💠【小話】
図書室で星の本を見つけた。
こういう果てしない物への関心と恐怖が僕にページをめくらせる。
パラパラ、パラパラ、パラパラと。
「僕らって、星に関しちゃ相当教養深いよね!」
紙が擦れる音が、星の爆発にかき消された。
いや、根地先輩だった。
驚き振り返った先、鼻先が触れあいそうな距離感に根地先輩がいて思わずのけぞる。拒絶に類する動きに根地先輩が「なによ!」と批難の声をあげて、僕は数歩下がりながら、すみませんと頭も下げた。
「星に関しちゃ詳しいけど、見た星の数は、案外乏しいかもね」
根地先輩が僕とは逆に顔を上げる。いや、天を仰ぐ。