった。ロイは笑う。
「老後の茶飲み友達にはなってくれるらしい」
「は? 何の話」
「食事のことを心配してくれて、よく作りに来たりしてくれるんだ。彼女がいないと何もできない。そう言ったら、このくらいの世話ならずっとしますよって言ってくれたから」
「え、なに、プロポーズしてたんだ。ふられた?」
 言葉は遠慮がなかったが、声の響きはむしろ柔らかかった。ここ数日ずっと胸の中でわだかまっていたから、言葉にできてロイは少しほっとする。
 誰の話なんてことは、お互い口にしない。今更だ。
「そうだな。そういうことなんだろうな」
 ずっと特別だったし、彼女のなかでもきっと自分は特別なのだろうと思っていた。自惚れだったのかもしれない。むしろ特別にできない理由ばかり思い浮かぶくせに。
「あー。あのさ。……とりあえず俺はここで帰るんだけど」
 エドワードは立ち上がる。視線を泳がせ頭をかいているのは彼らしくない。不思議に思っていると、手をおろして真っ直ぐに視線を向けてきた。
「俺の親もさ、別に籍は入れてねぇよ。一緒に暮らしてたのだって数年だ。だけど結婚してたし夫婦だった」
「あー、うん」
 エルリックはそういえば母親の姓だった。そもそもホーエンハイムに籍はなかっただろう。
 ぽんと肩を叩かれる。じゃあな、と青年は戸口に向かった。けれど振り返る。ポケットに手を入れて、どこか面倒くさそうな顔をしている。
「いつまでも一緒にいて老後はお茶でも飲みましょうってのも、愛じゃね?」
 あっけにとられて言葉が出ない。
「あんまり甘えすぎんなよ」
 ひらひらと手を振って青年は出ていく。左右の足音の違いが、昔ほど大きくない。オートメイルの技術は進んだ。きっとあの頃ほどには重くないのだろう。
 しまった扉をロイはながめる。
「愛、ね」
 らしくないなと思うと笑ってしまった。平気そうな顔で言っていたけれど、今頃らしくないことを言ったと頭をかきまわしているのではないだろうか。肩をいからせ、不本意さに足を早める青年を想像する。
 ふさわしくないだとか、結婚するならもっとちゃんとした方がとか、あの時に彼女がこぼした言葉を思い出す。ロイは全部を頭から否定したが、けれど結局、私じゃ駄目なんですという彼女の言葉を拒みきれなかった。自分では駄目かもしれないとロイだって思ってしまったのだ。
 生活をおろそかにしがちなロイのために、食事を考える彼女の顔を思う。必要な書類を差し出す手。厳しい叱責。
 ロイの仕事は今はもう多岐にわたりすぎていて、補佐も複数人になっているし、護衛も彼女の担当ではない。けれども彼女は昔と変わらない時間を彼に注いでくれている。
(……籍そのものは問題ではない)
 形にこだわりたいのは自分の我儘かもしれない。理由がなんであれ、そばにいるという形が変わらないなら、いいかもしれない。本当に譲れないのはそこだから。
「ま、挑むのは慣れているさ」
 うそぶいてみる。今だって挑戦の途中だ。そして彼女は自分のそばにいてくれるのだ。
 茶飲み友達からの逆転の日だって、どこかにあるかもしれない。
 ノックの音がして、ロイは顔を上げる。
031
Reposted by もものめ
momo @0520momo.bsky.social · 03/04/2026
#FMA  🌸🍻🍡
02719
Reposted by もものめ
momo @0520momo.bsky.social · 01/06/2026
#FMA  ㊗ロイの日
0108
Reposted by もものめ
ともべぇ @tomobesan.bsky.social · 01/06/2026
去年のロイの日イラストまとめました www.pixiv.net/artworks/145...
pixiv.net
#鋼の錬金術師 2025年 ロイの日まとめ - ともべぇのイラスト - pixiv
2025年の6月1日は日曜日大佐のイラスト描いてロイの日を満喫するぞ…と、その日の朝に思いつき6時、9時、12時、15時、18時、23時にUPしたロイの日イラストまとめそして無謀トライを優先させ、あと
011
Reposted by もものめ
ともべぇ @tomobesan.bsky.social · 01/06/2026
ロイの日 まにあってよかった ひさびさに徹夜してしまったが…(≧∀≦)ゞ
123
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 31/05/2026
画像の方が認識しにくいか? ロイの日おめでとうの縦読み。 ついったは明日RTの合間に投下するのだ…。ボットじゃないですアピ的な。 ぶきをてにした じぶんをたのみ かえんがてらす けっかはむざん ただひとりでは はなったひばな ちりをつたうも まどうばかりで まちがいただす なかまとであい もえるはやぼう きらめくひのこ りそうをむねに みんなでいこう 部下たち守り・皆で行こう 「皆がいるから」なのは多分大佐もそうだったんだろうなーとか思って。 素材はhttps://www.pixiv.net/artworks/111922715
054
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 31/05/2026
