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八凪

@4e4win.bsky.social
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20↑ オタク

PostsRepliesMedia
八凪 @4e4win.bsky.social · 24/08/2026
カードケースに好きなアイドルのチェキとか入れるやつ、好きな本でもやればよくないか?と気づいてしまった めちゃくちゃ楽しくてどうしよう
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八凪 @4e4win.bsky.social · 26/06/2026
誕生!一年の生存を祝おうね
エイティーントリップの誕生日ログインボーナスのスクショ
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八凪 @4e4win.bsky.social · 25/04/2026
潜母に対する最初のイメージ、これ(セルフリツイート)
百目鬼母は才能を継げなかった斜木の遠縁の女性(若い頃ピアニストを目指していた)で夢見る少女のような危うげな雰囲気と美貌を持つ、という脳内捏造設定がある
010
八凪 @4e4win.bsky.social · 01/03/2026
痕跡のここ毎回(君の名はだ……)と思う
エイティーントリップのシナリオのスクリーンショット「もしも向こうが望むなら、あるいは……。次、もしまた願われたら……俺は頷いてしまうかもしれない。途方もない約束を、してしまうかもしれない。」「――……いや、違う。違う。違う、違う、違う。」「思い出せ。俺は、したんだ。約束、したんだ……!」
000
八凪 @4e4win.bsky.social · 26/01/2026
うちのミスドマグです 黄緑 あとピンクとベージュもある
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八凪 @4e4win.bsky.social · 13/01/2026
当時のツイ〜トのスクショ
上橋菜穂子大先生は読者の五年後十年後の性癖の責任を取ってくれるから例えば「チャグムのせいで政略結婚が性癖になったんですけど!」と言えばホッサルの「こんな身分に生まれなければとっくに彼女が妻だった」をやってくれるし「冬の木立のような男がもう一回見たい!」と言えばヴァンが返ってくる
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八凪 @4e4win.bsky.social · 10/06/2025
このコマでサンキューピッチのこともっと好きになっちゃった 甲子園は高校野球の全国大会で出場するにはまず都道府県ごとのトーナメントを勝ち抜く必要があるよ、と教えてくれる人がいったいどれほどいたか
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八凪 @4e4win.bsky.social · 17/04/2025
男は穏やかに眦を下げた。自嘲の色が滲まぬように、努めて笑みをかたちづくる。夢は夢。己の思考が混沌となっただけのもの。どんな追手も、夢から這い出て男の足首を掴むような真似はできない。まして彼らは皆死者だ。どれほどの未練を残して逝ったとしても、もはや誰かを恨むことすら叶わない。
 けれど結局のところ、男が恐れているのは他者ではないのだ。
 今もこの背にべったりと張り付いたままの過去を、それが落とす色濃い影を、恐れ続けている。
 夢は夢。しかし過去は過去だ。死人ばかりの己の夢に、この子どもを呼んでしまった。目の前の子どもは自分が男の夢に現れるなど、想像すらしていないだろう。そんな子どもにさえ翳りを及ぼす日が来るような生き方を、してきてしまった。
 知らず俯いていた男の視界へ、不意に利吉の腕が伸ばされる。その両の手が、男の右手を握った。
「大丈夫です。こわい夢を見ても、あなたを追う悪いやつがいても、ここなら大丈夫です。父上も母上も腕の立つ忍びです。それに、私もすぐに強くなります。だから」
 そこで利吉は言葉を切り、男をまっすぐに見つめた。暗がりでもわかる、ひどく真剣な目だった。
「――だから、いなくなったりしないでくださいね」
「利吉くん……」
