片岡さんと関わると周囲の人たちは、縮こまることをやめていく。「自分なんて」と言わなくなる。それは手法ではなく、陳腐な言い方になってしまうがエネルギーの問題なので、彼はその渦の中にみんなを巻き込み、自己治癒力が勝手に働き始めた人々は勝手に幸せになっていく。そのようなことをこの「うっかりひっくり返しちゃったお茶碗みたいな会」でもいつものようにやるのだが、卓越した音楽的手腕でその空間と呼応し合い、共演者や観客と呼応し合って作品が出来ていく。
この4人が錬金術的に行う即興的過程の中で観客も共演者も、自身の子ども時代に見た夢の中に分け入って、その中で遊ぶような感覚を持つ。