ロイの日おめでとうございまーす! テキスト。カプはない想定。おかげで今まで書いたことないキンブリーだった。 捏造設定。かりんさんと話してた、兄弟子だったら面白いかもーのやつ。 ロイアイ設定のほうが背中焼くときにより気持ちが揺れたやろなと正直思ったが、こっち方で書いたことないからロイの日で良いかと。 まあそのうちロイアイでも書くかもしれんが。 www.pixiv.net/novel/show.p...
pixiv.net
#鋼の錬金術師 #ゾルフ・J・キンブリー 焔の後継者 - つかさの小説 - pixiv
負けることよりも嫌なのは逃げることだ。それはうつくしくないとキンブリーは思う。無残でみっともないことだと。 刑務所を出たキンブリーを迎えに来た男の正体は、ホムンクルスだった。 出所前に協力要請の話は聞いている。そもそも内乱後、処刑されるはずだったキンブリーを活かしたのがホムンクル
042
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 31/05/2026
ロイの日おめでとうございますその3 みんながいるから。 縦読みこねてた時間と被ってるからね…。 珍しく複数人描こうと思ったのはよいが、塗りまで気力が保ってない。
054
もものめ @akatsukinoen.bsky.social · 28/05/2026
おぉすごい!!RT
000
Reposted by もものめ
🎃touki🎃10/11南3な08b @darkdatickss.bsky.social · 27/05/2026
ヒヒのやつできなかった人もいると思うので、あれ素材集めた後も演出あってすごくてさ、ただの錬成陣パズルじゃなくてちゃんと重なってるとこが最高にしびれました。
132
もものめ @akatsukinoen.bsky.social · 27/05/2026
あ、アルの素材集めはなんとかなって猫図鑑は埋まりました!
110
もものめ @akatsukinoen.bsky.social · 27/05/2026
今日は仕事お休みなので1日グラブルに捧げようと思ってるんですがコラボ終了までにあと何をやっておけば🤔
000
もものめ @akatsukinoen.bsky.social · 27/05/2026
なるほどそれで帰れないエンド! 納得!
010
Reposted by もものめ
🎃touki🎃10/11南3な08b @darkdatickss.bsky.social · 27/05/2026
少将の騎空団に戻るからお別れって感じだった。船治ったんだな。帰るための機材を直すための素材探しの旅。また会えるらしいというか依頼だして助けてもらうていう。最近は多いがキャラ実装されてるからあえて帰らないエンドにしてるんだろうな。だいぶ空の世界カオスになってきてる。今日は推し。宣う大佐とあしらうリザと少将の船を持ち逃げしようとしてるグリード。
021
Reposted by もものめ
🎃touki🎃10/11南3な08b @darkdatickss.bsky.social · 24/05/2026
バトル3奥義フルチェイン!!!!公式でも揃わんかった共闘楽しいね。
011
Reposted by もものめ
🎃touki🎃10/11南3な08b @darkdatickss.bsky.social · 21/05/2026
大佐はどっちのことも差してあっちが素って冗談めかしたかなと思うんだけど、リザが御冗談をって返すの、リザはガチの素を知ってるわけですよ。だからあの優男モードは素じゃない(無論自分もそんな事を言うタイプじゃない)って。いうさ。さ。大佐の素はロイ坊ですからね…義理の母上に優しいホントの優男。
021
Reposted by もものめ
🎃touki🎃10/11南3な08b @darkdatickss.bsky.social · 21/05/2026
一人じゃ抱えきれなくて良かったら大佐とリザとショートエピソード見てほしい。 あの最後の大佐のセリフ、自分と見せかけてリザのこと言ってないか???www
021
もものめ @akatsukinoen.bsky.social · 17/05/2026
@darkdatickss.bsky.social とうきさん、こんにちは。 いつぞやのイベントでは大変お世話になりました。 いきなりのメンションすみません🙇‍♀️ 実は勢い余ってグラブルを一昨日始めまして。 クエストのためにどこの騎空団に所属したいのですが、恐らく鋼イベントの時しかやらないと思うので全く存じ上げない方のお世話になるのは申し訳ないなぁと思っていたところ、とうきさんが鋼の方に入っても良いよと仰っている有難いポストを拝見しました。 ご迷惑でなければぜひお願いしたいのですが、お許しいただけませんでしょうか?
100
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 12/05/2026
ロイアイのワンライ過去お題チャレンジ お題は寄り道 カップリング色は薄めな上に単独だと面白みに欠ける気はする。 まあでもこういうぐるぐるしてるのは私は好きです。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。