 男はしばし、言葉を失った。聡明な子だ。しかし同時に、無垢な子供だと思った。
「大丈夫。ぜったい、大丈夫です。約束します」
 ちいさな両手で男の手をおしいただくようにして、その子は幾度も繰り返した。大丈夫、大丈夫。それはただの言葉だ。強さも、優しさも、正しさも。今日と同じ明日を保証する理由にはなり得ない。そんな幼い信頼は、遠い昔に故郷とともに焼け落ちたきりだ。それでも。
「利吉くんはすごいなあ」
 空いているほうの手で、利吉を抱き寄せる。腕一本でかんたんに抱き込めてしまうほど、その背は小さく、肩は薄かった。利吉が握ったままの男の右手が、二人の胸の間にあった。
「利吉くんがそう言ってくれるとなんだか……なんだか本当に、そうだったのかもしれないって、思うよ」
 密やかな無声音。利吉以外の誰にも、自分自身にさえも、聞かれたくない言葉だった。口にした瞬間に砕け散ってしまいそうな何かがある。幼い確信を、約束を、もう一度信じられるようになりたい。
「そう思ってくださるなら、今は十分です。――すぐに本当だったってわかる日が来ますから」
 その日を私が一日でも早くしてみせます、と利吉は頷いた。声変わりも迎えていない澄んだ声が、うたうように響く。
「悪い夢を見ませんようにって一緒に寝ましょう。それでも怖い夢を見たときは、きっと私が起こしてさしあげます。眠れない夜は抜け出して、二人で星を見に行きましょう」
「星?」
「朝日が昇るまえの、一番星を探すんです」
 今夜初めて利吉が笑った。
 その笑顔に男は、青みがかった夜空に輝く一点を想像する。太陽の先触れとして輝く星を。
 それは目の前の少年によく似ていた。泥濘のような悪夢を、過去を、朝日が浚えていく日がいつか来るとして。それを引き連れているのは、きっとこの子どもの、陰りを知らぬ輝きなのだ。
010
八凪 @4e4win.bsky.social · 17/04/2025
1912添い寝ネタの土利です 私はまだ煎じていないのでね 土の悪夢と明けの明星の話
追われる夢を見る。
 幼い頃は敵に追われる夢ばかり見ていた。家族を失ってすぐの頃だった。
 じきにその家族にも追われるようになった。顔貌も曖昧になってしまった父母が縋りついてくるのを、振り払ってひとり逃げた。
 忍びとして仕えていたところを抜けてからは、かつての仲間たちが追手に加わった。
 明確な形のない闇や、得体の知れない化け物が相手のこともある。見覚えのない他人であることも。きっと、どこかの戦場で見た死に顔なのだろうと思う。皆揃って蝋のようにのっぺりとした顔色だったから。
 縺れそうになる足を前へ前へと動かして、軋む肺の痛みばかりが奇妙に生々しい夢だ。結末はたいてい三つに分かれる。
 ただ逃げ続けるだけのとき、捕まってしまうとき、そして、追手に刃を振り上げるとき。
 この日見たのも、男にとっては見慣れた悪夢に過ぎないはずだった。顔見知りがどこまでも追ってくる、いつもの夢。気がつけば闇雲に走っている。あたりの景色もなにもなく、ただ逃げなればという切迫した焦りに駆り立てられている。
 ――裏切り者め。不意に耳元で声が聞こえて、喉の奥で空気がひゅうと鳴った。振り向けば追手はすぐそこまで迫っていた。抜け忍となった自分に、初めて差し向けられた追手の顔だ。
 反射的に掲げた右手には、いつの間にかくないが握られている。無我夢中だった。明確な思考を巡らす余裕はない。しかし、むしろそれがために、体は意思を飛び越えて正しく動いた。身に染みついた動きは一切の容赦なく相手の頸動脈を捉えていた。それまで色がなかったはずの夢の中で、ぱっと鮮血が散った。
 声も上げずに追手のからだが崩れ落ちる。そのかおだけが、闇の中で浮かびあがるように白い。見開かれたままの目が、何かを言いかけた形の口が、恨めしいと語りかける。いつもの夢。
 しかしそこから、男も知らない夢になった。
「おにいちゃん?」
「……ぁ、」
 崩れ落ちた、追手の向こう。その背に隠れて見えなかったところに、ちいさな人影が立っていた。男よりずっとちいさな、幼い子ども。日に透ける明るい色の髪に、まろやかな頬に、真っ赤な血しぶきが飛んでいた。
「お兄ちゃん、どうかしましたか」
 けれど子どもは、きょとんとくびを傾げている。何も知らないのだ、この子は。思わず後ずさる。しらじらと月光が二人の間を照らしている。男が確かに殺めたはずの追手の骸は、もうどこにもなかった。子どもは無邪気に頬を緩めて、こちらへ一歩踏み出そうとする――。

