「なんだ、とら男は今回が初めてじゃなかったんだな、キャンプ」
え?なんて?
「好きなやついるならそいつと行っていいぞ」
そう言うゾ□くんの唇はちゃんと綺麗なカーブを描いていたけど、ほんの少しだけ震えていた。
□ーさんは大慌て。
そうだった!あの時の焚き火に照らされた綺麗な笑顔はいつぞやの□ーさんの妄想だったんだった!馬鹿みたいに現実と混同していた。
「いや、あの、ゾ□屋、違うんだ!これは……」
実は脳内で一緒にキャンプに行き、妄想の中でもお前に恋に落ちていたんだ、とは口が裂けても言えない□ーさん(26)
気まずいままその日はバイバイした付き合っていないふたり。はたから見たらひどく滑稽。