画像情報:generated by 新書ページメーカー / Photo by Anisur Rahman on Unsplash / フォント:源暎こぶり明朝

以下は本文の内容です。

 気づくと駅前にいた。以前、駅員に声をかけられそうになったことを思い出して、リザはその場を離れる。
 周囲に家がなくなって足を止めた。通る人も少ないのか、道も半ば草に埋まっている。片手はやや道が盛り上がっていて、汽車の煙が流れるのが見えた。どのみちまっすぐ来たのだから、帰り道はわかる。
(何してるんだろう)
 寄り道はよくないから、基本的にはリザはまっすぐ家に帰っていた。だいたいリザは聞き分けの良い子だ。怒られるのは嫌だったし、しなければいけないことをすれば安心できた。
 寄り道なんて疲れるだけだ。まっすぐ、まっすぐ、言われたままに。
 だけど今はどうしても帰る気になれない。
 疲れていた。しゃがみこんで足を抱え込む。何してるんだろうともう一度思う。帰らなければ。帰って、服を取り入れて、ご飯を作って、片付けて、明日の用意をして。
(……なにもしたくない)
 父は病気だから、リザと一緒に食べないと言う。別にかまわないと思った。今までだってほとんど一緒に食べてなんかいない。それよりもちゃんと休んでくれる方がいい。
 だから帰るべきだと思ったけれど、体は動かなかった。指先に力を込める。ここから動きたくない。
 しばらくそうしていたら汽笛が遠く聞こえた。次の駅についたのだろうか。それとも新しい汽車が来たのだろうか。それほど時間が経ったのか。
(汽車か)
 前に一度マスタングさんと一緒に乗ったなと思い出す。知らない駅の名前を放送で聞いた。窓の外を飛ぶように流れていった景色。いつか連れて行ってあげるとあのひとは言った。いつかいつかいつか。リザを置いて行ってしまったくせに。
「嘘つき」
 呟くと不意に涙がこぼれた。どうせ誰もいない。リザは頬に伝うものをそのままにする。
「嘘つき、嘘つき、嘘つき」
 重いものが揺れる音が近づいてきた。強い風の音がして、リザの背後を過ぎていく。それでは先程の汽笛は次の汽車のものだったのだ。見上げれば土手の向こうにたなびく黒煙が見えた。音が去っていく。
(マスタングさんは悪くない)
 知っている。彼がやさしさからそう言ったこと。嘘のつもりはないこと。頼めばきっと応えてくれただろう。どんなに勉強に忙しくても。
 ひたむきな彼の横顔を思い出す。
 あんなふうにはリザはなれない。
 父ほどではなくても、マスタングの勉強への打ち込みようはクラスメートなんかとはまったく違っていた。手が届かないなんて、きっとふたりとも考えないだろう。脇目も振らずに何かを求めるような姿勢はリザにはない。
 だけど多分それでもいいのだ。足元には小さな青い花が揺れている。リザは生まれ育ったこの場所が嫌いではない。遠くへ行ってみたいと思いはしても、手元にあるものを捨てて行ってしまうような、闇雲な情熱を持っているわけではない。
 気持ちの良い風が吹いている。濡れた頬が冷たい。リザは目元をこすった。こんな顔で村中を通るのは嫌だ。自分が今いる位置を考える。村の外側を通って家に帰れるだろう。
 立ち上がった。ゆっくり歩き出す。
 疲れたなとは思ったが、ひとりで歩くことはできた。今までと同じだとリザは思う。家のことをする。学校へ行く。欲しがらなければいい。そうしたら辛くない。
 家についた。テーブルの端に見慣れないものがある。どうやら手紙だった。父は今日出かけたのかとぼんやり思う。どうして手紙をこんなところに置いているのだろう。
 手に取った。リザ宛てだ。心臓がはねる。手が震えた。
 慌てて確認すると、ロイ・マスタングの名が読めた。とたん、胸が燃えるような錯覚におそわれる。
 ││お前はもっと、我儘を言ってよかったんだ。
 父の言葉が胸をかすめた。
 連れ出して欲しいとは今は思っていなかった。
 戻ってきて欲しい。ここにいて欲しい。どこにも行かないで欲しい。手放したくない。もうけして。
 ここにいてくれるなら何でも差し出すのに。
 本当はこの時、そんな風にきちんと言葉にできたわけではないけれど。
 手紙はやさしい内容だった。元気にしてます。リザと師匠は元気ですか。なつかしいです。士官学校は男ばかりで、珍しく思うことも多いです。錬金術の勉強もしています。いつか師匠に認めてもらって、焔の錬金術を学ぶことができればと思います。また連絡します。││。
 手紙を読み終わって、リザはほっと息をつく。
 どうしてかまっすぐな道が見えた気がした。欲しいものに向かって、まっすぐに伸びる道が。
021
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 06/05/2026
支部にまとめを投下。 話としてはあんま動いてないような。 特に加筆もないです。 www.pixiv.net/novel/show.p...
pixiv.net
#73 いつもの場所・お断り・母・スキャンダル | ロイアイ版ワンドロ・ワンライ - つかさの小説シリー - pixiv
家に帰って、リザはマスタングに手紙を渡した。ローラが書いてくれたものだ。中身は知らない。 一昨日からマスタングはリザをほめそやすようになった。それに困っていたリザに話しかけてくれたのがローラだ。熱心に問われてリザがマスタングのことを相談したところ、手紙を書いてくれたのである。 ち
021
Reposted by もものめ
ともべぇ @tomobesan.bsky.social · 05/05/2026
黄泉ツガ・ぱろ www.pixiv.net/artworks/144...
pixiv.net
#鋼の錬金術師 黄泉ツガぱろ - ともべぇのうごイラ - pixiv
黄泉のツガイのアサちゃん兄様チャレンジ(笑)を見ていたら描かずにはいられなくなった大佐中尉
021
もものめ @akatsukinoen.bsky.social · 04/05/2026
せっかく松屋カードを手に入れたので「ダンダダン」 Animation Works展行ってみた。 GW中の割に空いててゆっくり見れた…のはいいんだけど。 百貨店の催事場なんで仕方ないけど前回のサンシャインを考えるとやっぱ狭いな~。 それで鋼とヨミツガ両方展示するんだからちょっと消化不良にならん?🤔 例のアドカードが他のチラシと一緒に無造作に置かれてたからまた貰ってきちゃったよw
010
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 04/05/2026
ロイアイのワンライ過去お題チャレンジ。 お題は我儘。 ホークアイ父ひとり語り。淡々と暗い。 全6枚なのでリプに続くよ。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。

