満洲文学大系第2期、第12巻、加納三郎『満洲文化のために』ゆまに書房、できました。お高い本なので図書館などにリクエストしていただけると幸いです。解説を書きました。
加納三郎は極めて優秀なマルクス主義者の法曹人で、内地での検挙を逃れて、満洲にわたり、評論を書き残しました。満鉄調査部の俊英たちとも親交を結んだとのこと。その息吹が伝わってきます。「帝国が倒れるのが先か、自分の命が尽きるのが先か」と結核の病床で語ったそうですが、敗戦を前にいのち尽きました。こういう人が存えていたら戦後の論壇も変わっただろうと思います。