「――っ、お兄ちゃん!」
 目を見開いても眼前に利吉がいるものだから、男は咄嗟に自分が夢から覚めたこともわからなかった。布団を剥ぐように跳ね起き、利吉の頬を両手で包む。親指でぐい、とその頬の高いところを拭い、濡れている気配がないことをたしかめてようやく、ゆっくりとからだの力を抜いた。柔らかな頬はいつも通りの体温を伝えてきているし、ここは夢の中ではなく山田家で宛てがわれている部屋だ。なまぐさいような鉄錆の匂いが鼻の奥に残っているけれど、これは単に悪夢の名残でしかないと、経験から知っている。男は一度大きく息をついた。
「ごめん、利吉くん。起こしちゃったね」
 戸惑うように添えられた利吉の手は熱い。目覚めたばかりなのだろう。謝罪とともに両手を下ろせば、利吉はちいさく首を振った。
「そんなことはいいんです。お兄ちゃんこそ平気ですか? 体調は?」
 魘されていたから、とこちらを見上げる気遣わし気な瞳に笑みを返す。
「うん、ちょっと、変な夢を見ちゃっただけだから。冷えないうちにもう一回寝ようか」
 さきほど自分が跳ね除けた布団を、利吉の肩が隠れるように引き上げる。横になった男の胸元あたりに額を寄せるように利吉が潜り込んでくる。子どもらしく高い体温と、どこか甘いようなやわらかい肌の匂いがした。
「お兄ちゃん」
「うん?」
「大丈夫ですからね」
 利吉の細い髪が広がってさらりとかすかな音を立てた。
「夢は夢。朝日が昇るまでのこと。どんな恐ろしいものも、現実には出てこられません」
 前に母上が言っていました、と続いた声は薄闇をひそやかに揺らした。利吉の背を撫でてやる、彼の母のほっそりとした指が瞼の裏に浮かぶ。その光景に胸を衝かれて、男はかすかに唇を震わせた。
「夢は、夢……。そうだね。ほんとうに、そうだ」
111
八凪 @4e4win.bsky.social · 13/04/2025
「半助さんは優しいから。大丈夫でなくたって大丈夫だと言うでしょう」
 利吉は顔をゆがめた。優しいこの人が傷つかないはずがない。
「そうだなあ。たしかに、寂しくなかったわけじゃないよ」
 ゆっくりとひとつ瞬いた半助の声は、穏やかな思い出話のときとなにも変わらなかった。
「きみがいなくなって……雨の篠突く夜更けに飛び出したことが、なんどもある」
「――っ、先生」
 雨音がきみの足音に聞こえたんだよねえと半助は苦笑した。
 利吉は想像した。強い雨音と、星さえ雲に隠れた真闇を駆ける半助の姿を。どうにかして時間を巻き戻して、その背を追いかけてやりたかった。手を引いて連れ戻し、濡れた長い髪を拭いて、冷えきった肌を温めてやりたかった。それはきっと利吉の役目だった。けれど死ぬというのは、そんな簡単なこともできなくなることなのだ。
 かたく握った利吉の右手を、半助を大きなてのひらが包む。
「土砂降りの中を走って、きみの不在をつきつけられて、情けないくらいに泣いて、泣いて……でもね。そうやって雨に打たれて、しばらくすると思うんだ。こんなだと利吉くんに心配されてしまうなあって。それで私は来た道を戻れる。濡れたままだと風邪をひきますよってきみは言うだろうから、体を拭いて、着替えて、もう一度布団に入る」
「……きちんと、眠れましたか」「それは色々かな。でも、たまの寝付けなかった朝も、きみを送り出す朝を思い出せるから悪くなかった」
「なんですか、それ。私は帰らなかったのに」
「でも、きみは必ず『また』って別れてくれただろ」
 もはや利吉は震える息を誤魔化すことができなかった。半助を雨の夜に駆り立てるほど悲しませたのも利吉なら、そこから彼を呼び戻したのも利吉だった。利吉がいた人生を、利吉がいなくなったあとも、半助はずっと歩んでくれていた。
「そう、そうです。最後のときだってわたしは、生きて戻るつもりでした。それが叶わなくとも、魂だけになっても、戻りたかった……!」
 どんな気持ちで後朝の別れを口にしていたか、わかってくれていた。
 半助の胸元にすがりついた拍子に抑えきれなかった涙がひと粒ふた粒溢れていくのを拭われる。あたたかい親指が利吉のまつ毛をくすぐるように掠め、目尻をそっとおさえた。その手はそのまま後ろへまわり、あやすようにとん、とん、と背を叩かれる。
「きみはやると言ったらやる子だからなあ」
 なんのことかと首を傾げる利吉に半助は笑う。きみは戻ってきたよ。
「きみの、骨をね。少しいただいたんだ」
「え?」