画像情報:generated by 新書ページメーカー / Photo by somephoto / フォント:源暎こぶり明朝

以下は本文の内容です。

 我が子に我慢をさせている自覚がホークアイにはあった。そもそも自分は多分子どもを持つべきではなかったのだろう。
 それなのに、けれど夢想の中でもどうしても、あの時の彼女の手をこばむことはできなくて、だから出会いも結婚したことも子を持ったことも、後悔はしていない。
 惹かれてしまったものを拒むことはいつだってできなかった。錬金術も、彼女も。ホークアイの人生の前にそれらは避けようもなくあって、だから己の持てる限りの情熱をそそいだことは、もう自然ななりゆきだった。どうしようもなかったのだ。彼にとっては。
 けれども、それとリザに割を食わせてしまったことはまた別の問題だろう。
 体の具合が良くない。
 ずっと思わしくなかったのを放っておいて、今更病院に行ったのは多分弟子がいなくなったせいだ。腹立たしかったから、八つ当たりのように自分のしないことをしたくなった。
 結果はろくでもない。医者は最初町の病院に行くことをすすめた。金がないとホークアイは断った。医者は顔をしかめ首を横に振って、可能性の高い病気と、今後の経緯を説明した。もちろん可能性でしかないとも医者は言った。だからきちんと調べるべきだと。
 ホークアイは医者の進言を無視することにした。それが己の体を雑に扱う行為であることも、子どもに対する責任を欠く行為であることも承知していた。けれども、ホークアイはいつだって、そんな風に選んできたのだ。
 正しさは要らない。情熱しか選べない。
 決めたけれど、リザに対する責任に関しては思うこともあった。だから数日考えた結果、彼は娘の部屋を訪ねた。自分の身体のことを簡単に伝える。
 うつる可能性もあるから、食事を一緒にすることは今後もやめる。私のことは気にしなくてもいい。学校はきちんと行くように。
 リザは母によく似た目を丸く見開いていた。問い詰めるようなことはなかった。泣きもしない。衝撃を静かに受け止めて、うつむいてわかったと呟いた。物わかりが良いことはこの子にとっては不幸だなと、他人事のようにホークアイは思う。
「話はそれだけだ」
 あまり居続けないほうがいいと判断して、去ろうとしたら、でも、とリザは言った。
「治るんでしょう」
 ホークアイは一瞬息を吸う。
「……わからん」
「お医者さんは、なんて?」
「安静にしていろと」
 性格には滋養をつけてとも言われたが、無理なことはわかっていたから、ホークアイはそれを伏せる。
「幸い、体を動かすような仕事ではない。今まで通り部屋ですごす」
「そう……。だけどせめて、本もベッドで読むとか」
「意味があるのか」
 ホークアイの反問にリザは顔をゆがめた。
「私がそうして欲しいの」
 その声が亡き妻のものとよく似ていたから、ホークアイは逆らえなくて、わかったとうべなった。リザはほっと肩から力を抜く。
「ごめんなさい」
「……いや。お前はもっと、我儘を言ってよかったんだ」
 リザは答えなかった。だからホークアイは部屋から出る。戸を閉めようとした瞬間、すき間からこぼれ出るようにその声は届いた。
「だってそんなのよくわからない」
 慣性の法則に従って戸は閉まる。閉まった戸の前でホークアイは立ちすくんだが、けれど戸を開けることも声を出すこともしなかった。
 疲れていることを自覚する。ベッドで休もうと考えた。そうして欲しいと彼女が言うなら。
 ベッドに入った。我儘かとホークアイは思う。リザと違って、子供時代のホークアイは、我儘ばかり言うとよく叱られた。彼は自分の選んだことしかしなかったから、親はずいぶんと苦労したらしい。
 共感はできなかった。独り立ちできる年齢には家を出たから、己の両親が今どうしているのか彼は知らない。
(あの子を渡してしまえばよかったのか)
 今更に思う。きっと妻を亡くしたときにでも、そうすればよかったのだ。リザは素直で真面目な気質で、おそらく両親の希望を叶えられただろう。こんな風に不安定な立場にすることもなかった。
121
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 02/05/2026
アルメイの日おめでとうございます。 カップリングものぽいものを書けたのではないでしょうか。 ご都合主義時空にいます。 シチュエーションは診断メーカーに頼ったよ。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。

画像情報:generated by 新書ページメーカー / Photo by freestocks.org on Unsplash / フォント:源暎こぶり明朝

以下は本文の内容です。

 いやいやいや、とメイは思った。意味がわからない。どういう状況なのか。
 あなたはヘビになっています。キスをすればここから出られます。なお、この文字はあなたにしか見えていませんとか書いてある。
 なるほど確かになんだか視点がやたらと低いし、手も足も動かせない。ぬるん、と体をうごかせば思いの外早く動ける。いや、己のことはどうでもいい。
(キス!!)
 メイは乙女である。キスには思い入れがある。別に不思議な状況事態は構わない。いばらの森で眠るお姫様、毒リンゴを食べてガラスの棺に収められたお姫様、どきどきしながら読んだものだ。不思議な話はどんとこいだし、キスだって別にいい。いやそれは相手にはよるが。
「継ぎ目がないのはどういう構造なのかな……」
 壁に手をあてながら呟いている少年を見上げる。どこかさわやかさのある優しい顔立ちはきっちりメイの好みだった。金色の髪と目もお伽噺ぽくて素敵だ。白馬に乗ってマントをなびかせた姿を想像してみると、これがまたなかなかハマる。すてき、と頬に手をあてたいところだが、あいにくとヘビに手はない。
「そもそもボクはなんでこんなところにいるんだっけ。君も││、ボクが連れてきたのかな? ごめんね」
 少年は膝をつくと、ヘビの姿のメイに話しかけた。いいえ、気にしないでください! 伝えたかったが、なんだか息をもらすような音が出ただけだった。可愛くなくてメイはがっかりする。
「元気がないね。水も何もないもんね。まあそのうち兄さんがどうにかしてくれるんじゃないかって気がするけど。……そういや兄さんはどうしたんだろうな」
 思い出せないなぁ、トラブル起こしてないといいんだけど、と困った風もなくおだやかに続けている。そういえばメイもどうしてこんなことになったのかまったく記憶にない。彼も同じなのだろうか。
「どうしようかな」
 言うと彼は部屋の中央に座ったが、特に思いつかなかったのか寝転んだ。なぐさめようとメイはそばによる。顔をのぞきこむと、彼は指先で頭をなでてくれた。
「心配しないで。……ってヘビに言うのもおかしいけど。でもなんだか、気持ちが通じている気がするんだよね。どうしてだろうな。この不思議な部屋のせいかな。どうすれば出られるんだろう」
 キスだ。そうそうそう、とメイは慌てる。顔が近い。今ならチャンスではなかろうか。
 ためしに首をもたげてみる。長さが足りないだろうか。頬の上をすべれば可能そうだが、流石にそれは彼に悪い気がする。
(それに)
 冷静に考えたらすごく恥ずかしい。ヘビの姿とはいえ。このひとに。自分からとか。そんなそんなそんな。
(それに、だって)
 お姫様はキスされるものだ。素敵なお姫様だから、王子様はキスしてくれるのだと知っている。それは呪いを解く祝福だった。メイはきちんと物語の文脈を把握している。もちろん相手がヘビだとしても、こころが通じていれば、やさしい王子様はキスしてくれるかもしれないが。
 そもそも初対面だし。
 だけどきっと、やさしい人だと思うけれど。
 ヘビに対してもやさしい口調で話す彼は、自分を救ってくれるんじゃないかなんて、そんなひとり勝手な期待をしちゃったりするけれど。
 少年は寝返りをうった。腕を枕にするようにして、メイをじっと見る。きれいな目だなとメイは思った。茶色がかった金色の目に映る自分は、かなしいことに不気味なヘビだが。
(せめてもう少し可愛い姿ならよかったのに)
 子犬ならキスくらいしてくれただろう。こんな不気味な姿では、たとえ口をきけたとしてもお願いはできない。申し訳ない。だけどこのままでは彼も出られない。それはきっと困るだろう。
「もしかしてボクの妄想かもしれないけど、君ってすごく素直な人なんじゃないかな」
 くすくすと少年は笑った。
「君、ボクの心配してるんじゃない? そんな目してるよ。不思議だなぁ。生き物は別に嫌いじゃないけど、こんな風に気持が通じている感じがするのは。……ね、どうしたらいい。なぐさめたいんだけど」
 メイは首を横に振った。
「やっぱり通じているのかな。……ね、目を閉じてみてくれる。試してみたいことがあるから」
 声にさそわれるように目を閉じた。
 ちゅ、と音を聞いたように思ったけれど、妄想だったのかもしれない。
 メイは光に包まれる。手で口元を抑えた。視界の端に己の黒髪が揺れるのが見える。多分、もとの姿に戻っていた。
 少年はぽかんと目と口を開けている。部屋は光に包まれて、そのまま輪郭を失っていった。彼との距離も離れていく。ごめんね、と多分最後に彼は言った。どうして、とメイは思う。謝るべきは自分だった。いや、違う、お礼を言うべきだったのだ。
(なまえを)
 あなたが誰か教えて欲しいと、思ったのを最後に意識は断ち切られた。


