エドヴァルト・ラジーンスキイが、彼の伝記文学で「トカチョーフと彼の『カテキズム』なしに20世紀のロシアは理解できない」と記していたが、トカチョーフの「手段は問わぬ」という発想が(間接的に)マキャヴェリに由来すると思しく、その点でロシアの革命派の間で共有された急進主義の中でも「群を抜いている」と大リースが記しており、ツァーリやнародなど、その対象こそ移り変われども、大義への「忠実なる献身」という発想自体が「一貫している」という、この世で最も偉大なロシア史学者がかつて述べられた指摘が思い出される。
あと「地下組織的な性格をいざ国政を担う立場になっても克服できなかったのがまずかったかもな」とも。