 利吉の訃報が届くまで長くかかったし、遺品と呼べるほどのものもろくに残らなかったが、そこからさらに経って、遺骨のいくらかが戻ったのだと半助は言った。弔われ、墓の下へ納まるはずだったそのうちのひと欠片だけは、利吉の両親の意向もあって半助に委ねられた。「だからそんな顔しないで」
 涙の跡が残る利吉の頬へ半助の唇が触れて、離れていく。
「……わたしは、帰れたんですか」
 そうか。私は帰れたのか。利吉の体からふっと力が抜ける。
「寂しいのも悲しいのも少しずつ飲み込んでいけるように、大丈夫になるように、きみが残してくれたものがあったよ」
「よかった。あなたに待ちぼうけをさせるのが、あの頃のわたしはいちばん怖かった」
 髪でも骨でもなんでもいい。なんでもいいからなにか一欠片でもこの人のところに帰って、きちんと別れを告げたかった。いつまでも待たせるような残酷なことをしたくなかった。
「待ちぼうけだなんて思ったことは一度もないよ。あの頃もそうだけど、なによりいま、こうやってまた帰ってきてくれたんだから。――おかえり、利吉くん」
051
八凪 @4e4win.bsky.social · 13/04/2025
記憶あり転生現パロの土利 1/2 前世での死別に言及しています
「半助さん」
 昇ったばかりの朝日が、遮光カーテンの隙間から天井へ投げかけられている。利吉はそれを見るともなく目で追いながら、すぐ隣の恋人を呼んだ。目覚めているだろうことは呼吸音でわかる。ただなんとなく、彼のほうへ向き直ることがはばかられた。
「なに?」
 半助が身じろぐ気配とともにシーツが軽く鳴った。その声は昨夜の余韻をもって普段よりいくらか甘い。暦の上では春とはいえ気温の上がりきらない時間帯、冷えぬようにと利吉の裸身に半助が布団をかけ直す。それに隠れるか隠れないかの位置、利吉の鎖骨の下には赤い跡が残っている。
 遠くでトラックの重たい走行音が聞こえる。なんということのない日曜の朝だ。天井からやはり視線を動かせないまま、利吉はちいさく口を開く。
「土井先生は、昔の……昔のわたしの死に顔を、覚えていますか」
 なんということのない朝には似合わない話題だ。しかしこれを無視して、次の日曜までを過ごせそうになかった。
 昔。今から数えれば何百年も昔のことを、利吉も半助も覚えている。かつての自分たちは忍びとして、戦乱の世に生きて死んだ。今の自分と地続きに、当時の喜びも悲しみもたしかな質量を持ち、息づいている。しかしあまりに遠いので、記憶はところどころ曖昧だ。特に利吉は、十八で半助に出会うまで、自分のかつての生を明確に思い出すことができなかった。幼いころから抱え続けてきた違和感、郷愁、帰るべきところと出会うべき人がいるばすだという朧げな焦燥は、半助との再会でようやく鮮明な像を結んだばかりだ。それからまだ二年。己の輪郭を得てからそれだけしか経っていない利吉は、物心ついたころには前世を認識していたという半助ほど、自分の持つ過去をつかみ切れていない。だからこんな単純な事実に気づいたのも最近だ。自分は半助の老境を知らない、なんて。
 かつての利吉の思い出の中に老いた半助はいない。彼を看取った記憶もない。自分の家族の墓参りをしたような覚えもない。それが何を意味するのか。利吉が半助の死に顔を知らないなら、半助は、きっと。
「私は覚えていない……いいえ。知らないのです。昔のあなたがどんなふうに死んだのか。それなら、あなたは」
「――きみは畳の上で死ぬような子じゃあなかっただろう」
 振り返った。半助と目が合う。
「わかっていただろ?」
 その視線も、声も、あんまり優しいから、つられるように利吉は頷いた。わかっていた。かつての半助も、利吉も、わかっていたのだ。
「前にも、こんな朝がありました。あなたが隣に寝ていて、私はあなたの寝顔をながめていた。そうだ――わかっていたはず、なのに」
 部屋に吹き込む早朝の涼やかな風の温度や、日に照らされた板の間の匂いが、思いがけず鮮明によみがえり、利吉は深く息を吸った。なつかしい半助の長屋。二人きりあの部屋で迎えた朝があった。夜具の中は二人ぶんの体温であたたかかった。
 偶然先に目が覚めて、半助が起き出すまでのわずかの間、ただ彼を見つめていた。あのときの利吉は、今の利吉よりひとつふたつ若かったように思う。隣に眠るひとの険のない、いとけないほどの寝顔が自分に深く焼き付いていくのを感じながら、息をひそめていた。
 いつか、この人のもとへ帰れなくなる日がくる。
 その確信は利吉の胸を鋭く刺した。もう少し、もう少しだけ、と縫いとめられたようになって、けっきょく半助が「そんなに熱心に見られると穴があいてしまうよ」と冗談めかしつつ身を起こしてくれるまで、目を離せずにいた。