 メイは部屋に立っている。まばたきした。手の中にはアメストリス語の本がある。勉強していたのに眠っていたのだろうか。
 メイは本を閉じると握りこぶしを胸に押し当てた。鼓動が激しい。顔が熱い。走った後みたいだ。
(王子様……)
 切れ切れの記憶は、けれどなぞろうとする端から消えていく。どんな夢だったのかも、どんな人だったのかも、何があったのかも。
 それでもしばらく、メイは赤い顔で、胸の鼓動を数えていた。
122
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 24/04/2026
ロイアイのワンライ過去お題チャレンジ お題は飴と鞭 ロイアイの短編を時系列で進めつつお題の消化をしてます。士官学校。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。

画像情報:generated by 新書ページメーカー / Photo by shell_ghostcage on pixabay / フォント:UDデジタル教科書体

以下は本文の内容です。

「もう嫌だ」
 士官学校の学生寮での食堂である。数日前まで希望に顔を輝かせたぴかぴかの1年生だった生徒らは、今は多くがうつむいていた。
「やってらんねぇ。訓練訓練勉強勉強。いやきついとは思っていたけど」
「男男男男で色もねぇし」
「いや女の子もいるはずだろう」
「遭遇率こんだけ低けりゃ、むしろいないほうが納得だ」
「厳しくすりゃいいってもんじゃねぇよな。飴と鞭って言うじゃねぇか。たまには飴が欲しいよなぁ」
「飴な。……飴といえば」
 マスタングの隣に座った男が懐に手を入れる。黒髪を雑に後ろに流している。スクエアの眼鏡。にこやかな口元。名前は確か、マース・ヒューズ。
 ヒューズは指の間に挟んだ白い封書を掲げてみせた。
「さっき受け取ったんだ。彼女からの手紙~!」
 ほがらかな声に周囲が殺気立つ。てっめぇ、と拳をにぎったものもいる。まあ普通に考えて喧嘩を売っている。
「いやー、もう俺の彼女最高だぜ。美人だし気立てもいいし。字も綺麗。うるわしさが文字からもにじんでいる。まさに女神」
 周りの反応はかまわず、ヒューズはひとりぺらぺらとまくし立てる。
 マスタングは構わないことにした。
「費用も請求されず勉強できるなんて、ありがたい環境じゃないか?」
「お前はお前で喧嘩売ってるよな」
 マスタングの前の席の男は顔をしかめてそう言う。素直な感想だったので、マスタングは納得がいかない。
「運動もできる」
 言ってみたが、より共感されなかった。
「運動ってレベルじゃねぇだろ」
「いやそりゃ訓練だけど」
「あ、俺は訓練だけなら別にいい」
「体力オバケがっ」
 周囲はわちゃわちゃと盛り上がった。
 な、とマスタングの肩に手を置いてきたのは、ヒューズである。
「もしかしてタダでお勉強できるからって士官学校に入ったのか?」
「それもある」
「お前課題以外にもなんかしてるよな?」
「ああ、錬金術の勉強をしている」
 周囲の人間は、マスタングの言葉に苦いものを食ったようなしかめ面をした。
「更に勉強追加でするとかマゾなのか」
「気分転換というか││」
「はぁあ!?」
 意味がわからんとか1週回って馬鹿じゃないかとか、周囲は勝手に盛り上がる。
 マスタングとしては不本意だ。何しろ師匠は己の人生を捧げるタイプの研究者だったので、弟子の力量に合わせた課題などというものはなかった。罰せられこそしないが、何日も考えても糸口すらつかめないことも珍しくなかったのだ。
 それに比べれば士官学校の課題は、通常の時間と熱意を注げば成し遂げられるレベルに調整されている。心折られることのない課題はやりがいがあった。
 師匠もいないから錬金術の勉強も己のペースでできる。頭の違う部分を使っているので、疲労感もそれほど重ならない。
 女性の多い環境だったから、若い男性ばかりの寮生活には戸惑いを感じたが、むしろ目新しくて楽しかった。
「錬金術師に弟子入りしてたとか? 錬金術はすごい量の勉強するらしいからな。それをこなしてたんなら、今の生活のほうが余裕かもな」
 にこやかにヒューズは言う。そうなんだと周囲はわずかに鎮まった。マスタングはうなずく。
「そうだな。大変さの種類は違うが、士官学校の課題のほうが、やればできるだけマシな気はする」
「まあ自分で選んだことだしな」
 そうだなと何となく周囲はうなずき合う。お前も大変だったんだなとねぎらう者も現れた。マゾだの何だの言った口でと思わなくもなかったが、まあそれぞれ事情もあるのだろうと、マスタングは己を納得させる。
「ところでさ」
 ヒューズはひとりにこやかなままだ。思えば空気を変えてくれたのはこの男だった。マスタングはほのかに感謝に似た気持ちを持つ。
「弟子入り先に女の子いた?」
「ああ」
「そっかー、可愛かった?」
「可愛かった」
 途端に周囲が殺気立つ。
 しまったと思ったがすでに遅い。怒りのオーラが周辺に立ち昇る。ヒューズだけは楽しそうに、肩を揺らせて笑っている。
「お前な!」
「いや、すまん。もしかしてと思ったらついさ。でもほら、俺は気にしないぜ。彼女持ちだし」
 ヒューズは先ほどの手紙を口元に持ってきて、これみよがしなキスをした。
 周りは唸り声を上げる。すっかりヒューズの手の内である。にこにこ笑顔のまま周りをなだめにかかるヒューズを見て、マスタングは肩から力を抜いた。
(クセの強い奴)
 感情をあおってはなだめ、矛先をそらし、そのうちに相手の近くに入りこんでいる。
 気をつけようと思った。ここは師匠の家とは違う。周囲の人間は仲間でもあるがライバルにもなる。
 がんばってくださいねと、笑顔を向けてくれた少女を思い出した。思えばぜいたくな環境だったのかもしれない。
 寝不足は怒られて、心配して、応援してくれて。
 錬金術の勉強は大変だったけれど、あの生活は悪いことばかりではなかった。
 飴が欲しいと、先ほどは聞き流したぼやきがふと実感を持つ。そう、厳しいばかりでは続かなかったのだろう。だから彼女には感謝している。
 握った手の感触がなんだか思い出されて、マスタングは己の手に視線を落とした。
 一緒にご飯を食べた。会話を交わした。思い出すと何だか胸に来た。
 痛みというほど定かではないそれは、胸の中で甘く転がる。
051
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 21/04/2026
ロイアイのワンライ過去お題チャレンジ お題はパロディー いや絶対こんな話を書くお題じゃないだろ…と思いましたが、しかしまあ流れ的に。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。

画像情報:generated by 新書ページメーカー / Image by ぱんじ / フォント:源暎こぶり明朝

以下は本文の内容です。

 舞踏会だ。ドレスの女の人、タキシードの男の人が、手を繋いでくるくる踊っている。
 もっともリザは舞踏会なんか見たことがないから、場所はなんとなくぼんやりしていたし、ドレスも色が違うだけでまあだいたい同じものだった。ダンスだってよくわからないから、片手を合わせて、男の人が女の人の腰に手を回して、女の人は男の人の腕に手を預けて、それでくるくる回っている。
 前にお祭りでこうやって回っているのを見たからだろう。
 ボーンと重い音がなる。これは時計の音だ。だから踊っているのはシンデレラだろうとリザは思う。前に学校で演劇を見た。いじめられている女の子が魔法使いにドレスをもらって、お城の舞踏会に出かける話。
 隣で座っていた子は、いいなぁと頬を紅潮させていたけれど、リザは不安で手のひらをにぎりしめていたのを覚えている。いきなり舞踏会なんて言われても、どうしたらいいのかリザだったら分からないと思ったのだ。
 けれど舞台の上の女の子は、ふんわりしたドレスを揺らせて、男の人と踊っていた。とても楽しそうだった。ライトに照らされてアクセサリーが光って、声を響かせて歌って。
 けれど時計の音に彼女は走り出す。王子は追う。周りで踊っていた人たちは舞台からはけていって、誰もいなくなった舞台は薄暗くなり、そこに王子が登場する。
 スポットライトは王子を照らす。王子は手の中のガラスの靴をにぎりしめて、名前も聞いていないのに、あなたが残したのはこのガラスの靴と、そして││と歌う。
 リザは手の中のものを見る。ガラスの靴だ。待って? じゃあ私が王子ってこと?
 慌てて己の服を見下ろすと、それはちゃんとドレスだった。しかし手の中にあるのはやはりガラスの靴だ。お城の前の階段は暗いけれど、月の光のなかでうすぼんやりと輝いて見える。
 ああなんだと安心する。そうそう、私はお姫様で、それでマスタングさんと踊っていて、だけど時計が鳴ったから帰らなくちゃとマスタングさんは言い出して。
 待って待って、その配役なの?
 夢のなかのリザがあたりまえのようにした回想に、夢を見ているリザは混乱する。
 振り返るとリザの父が魔法使いの格好をして立っていた。黒い長いローブを着ていて、フードを目深に被っている。似合っていた。手にはねじくれた木の形の長い杖。
 父は杖を振った。それではやつは戻ってこない、と言って。
 そうだなと夢の中のリザは思う。マスタングさんはガラスの靴なんて必要ではないのだから。
 リザの手の中でガラスの靴は燃える炎に変わっていた。だけどちっとも熱くない。ただ光っている。
 夢の中で父は何かを話していた。その焔を使うには、とかなんとか言っている。だけどよく聞こえなかった。夢の中のリザは夢中で手の中の焔をながめている。
 ちゃんと聞かないとと夢を見ているリザは焦るが、けれどがんばっても父の声は聞こえなかった。ちゃんと聞かないと。これはお話なんだから。守らないと悪いことが起きるのだから。