 このひとの寝顔を、自分は死んでも忘れないだろう。そして利吉が死んでも、この人はいつまでもいつまでも、その帰りを待ち続けることになるのだろう。
 戻らない自分をいつまでも待ち続ける半助の姿を思い浮かべるたびに、心臓を冷えきったてのひらで撫でられるような心地がした。
「――あなたにきちんとさよならを言いたかった」
 五百年まえは飲み込んだ言葉だ。生き方は変えられない。利吉にも半助にも、己で選びとったものがあった。だから利吉はいつも「また来ます」と言って別れたし、半助は「いってらっしゃい」と送り出した。ぜんぶわかっていたからこそ、言うべきはそれだけだった。最後の瞬間まで生きるために死力を尽くす気でいた。
 しかしそのどれもが、やがて訪れる離別を直視しないための方便に過ぎなかったのかもしれない。
「利吉くん」
 こっちを見て。半助のゆびが利吉を仰のかせ、知らず下がっていた視線がふたたび絡む。
「なにを気に病んでいるかだいたい想像がつくけれど、たぶんきみが思うより、私は大丈夫だったよ」
151
八凪 @4e4win.bsky.social · 10/04/2025
誕生鮨たのしそう!と思ったのに のに おすしじゃないよ〜
100
八凪 @4e4win.bsky.social · 30/03/2025
なんか土verもできたので上げます 早いうちからガッツリ重めの恋愛感情と執着心があるほうの土
――お兄ちゃん、だいすき。
「……はあ」
 変声期前の高い声が耳の奥に蘇って、半助は静かに息を零した。どこまでも純粋で幼い、懐かしい声。素性も知れぬ男を兄と呼んでくれたこと、ためらいもなく慕ってくれたこと。それがどれほどの意味を持つのかは、きっと今の彼も知らないに違いなかった。
 ほんの一、二年前のことだけれど、あの子にお兄ちゃんと呼びかけられることはもう殆どない。もうそんな歳ではないということかもしれない。背が伸びた。強くなった。以前より更に聡明になった。
「利吉くん」
 幼さを残しながらも子供の殻を脱ぎ捨てていく彼に、いつまで兄の顔ができるだう。
 かわいい、愛しい、大切な子だ。けれどそんな言葉に収まりきらないものがあることを、半助はとうに自覚している。暗雲が雨と雷を孕むように、己の中で育ち、爆ぜるものがあった。
 かわいいなあ。
 喉を震わせることなく呟いたその息には、抑えるつもりもなかった熱が含まれている。
 今夜は望月。忍ぶには向かない夜である。なにもかもが煌々と照らされて、明かされる夜だ。
 このひどく煮詰まった腹の底まで、あの真っ直ぐな目に見透かされる日が来たら。その想像は半助の背をぞくりと震わせた。ああ、これは恐れではない。
「次はいつ来てくれるの、利吉くん」
 期待だ。
000
八凪 @4e4win.bsky.social · 30/03/2025
土不在ですが2114土利の落書きです 12の頃に無邪気な好意で「お兄ちゃん大好きー」とか言っちゃってたのを思い出して一人羞恥に悶える14の利(思春期真っ盛り恋心拗らせ中)が見たかったので書きました 3分クッキング
――お兄ちゃん、だいすき。
「……うわあ!」
 思い出して、ひっくり返った声が喉から零れた。抑えこそしたもののほとんど悲鳴だ。あのときの自分の、なんと幼かったこと! かっと頬が熱を持つ。
 いや、今よりほんの一二年前に過ぎないけれど、その間に利吉は変わったのだ。今のかれはもう、無邪気に大好きだなんて言うことができない。
「お兄ちゃん、」
 大好き、大好き、大好き。けれどそんな言葉では到底足りない。あの人のことを思うだけで胸がざわめく。鳩尾のあたりをきゅうっと引き絞られたように切なくて、苦しくて、駆け出してしまいたいような落ち着かない心地がする。喉が塞がったみたいになって息すら震える。
 大好き。
 声には出さず、くちびるだけで呟いた。言葉で足りないぶんを補うかのように目の奥がじんと熱くなって涙が滲むのを、利吉はきつく目をつぶってやり過ごした。
 あのころよりずっと好きなのに、言葉も、体も、心も、何もかもが追いつかない。
「どんな顔で、会いに行けばよいのですか」
 こればかりは誰にも、教わることができそうになかった。
100
八凪 @4e4win.bsky.social · 22/03/2025
Twitterからゆんゆんの短歌を再掲〜
青い満月を呑み込む熟れ過ぎた赤い心臓が冷えますように