 そこで目が覚めた。
 少しだけリザは混乱するが、夢を見ていたことは分かっていた。夢だけあってずいぶん好き勝手だった。そもそもなんで魔法使いがリザの前に出てきたのだろう。時間だと言って帰ったのがマスタングさんなのだから、魔法使いはあっちに出るべきじゃないのだろうか。
(え? マスタングさんいた?)
 思い出そうとすると夢はもう消えてしまっていた。シンデレラぽかった、という、起きたときの感覚しか残っていない。
 まあいいやとリザは体を起こし、ベッドから足を下ろそうとした。
 マスタングさんは、とひらめくように思う。
 時間だからと行ってしまったのだ。
 昨日挨拶をして、カバンを持って出ていった。微笑んで、手を振って、そして戸を閉めた。
 駅まで見送りに行きたかったけれど、リザの前に立った父が動かなかったから、リザは父の影から手を振り返しただけだ。
 ベッドの上で上体を起こしたまま、リザはしばらく動けずにいた。
 部屋の戸がノックされる。
 リザは顔を起こす。混乱した。こんなの知らない。
「起きているか」
 父の声だった。
「話がある」
 陰鬱な声だった。
121
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 16/04/2026
ロイアイのワンライまとめを支部に投下。 特に加筆はしてません。 www.pixiv.net/novel/show.p...
pixiv.net
#72 色・気分転換・嫌・変装 | ロイアイ版ワンドロ・ワンライ - つかさの小説シリーズ - pixiv
あなたを知って、世界は色づく。 それはラジオから聞こえてきた流行歌にあった言葉だ。 すきなものを描いてみましょうという課題だった。画用紙にクラスメイトたちは絵筆を走らせる。好きな物語の一場面、あるいは家族、好きな食べ物。リザは悩んで、黒い犬とお花を書いた。ちょうど帰り道に通る原っ
021
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 09/04/2026
ロイアイのワンライ過去お題チャレンジ お題は手 時系列にそってのお題消費中。まだ弟子と娘です。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。

画像情報:generated by 新書ページメーカー / Photo by Paweł Czerwiński on Unsplash / フォント:源暎こぶり明朝

以下は本文の内容です。

 士官学校の合否通知を、マスタングは駅で受け取った。配達もあったが時間がかかるので、遠方からの郵便は駅留にしてそこで受け取るほうがいい。駅員も慣れたもので、マスタングの顔を見るとホークアイ家あてのものもまとめて渡してくれる。
 一度年配の駅員に書生扱いされた。昔は貧乏な若者が、住み込みで雑務をこなしつつ学校に通ったらしい。学校には通っていないが、住み込みで教えてもらっているという意味では、同じようなものかもしれない。
(そうでもないのか)
 弟子は師の仕事を覚えるために指導を受ける。けれどロイは師の言葉に背いて士官学校に進もうとしていた。
(だけど錬金術を諦めるわけじゃないし)
 知りたいという気持ちを失えば錬金術師としてはおしまいだと師匠は言った。それならば逆説的に、錬金術を学ぶことを止めなければ、いつだって錬金術師でいられるのではないだろうか。
 やや欺瞞的に思えたが、マスタングはとりあえずそう考えて、小さく息をつく。封筒を開けた。
 合格している。とりいそぎ処理しなければならないものがないかを確認した。銀行の手続き等あるが、入寮のほうが早い。その後で間に合う。
 入寮の日から逆算して、自宅に戻る日と師匠に挨拶する日を決める。思ったより日がない。
 自宅に電話してクリスに合格と今後の見通しを伝える。
 そうかい、と言った声はどこか沈んでいたが、おめでとうと言ってくれた。ほっとして、マスタングはありがとうと応える。受話器を置くとホークアイ家を目指した。
 師匠にどう言うかとか、今後の見通しだとかを考えながら歩いた。早めに言うべきだとも思うが、最悪そのまま追い出されることを思うとギリギリまで黙ったほうがいいかもしれない。そう、少なくとも今の課題の見通しがつくまでは。
 基礎が終わったことは気づいていた。それでも師匠は焔の錬金術を教えてくれる様子はない。もちろん基礎の繰り返しが重要なのは理解している。繰り返さなければ理解にも定着にも最後に届かない。けれど基礎を繰り返し深めればいいだけなら、弟子入りせずとも可能だ。
 士官学校なら金はかからない。そこで自学するほうがきっといい。
 クリスは金のことは気にしなくていいと言ったけれど。
 師匠もきっとわかってくれる。士官学校でもきちんと錬金術の勉強を続ければ。基礎を積み上げてその結果を示せば。きっと。
 ぐっと手を握る。緊張しているなと自分でも思った。それでもマスタングは立ち止まることなく真っ直ぐに進んで、想定通りの時間にホークアイ家につく。ゆっくり戸を開けたのは、少し後ろめたかったからだろう。
 カバンの肩紐をにぎりしめながら廊下を行くと、おかえりなさいとリザがリビングから顔をのぞかせた。
「お買い物してたんですか?」
「うん、ちょっと用事があって」
 言いにごしたマスタングは、リザのくもった表情に気がついた。ごまかそうとしたのに、気づかれたかもしれない。
 彼女には嘘をつきたくなかった。
「……士官学校の合否通知を受け取りにね。師匠には内緒にしてくれる?」
 ああ、とリザは目を上げた。
「合格ですか?」
「うん。あれ、なんで」
「嬉しそうに見えたので。おめでとうございます。すごく、がんばってましたもんね」
 良かったとリザは小さく呟いた。口元が少しほころんでいる。それでマスタングは自分が合格したのだとやおら自覚した。そうだ。努力して、勝ち取ったのだ。
 ぐっと高ぶる。目の前の少女をとっさに抱きしめたくなった。手を動かしかけて、自分を見上げる彼女の顔を見て思いとどまる。
 相手は女の子だ。誤解を招くような真似をしてはいけない。
「握手してくれる?」
「なぜですか」
「嬉しいから。なんだろう、気持ちのおすそわけ? 勝手だけど」
「はあ」
 不要領な顔をしたが、彼女は素直に片手を差し出した。マスタングはその手をにぎる。
 小さい手だった。
 やわらかくて、力をいれれば壊してしまいそうな気がした。自分と違う体温。家事に少しだけ荒れた手は幼さはないのに、それでも自分の手より圧倒的に華奢だ。
 手を離した。
「ありがとう」
「あ、はい」
 リザは半端に手を上げて、それからふと己の手に視線を向けた。彼女も、とマスタングは思う。互いの手の違いを感じたのだろうか。
 女の子だと、先ほどとは違う意味で思った。ひと回り小さな、女の子の手。
 一瞬さびしさめいた感傷が胸の中を通っていった。惜しむ気持ちに近かったかもしれない。きっと残念なのだろうとマスタングは自己完結する。もう少し時間があれば、きっともっと仲良くなれたから。
 それ以上足を止めることなく、彼はまっすぐに自室に入り、扉を閉めた。
021
Reposted by もものめ
つかさ @harutoomi.bsky.social · 08/04/2026
ロイアイのワンライ過去お題チャレンジ お題は万年筆 若ロイ子リザ。時系列にそってお題消化中でワンライは守ってない…ですが、今回は久々に時間内。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。

画像情報:generated by 新書ページメーカー / Photo by John Jennings on Unsplash / フォント:源暎こぶり明朝

以下は本文の内容です。

 マスタングが何かを探しているのにリザは気づいていた。廊下を幾度も行き来していたし、階段の下をのぞいたりしていたのだ。
 リビングでもテーブルの下をのぞきこんでいたので、何か探しているなら手伝いましょうかと勇気を出して聞いてみた。けれど大丈夫だよと曖昧に笑まれただけで、だから結局何もできずにいた。
 部屋の隅に落ちていた万年筆をリザは拾い上げる。きっと探していたのはこれだろう。リザの部屋にあった理由は分からないが、廊下に落とした時に転がってリザの部屋に入り込んだのかもしれない。
 探していたのだから、返したほうがいいだろう。
 そもそも万年筆はそこそこ高価だ。おとながお仕事で使うもの、というイメージがある。入学祝いにもらったのと見せびらかしていた子に、先生が注意するのを見たことがあった。
 勉強がんばってって気持ちの贈り物でしょうと、先生はあの時言っていた気がする。
 リザは拾った万年筆に視線を落とした。キャップがついていて先端は見えない。木製の軸は、キャップと比べて飴色に深かった。使い込まれた家具の木肌をリザは連想する。
 最近マスタングは自室で勉強することが増えた。集中したいからとか、この家にも慣れたしねとか言っていたけれど、父に見られたくない勉強をしているのだろうとリザは思う。
 士官学校に入りたいと言っていた。
 リザの父に反対されたとも言っていた。
 漏れ聞こえていた父の怒りをにじませた声の響きを覚えている。
 彼は行ってしまうだろう。リザ一人をこの家に残して。そんなの当然だ。そもそも彼がここにいるのは錬金術の勉強をするためで、そこにリザがいたのは偶然に過ぎない。
 隠してしまおうかなと思った。
 だいたい手伝おうかというリザの言葉を断ったのはマスタングだ。どことなく古いものだし、もう使わないものかもしれないではないか。
 リザは万年筆をにぎる。重みも太さも、それはリザの手には余った。


 結局リザはマスタングの部屋の戸を叩いた。どうしたの、と顔をのぞかせた彼に手を開いて万年筆を見せる。
「部屋に落ちていて。……マスタングさんのものですか」
「ありがとう、探していたんだ」
 本当に嬉しそうに彼は受け取った。そうですか、とリザは視線を床に落とす。
「言ってくれれば良かったのに」
「そうなんだけど、古いものだし、なんか探してもらうのも悪いかなって。すぐ見つかると思ったんだよ。そっか、リザの部屋に入っちゃってたんだね」
「父に知られたくないのかと思いました」
 さっきから自分はどうしてこうも可愛くないのだろう。リザは唇をひきむすぶ。そうかも、とマスタングは軽く言った。
「お守りみたいにしてるから、なんか、気恥ずかしかったのはあるかもね」
 お守りの言葉が意外でリザは顔を上げた。これさ、とマスタングは手にした万年筆を軽く振る。
「父の遺したものなんだ。だから、なんだろうな、頑張りたいなって時は持ち歩いちゃって。まあでもしまっておくよ。見つけてくれてありがとう」
「……よかったです」
 心から呟いた。返してよかった。そんな、大事なものだったなら。
「うん、これで頑張れる。まあ士官学校はそこまで難しいわけじゃないんだけど」
 にこにことマスタングが言うから、リザは微笑んだ。もう出会ってからそれなりに経っていた。この人がこういう人だと知っている。
「マスタングさんなら大丈夫ですよ」
「君も応援してくれるしね」
 無邪気に言うその人は、本当はちっとも応援できないリザの気持ちなんか、絶対に気付かないのだ。
 絶対。一生。
051