幾たびも跡になるまでなぞったら日常ももう傷と呼びたい

春 ぬるい海に足首を洗われるきみは未来の話をしない

ヘンゼルとグレーテルみたい帰路のない痛みに砂糖を擦り込む怖さ

裸足には冷たいシーツ目覚めたら何を言っても嘘になりそう

湯上りの肌の甘さと死にたさが比例する朝 蛇口はかたく洗濯機午前零時を飛び越えるための助走としての振動

肩書きを外しあなたを呼ぶときに吸い込む息が肺には青く

オルゴールを巻く指先の冷たさで小樽は今日も雪を降らせる

爪を切るのさえ相槌のようあなたは優しさを半拍はさむ

(ひと晩で千年過ぎることもある)文字盤に数字のない時計

夜明けまで記憶も魂もまぶたを閉じられますように。CLOSED(閉店)
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八凪 @4e4win.bsky.social · 19/12/2024
あとねえ、世界征服が完全に私の愛する駆け落ち逃避行の文脈 いつか終わる虚しい遊びでも二人でしたかったし、あんなにあっけなく終わるなんて、と今でも少しだけ思っている
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八凪 @4e4win.bsky.social · 19/12/2024
オズとフィガロの好きなところって結局ここ 相手が求めるものを分かっていて、見つかればいいと思うだけの情もあって、その上で“それ”は自分でないことを単純な事実として知っている関係性
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八凪 @4e4win.bsky.social · 26/11/2024
なぜか周年ガチャチケのほうブラッドリーとフィガロなのギスギスの面子で萌える ガチャ画面開く度にときめいている
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八凪 @4e4win.bsky.social · 23/11/2024
これはガチャチケで来てくれたジュンブラSSRフィガロ ありがとうね
000
八凪 @4e4win.bsky.social · 22/11/2024
そういう仕組みなんだ!? その土地の精霊に好まれることでその国の魔法使いになるのもだけど、国が変われば紋章が外れるの重大情報だ
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八凪 @4e4win.bsky.social · 21/11/2024
ミ、ミスラ……! Love🫶
5周年SSRミスラのスクリーンショット
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八凪 @4e4win.bsky.social · 19/11/2024
あとここのオズの「気色悪い」超好き 世界征服コンビが兄弟やってるとき特有の嬉しさ
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八凪 @4e4win.bsky.social · 19/11/2024
今日は中央祝祭を読み返しました オズからアーサーへの愛があまりにも親から子へのそれなので、逆に昔のオズってあんまり想像つかないとこある
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八凪 @4e4win.bsky.social · 17/11/2024
フィガロの親愛ストを読み返していました 「きみみたいな子、楽ちんで好きだよ」はさすがに言葉選び最悪でコラ!となる
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八凪 @4e4win.bsky.social · 17/11/2024
世界征服兄弟弟子で萌え萌えになってしまう〜
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八凪 @4e4win.bsky.social · 16/11/2024
ビビッドウィンターとビビッドスプリングのドレープ
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八凪 @4e4win.bsky.social · 31/12/2023
2023年の書き納めということでゲ謎短歌です
獣道 一歩をためらわないように姿なくとも先達の影
ドーナツの穴の奥には剥き出しの心臓がある見えずともある
東京は遺灰みたいな薄曇メロンクリームソーダを二つ
旧友の旧の字、アルバムの表紙、角をなぞれば埃が溜まる
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